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博多祇園山笠

2017年07月11日 | 日記

豪華絢爛で圧巻の山笠

本格的な暑さが続いていますが、そんななか、さらなる熱気に満ちた場所があります。そう、博多の男性たちが年に一度気合いを入れて臨む「博多祇園山笠」です。このお祭りは国指定の重要無形民俗文化財にも指定され、全国から多くの人が訪れる一大イベントです。さらに、かけ声となっている「おっしょい」という言葉は、1996年に「日本の音風景100選」にも選出。
── このたび発生した「九州豪雨」では甚大な被害がもたらされましたが、被災された方へお見舞いを申し上げるとともに、多くの方に九州を代表するお祭りの魅力を知っていただきたい……という思いを込め、今回は7月1~15日に開催されている「博多祇園山笠」についてお伝えします。




長い歳月をかけて、熱い思いが継承された「博多祇園山笠」


男性のみが参加できる博多祇園山笠
●博多祇園山笠の起源
その起源は700年以上前の1241年にさかのぼるといわれています。博多では当時、疫病が流行しており、多くの住民が苦しめられている疫病を鎮めようと立ち上がったのが、承天寺の開祖・聖一国師でした。聖一国師が祈祷水をまいて疫病がなくなるように祈ったことが、博多祇園山笠の始まり……といわれています。

●博多祇園山笠の「グループ分け」の起源
安土桃山時代に入ると、豊臣氏と島津氏の戦いの影響で博多は大きな被害を受けることになります。その際、豊臣秀吉は博多の復興を実現するため、博多の町を「流」という単位でエリア分けしていきます。そうです、この時の単位こそが、現在の博多祇園山笠の「グループ分け」につながっているのです。

●博多祇園山笠の「追い山」の起源
さらに江戸時代に入ると、いくつかの「流」で山笠をかつぎレースを行うようになりました。これが現在の博多祇園山笠の見どころでもある「追い山」につながっているのです。
こうしたことから、長い年月のなか、多くの人の熱い思いが、今日の「博多祇園山笠」に継承されていることがわかります。





マンション3〜4階の高さに相当した山笠

博多祇園山笠といえば、その名のとおり「山笠」の存在が欠かせません。かつて山笠といったら、その高さは優に10mを超えていたとのこと。マンションでいえば3〜4階の高さに相当するくらいですから、いかに高かったかがわかりますね。しかし、街並みが構成されるにつれ、高さのある山笠が街をめぐることによって事故につながる危険性が出てきたため、山笠の高さは少しずつ低くなっていったのです。

そして今では、山笠はふたつに分類されます。
ひとつは「舁き山(かきやま)」というもの。こちらは、実際に祭りで街中をかけめぐる山笠です。「舁く」は「担ぐ」という意味を持つため、このように呼ばれているようです。
もうひとつが「飾り山」というもの。かつての山笠は巨大ともいえるレベルだったので、今でもその豪華絢爛さを残そうと、博多エリアに常設で飾られているものもあります。





大迫力のフィナーレは「追い山」


追い山のスタート地点となる櫛田神社

博多祇園山笠のフィナーレを飾るのが「追い山」です。
この日はまず、博多の総鎮守である櫛田神社の前に、各山笠が一堂に会します。その様はフィナーレにふさわしい迫力で、祭りは最高潮に達します。そこからはタイムレースといった感じで、5kmのコースでどの山笠が一番早いかを各山笠が全力で競いあいます。

しかも、これがまさに男たちの勝負といったもの。タイムレースですから、その疾走感や力強さを感じることができます。そんな熱気を感じられる祭りですから、境内で見ることができる桟敷席の争奪戦も熾烈をきわめます。豪華絢爛の山笠を担ぎ、疾走していく姿を見られるのは最終日の「追い山」最大の見どころといえるでしょう。

―― 先日の豪雨によって九州は甚大な被害に見舞われましたが、いくたびの疫病、合戦を経て神事となった博多祇園山笠が、九州に暮らす人々を勇気づけるお祭りになるよう、2017年の博多祇園山笠の成功を心から祈念いたします。




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