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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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書評した本: 岡崎武志 『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』ほか

2017年03月05日 | 書評した本たち



「週刊新潮」に、以下の書評を寄稿しました。

岡崎武志 
『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』

原書房 2700円

著者は多くのファンを持つ書評家。『雑談王』に続く、ヴァラエティブック第2弾である。吉田健一、伊丹十三、色川武大、串田孫一などの名前に反応する人は必読だろう。書評の連打「読む読むの日々」はもちろん、エッセイ群「今日までそして明日から」も宝の山だ。


田原総一朗 
『暴走司会者~論客たちとの深夜の「激闘譜」』

中央公論新社 1296円

『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)が4月に30周年を迎える。その誕生から現在までを司会の田原本人が回想したのが本書だ。天皇論、原発、被差別問題といった難しいテーマは、いかにして実現されたのか。野坂昭如、大島渚など論客たちの素顔も明かされる。


北 健一 
『電通事件~なぜ死ぬまで働かなければならないのか』

旬報社 1080円

タブーとも虚像ともいわれる電通という会社の実像を明らかにしつつ、この国の個人と労働の関係を探っている。浮上するのは不条理な「当たり前」。本書の功績は、一歩踏み出そうと模索する企業も紹介し、「働き方改革」の先までを見通そうとしていることだ。

(週刊新潮 2017年3月2日号)

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