そのさきへ -Deep Sky Blue version-

中島早貴ちゃん応援ブログ〜なっきぃ、今日もがんばれぃなっきぃだね、なっきぃ!!〜

6th Flags〜第43回スーパーボウル〜

2009-02-03 00:53:36 | NFL
第43回スーパーボウルの国歌斉唱は、ジェニファー・ハドソンが歌いました。ハドソンは昨年家族が
殺されるという悲劇以来、初めてあのような形で歌いあげました。ハドソンは個人的な悲しみを
耐えていたことでしょう。

このスーパーボウル、何が試合を分けたのか?一言で表すならば「耐えること」だったと思います。
いかに熟考し、いかに我慢なのか?たった4点差の中でそれができたスティーラーズが勝りました。

例えば、最初のドライブ、ベン・ロスリスバーガーはこの試合中いい動きをしていたカーディナルスの
ディフェンスから逃れ、エンドゾーンへ走りこみました。結果的にはチャレンジによりTDとまでは
いきませんでしたが、ロスリスバーガーの判断と粘りが先制点を生みました。ロスリスバーガーの粘りが
勝ったプレイとしてもうひとつ挙げたいのは、後半最初のスティーラーズのドライブで、プレッシャーを
浴びながらも何とか投げ捨てたこのプレイです:

(7:41)7-B.Roethlisberger pass incomplete short left [58-K.Dansby].
PENALTY on ARI-58-K.Dansby, Roughing the Passer, 15 yards,
enforced at 50 - No Play.


ロスリスバーガーが体を張った形になりますが、何度か捕まりかけていたロスリスバーガーが投げ捨て、
サックを逃れただけではなく、運良く相手の反則を導くこともできました。これも耐え抜いた結果でしょう。



またスティーラーズは、サントニオ・ホームズへのパスを前半から多用していました。カーディナルス側で
ホームズをカバーしていたのは、ルーキーながらもプレイオフでは大活躍中だったコーナーバック、
ドミニク・ロジャーズ=クロマティでした。調子付いているチームの調子付いている選手がいるサイドへ
あえて何度もパスを投げ続けることで、スティーラーズは何かを狙っていたように思えました。それが、
結果的には当たるわけですが。

一方のカーディナルスも、いいプレイはありました。これらは耐え抜いたプレイでもあったのです。
例えば、2ndQにTDへ繋がったドライブでの、このキープレイです。

2-7-PIT 46(9:31) 13-K.Warner pass deep right to 81-A.Boldin to
PIT 1 for 45 yards (25-R.Clark).


カーディナルスがプレイオフを勝ち抜いた要因は、オフェンスラインにありました。屈強な5人や、
タイトエンド、RBなどが、フットボール人生そのものが我慢と試練の連続だったとも言える男、
カート・ワーナーを守りました。このパスでも、見事なまでのプロテクションによりロングパスを
決めることができました。

また、カーディナルスはどこでラリー・フィッツジェラルドを使うべきか前半は耐え忍んだことだと思います。
前半ではほぼ全くフィッツジェラルドを使える場面が来ませんでした。エジェリン・ジェームスのランを使い、
パスの機会を伺っていました。後半になり今やスーパースターWRの仲間入りをしたフィッツジェラルドへの
パスを通す術を知り、それが64ヤードのTDパスになったと思います。



ただし、カーディナルスは肝心なところで我慢を忘れました。それが100ヤードを軽く超えることとなった
反則での罰退として如実に現れていますが、もうひとつは、もはや説明不要な前半最後のプレイです。

1-1-PIT 1(:18) (Shotgun) 13-K.Warner pass short middle intended for 81-A.Boldin INTERCEPTED by
92-J.Harrison at PIT 0. 92-J.Harrison for 100 yards, TOUCHDOWN. Super Bowl Record, longest
interception return yards. Penalty on ARI-61-E.Brown, Face Mask (15 Yards), declined.
The Replay Assistant challenged the runner broke the plane ruling, and the play was Upheld.


どうしてもスーパーボウル記録を作ったジェームス・ファリアへライトが当たってしまいますが、残り18秒、
TDまで残り1ヤード、そして最低でも同点は堅いあの場面で、インサイドではなくアウトもしくはコーナーへの
パスを使いながらTDの機会をうかがう、もしくはFGで前半を終わらせることもできたように思うのです。
特にカーディナルスは最初の短いTDパスをTEを有効に使って挙げただけに、もったいない選択だったと思います。



スティーラーズも、後半には焦りを隠すことができなくなりました。後半の長いドライブで獲得した3点が、
カーディナルスの守備の反則で得たようなものだったからなのか、カーディナルスが息を吹きかえした
ノーハドルオフェンスにより、フィッツジェラルドにTDパスを捕られたことが影響していたのでしょうか。
しかし、アイク・テイラーの不必要なラフプレイや、エンドゾーンギリギリのところからのドライブでの、
セーフティに繋がるホールディング(このときのパスターゲットは、ロジャーズ=クロマティがカバーを
していたホームズでした)、そしていつものように動き回ってフリーのWRを作るため時間を稼ぐことが
できなくなったロスリスバーガー。特に、最後の逆転に繋がるドライブでは、ロスリスバーガーはなぜか
残り2分で時計が止まるところ、ギリギリでパスプレイを強行しました。

2-6-PIT 26(2:00) (No Huddle, Shotgun)7-B.Roethlisberger pass incomplete
deep right to 85-N.Washington (47-A.Francisco).


このパスの前にスティーラーズはホールディングで10ヤード戻され、ホームズへの14ヤードのパスで
戻したところの2ndダウンでした。この時点では、ダウンをひとつ無駄に使ってしまった、そういう印象を
受けてしまいました。ロスリスバーガーの焦りもここがピークだったでしょう。

しかし、2ミニッツのためここで一旦時計が止まり、スティーラーズの焦りも不思議と止まりました。
そしてここからスティーラーズ最後の逆転劇が始まったように思います。それを象徴するのが、
TDを狙った最後の2本のパスです。どちらもこの日のナンバー1ターゲット、ホームズへのコーナーへの
パスでした。最初は左側へ投げたが高すぎて捕れず。しかしもう一度ホームズを信じてパスが投じられ、
ホームズはサイドラインのギリギリで両足を残してTDを決めました。

ホームズは子供の頃、フロリダで貧しい頃を過ごし、薬の売人であったことを先ごろ表明しました。
人生そのものが耐えることだったホームズが最高の舞台の最後の場面で輝きました。



一方、残りわずかの時間を得たカート・ワーナーは、最後のプレイでなぜか手からボールを離すことが
できなくなっていました。何かの形でボールを投げ捨てれば、まだ1プレイできたかもしれませんし、
それがフィッツジェラルドへの3本目のTDになったかもしれません。フットボール選手としては決して
花道を歩んできたわけではなく、時給5ドルのレジ打ちからラムズ時代にはスーパーボウルMVPにもなり、
しかしその後チームを転々とし、カーディナルスでも開幕先発を得られなかった、我慢の時代が長かった、
そして今日の試合でも圧倒的に多いスティーラーズファンからのノイズに耐え抜いたワーナーの、
もしかしたら現役最後のプレイが、ボールとパスターゲットを探すことだけに粘ってしまった、そして、
ファンブルと判定された(なぜあのプレイはオフィシャルのレビューではなかったのでしょうか?)、最後の最後で
我慢をしてしまった、なんとも皮肉なことです。



ハドソンの故郷シカゴの時代から、かつてワーナーがラムズのQBとして大活躍していた都市でもある
セントルイス、そして今のアリゾナと転々としながらも、スーパーボウル出場どころかプレイオフ進出すら
ままならなかったカーディナルスは、来期以降のスーパーボウル優勝まで我慢しなければなりません
(フェニックスの街自体はスーパーボウルとは何か熟知しているのに)。それでも2008年シーズンの
カーディナルスの大躍進とワーナーの復活は特筆すべき1ページになったことでしょう。

一方、残念な経済状況のため、ピッツバーグではスティーラーズ優勝記念パレードが行われないという
事態に見舞われているらしいです。ピッツバーグ市民は優勝の喜びをある程度は我慢する必要があります。
それでも、通算6回目のスーパーボウル優勝は臆することせず全世界へ自慢してもらいたいです。

Steelers earn sixth Super Bowl victory in thriller over Cardinals(NFL.com)
Harrison swings game the Steelers' way with interception return for TD(NFL.com)
From tough background, Holmes emerges as Super Bowl MVP(NFL.com)
Late Warner-to-Fitzgerald heroics can't lift Cardinals past Steelers(NFL.com)
Arizona Cardinals suffer emotional swing in Super Bowl loss(SI.com)
ジャンル:
アメフト
キーワード
スティーラーズ スーパーボウル フィッツジェラルド ジェームス ピッツバーグ クロマティ ロジャーズ エンドゾーン セントルイス ジェニファー ファンブル フットボール選手 タイトエンド コーナーバック
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