うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

映画。

2016-11-30 23:38:27 | 映画
「聖の青春」を観てきました。

松山さんも東出さんも役作りがすごいです。

実在の人物を演じるのはすごく大変だと思います。

村山聖の生き様、限られた時間で人生を燃やし尽くした…というか、人はそう感じるかもしれないけど、本当はもっともっと生きたかったんだろうなと思い、どうしてもK君を思い出してしまって悲しくなりました。

聖が1度は拒否した手術を受けると言った場面も

このままでは3か月と言われた命が

たとえ手術をして癌のある膀胱を取ってしまったとしても

それでももっと長く生きたかったんだと思いました。

将棋で勝つことだけでなく、いつか家族を持ちたいという夢も語られていました。

結果的に手術をしても数年しか生きられなかったけれど…。

こういう場面は本当にK君との闘病生活を思い出してしまいました。

不自由さと引き替えに生きるために手術をしてもやっぱりダメなものはダメなんだな、っていう…聖が「神様のすることは予測出来ない」というようなセリフを言いますが、本当に病気も人生もその通りでわたしも何回神様なんていないだろうと思ったことか。

手術を終えてしばらく自宅療養する聖に、出かける母親が「おしっこは?」と聞いて、聖が服をめくってストマの状況を確認する場面があるのですが…

そこでわたしは涙が止まらなくなってしまいました。

わたしとK君も1日に何回そんな会話をしたことか。

映画の中では本当に短いワンカットのストマと手術の傷痕のあの画面、K君のお腹と重なってしまって

まわりの人は何でこんなとこで泣くの?って思ったと思うけど…

だいぶ脱線してしまったけど、つらくなってしまったけど観て良かったです。

こういうひとの人生を知ることが出来て良かったです。

わたしたちが普通に元気に生活しているかげには、わたしたちの当たり前の生き方が出来ないひとたちもいる。

それはK君からも教えられて、わたしはK君のことをずっと想いながら、大切に毎日を過ごさなきゃなと思いました。
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