河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。
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2341- ショパンPf協1、ケイト・リウ、エロイカ、オンドレイ・レナルト、読響、2017.5.14

2017-05-14 22:37:59 | コンサート

2017年5月14日(日) 2:00-4:15pm 東京芸術劇場

ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調  22-11+10′
  ピアノ、ケイト・リウ
(encore)
ショパン 24の前奏曲より第15番 雨だれ  7′

Int

ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調 エロイカ 18-16-6-13′

オンドレイ・レナルト 指揮 読売日本交響楽団


ほれぼれするオーケストラサウンド、読響の正三角錐定位音場、特にエロイカでは充実の本格的なシンフォニック演奏で何も言うことはない。

前半のショパン。2015ショパコン3位入賞者の演奏。お初で聴きます。
鍵盤側に座りましたがちょっと距離があってよく見えませんでしたけれども、手が随分と大きいのかな。結構なザブザブ感でありながらしなりの効いた柔らかい音が出てくる。デリカシーの塊のような美しさだ。柔らか自在のタッチ。音が滴り落ちる。こぼれ落ちる。これがショパンのパッションか。なるほど。

グッと引き締まったオケサウンドで長い提示部、ここらあたりの味わいも深い。読響の響きはいいですね。そうこうするうちにすぐ第2主題北の宿から、などを交えつつピアノの憂いある進行は独特の演歌節と言えなくもない。オケ伴だけのときとピアノでは随分とテンポ設定が違っていて、ピアノではガクッとスローになるがその違いが気にならない。むしろショパンのしたいところを濃厚に表現していると見たほうがいいかも。一緒に歌いたくなる。美しい演奏でした。

といった具合ですから次の2楽章はさらに美しい。美しさの極み。鍵盤から美音がこぼれ落ちる。パウゼ的空白も功を奏しています。あの空白の瞬間、奏者は何を考えているんでしょうね。空白の間を持たせるのは並大抵の技ではない気もしますが。
これが最大限に発揮されたのが、終楽章への移行。もう、ここ、あまりのスローテンポで、音楽をしているというより、ポツポツと音が断続的に聴こえてくるだけ。ハッとする即興なのか、冷静な筆の運びなのか。見事過ぎて声も出ない。漂う音の香り。素晴らしい。

アンコールの雨だれはこれをさらに振幅拡大させたようなプレイ。限界越えの美しさ。と言い出したらきりがありませんね。本当に美しい演奏でしたね。ケイトさんのショパン、堪能しました。

後半のエロイカ、極めてシンフォニック。読響の得意技、正三角錐の音場で鳴り響くエロイカは極上。目をつむっていても、弦60、ob-fl-fg-clそれぞれ2、ホルン3+1、トランペット2、ティンパニ1、〆て74+1が手に取るようにわかる最高バランス。気持ちがいい。
第1楽章を1拍子振りで通したレナルト、繰り返し有りの提示部、それに展開部、そして再現部、きっちりと1:1:1の見事な構成感。オーケストラ・シンフォニック作品を聴く醍醐味。ベートーヴェン最高のプロポーション。理想的な作品、演奏。お見事!

ゆったりとした演奏でしたけれども弛緩ゼロ。シンフォニックな響きにはこのようなテンポがふさわしいと指揮者は言っている。十分に鳴らすには間をとってと。
後続楽章も完全に同じスタイル。最後まで全く緩むことの無い棒。プレイヤーたちの高いテンションを感じました。
今日の指揮者は当初予定していたミスターSの代振り。このような渾身の演奏自体、ミスターSへの追悼となったことであろう。
おわり





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