《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

思ったより簡単??

2010年09月30日 | Weblog
過日地元の高校生の考古学体験授業が奈良埋蔵文化財調査センターであり、ボランティア4名で拓本実習のお手伝いをさせていただいた。奈良時代の丸瓦や軒瓦、鏡の拓本取りに挑戦、あれやこれやの半日だったが楽しく挑戦してくれた。我が身は少々疲れたが若いエネルギーを頂いた気分で無事終了した。画像は毎日新聞より拓本をとる学生と 《河童》
(今日の歴史=894年菅原道真の建言により遣唐使派遣を停止する)

宮中にあった庭・松林苑

2010年09月25日 | Weblog
平城京跡北側にある松林苑は、『続日本紀』に「松林苑・松林・松林宮・北松林」として記載された平城宮に属する施設。『続日本紀』には、天平元年(729年)3月3日の条に天皇が松林苑に群臣を集めて宴をもよおし、諸司井朝集使主典以上を御在所に引い、そして物を賜ったとある。3月3日や5月5日などの節句、節句の宴に使われたことが知られる。その周囲は築地塀が築かれていてその土塁状遺構が発掘調査で1972年に確認された。その後住宅開発が進み道路に切断された土塁は、いまその一部が盛り土のように残り住宅の向こうへと続いているのがわかる。
(今日の歴史=893年菅原道真が「新撰万葉集」を撰進する)

木片洗浄

2010年09月24日 | Weblog
JR奈良駅南側、大森町交差点付近の発掘現場から出土した木片の洗浄。箸、檜皮、そして墨書片、瓜のような植物の種などがあり、細かい洗浄作業。墨書片などは薄く削られたもので作業には注意が必要。新聞などで報道されるような劇的な出会いはほとんど無い地味な作業が続く。
(今日の歴史=785年長岡京遷都を強行した藤原種継が暗殺される)

つながった土器片

2010年09月22日 | Weblog
土器洗浄をしていて感激するのは、つながる破片を見つけたときである。破損した土器の断面が吸い付くように合ったときの快感は、まさしくジグソーパズルの快感と同じである。
(今日の歴史=1164年平清盛らが法華経を書写し厳島神社に奉納)

これが墨書土器片?

2010年09月21日 | Weblog
何度か土器洗浄のお手伝いをさせていただいている。毎回感心するのは土器の一破片を手にしたとき一瞬にして墨書土器か、ただの汚れかを「仕分け」が出来る補助員さんである。また壷と鉢の仕分けも見事なものである。画像赤丸が墨書土器。褐色時の墨書は 《河童》にも判断が出来た。
(今日の歴史=727年渤海の使節が始めて来航し出羽に到着する)