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[短評]石油と原子力

2006-04-22 10:52:54 | マネー&ポリティックス
Oil breaks through record $75(CNNmoney.com)
NY原油、75ドル突破 連日の最高値更新 (共同通信) - goo ニュース


ついこの間までは1バレル50ドル台前半で「あぁ原油が安くなったな」と思っていましたが、1バレル70ドルどころか、
75ドルを平気に付けるようになると、仮にこの先50ドル台に急落したときには「爆安」ということになるのでしょう。

ところで、間もなくチェルノブイリでの原発事故から20年が経過します。あの事故以降、原子力発電に関しての
不安視が非常に高まりましたが、同時に世界経済も変わっていきました。ベルリンの壁が崩れ、ソ連邦は崩壊し、
当時まだバリバリの社会主義国だった中国は「資本主義的社会主義国家」に変わり急速な経済発展を続けており、
それにインドも続いています。そしてソ連から変わったロシアは石油の輸出国になり経済が好調です。

事故当時は、どちらかと言えば一部の「西側諸国」といわれる国々が主だった石油消費国だったころと違い、
今では新しく経済力を付けてきた中国のような国も石油を大量消費する時代になってきました。そうなれば、
石油の獲得競争は高まり、原油価格が値上がりするのも十分説明されます。同時に、原油価格の上昇により、
20年前と違って、原子力発電が日本だけでなく世界的に見直されているという事実もあります。火力(つまり原油)
発電が中心では、コストは嵩むし二酸化炭素をバンバンに出しまくるので環境にもよくない反面、原子力発電ならば、
再処理施設を通じてのいわゆる「リサイクル」も可能だし、火力発電ほどのコストにもならないのが利点として
考えられています。

だからといって安全面での確証が得られたわけでもなく、日本の原発施設で相次いだようなずさんな管理からの
事故が今後起こる可能性も十分あり得ます。一方では、いつまでも化石燃料に頼っていくわけにもいかず、
そうだからといって代替燃料の研究開発はまだ大きな余地を残しています。中東やナイジェリアでの政情不安も
今日明日に解決するようなものでもありません。その中でも経済の発展を止めたくないと、G7諸国の財務大臣たちが
「原油が急に高くなって困ったな」と話し合っているわけです。

この20年で世界も経済もエネルギー事情も大きく変わってきましたが、ひとつ確実に言えることは、今回の原油急騰の
要因のひとつが、イランの核疑惑に伴う供給不安というものがあります。石油と核(つまり原子力)は、どこかで必ず
リンクしているようです。それは石油が単なる資源だけでなく、平たく言えば国際政治の「政争の具」の中でも
もっとも最強な武器としての機能を高めてきたということです。ある意味、石油が世界の「核」になっているようです。

電気を大切に(C:でんこちゃん
ジャンル:
経済
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