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何がおのぞみですか?

2005-08-11 17:28:09 | トラベル
JR東海、山陽旅行PR JR西自粛で異例の他社宣伝 (朝日新聞) - goo ニュース
のぞみで、西へ。岡山・倉敷編(JR東海)


JR本州3社の真中にありながらも、どうもJR東海という会社は他社との連携を嫌う感じがします。他社の「みどりの窓口」では
既に導入されていたクレジットカードでの決済を、外国人客も多く乗るJR東海では利用を渋りました(自社発行カードを除く)。
「スイカ」と「イコカ」は共通利用ができるのにJR東海にはそれに対応したICカードが存在しません(現在は開発段階。
ただ「スイカ」「イコカ」との互換性の有無ははっきりしません)。

JR同士ならまだしも、東海地方の会社とはもっと仲が悪いのです。たとえば名古屋の金山駅。乗換え客が
非常に多い駅なのです。今では改札ひとつで簡単に乗換えが可能ですが、以前まではJRから名鉄
(或いはその反対)の乗換えをするために、わざわざ一旦改札を出なければなりませんでした。「金山総合駅」と
言われながらもぜんぜん「総合」ではなかったのです。

これは、新幹線と飛行機で競合路線があるにも関わらず、スイカとJALカードの提携を行ったり、東武鉄道の
特急「スペーシア」の新宿乗り入れを模索したり、他者との提携も厭わないJR東日本とは違う点なのです。

そのJR東海が、JR西日本の宣伝自粛という「異例」事態という特殊要因ではけれども、岡山・倉敷という完全に
JR西日本管内の観光地を宣伝するということは、「異例」なことだと言えるでしょう。そもそも、昨年10月の
「新幹線開業40周年」を記念したJR東海の全面広告では、東海道・山陽新幹線の岡山延伸や博多延伸には
一切触れられていなかったのです(なぜ新幹線を所有する本州3社共同で広告を打ち出せなかったのか?)。

この記事では、JR西日本の広告自粛と同時に、新幹線の乗客が飛行機に奪われているという現状を見て、
JR東海の尻に火がついたと分析していますが、恐らくこれも当たっているのでしょう。既に東京-大阪間では
飛行機との競争が激しい中、東京からその先への移動客についても、新幹線の「お得優位性」が
薄れて来ています。ちなみに、これは名古屋-福岡間も同じで、全日空が名古屋地区で、名古屋から福岡への
出張は「早くてお得」な飛行機を使おうというCMを流しています。

しかし、こうしたことを契機に、JR各社の横のつながりをもう少し持たせて欲しいものです。どうもJRに民営化後、
JRでは隣の会社は「他社様」という意識が強い感じを受けます。会社は違えど線路は同じなのです。当然ながら、
今でもJRグループ一帯となっているものはあるのですが、利用者にとって便利なことはJR全体やJR以外の
他社との間でもで共有する必要もあると思います。

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