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閑話ノート
ゼネラル・モーターズ
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GM破綻 米政府発表 2.9兆円追加融資(産経新聞) - goo ニュース
米GMが連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請すると米政府が発表した。予想したこととはいえ、かつてのビッグ・スリーの面影はない。創業以来ちょうど100年(一世紀)で破たんした。事実上の倒産である。
私はそのむかし入社してまだ学生気分の抜けないころ、アルフレッド・スローンの経営手法を勉強したことがある。スローンは1920年から30年代にかけて、世界一の自動車産業に育て上げた最大の功労者だった。書物の中味はあらかた忘れてしまったが、現在は新訳本(上のアマゾンのリンク参照)がある。こちらは読んだことはないが、今さら購入する必要もない。いずれにしても、これから「GMの栄光と挫折」などと称して、GM物語が次から次へと出版されるに違いない。
GMで思い出されるのは創業間もない時期の企業買収だろう。M&Aによって事業を拡大したと言ってよい。特筆すべきは買い替え需要を創造し、顧客の囲い込みを図り、消費者の欲望を満足させるために、さらにより豪華な上位車種へ購買意欲を駆り立てる戦略をとったことである。シボレーからキャデラックまで、必然、車種は増えることになった。いわゆるフル・ラインナップ戦略を指向した。右肩上がりの高度成長が持続する限り、この戦略は必ずしも間違いではない。しかしそんなことが長続きするはずもなかった。
破たんの要因は驕りの経営だったと情緒的な話しをする向きもある。然しながら何といっても、日本車製造の北米進出*によって、ジワジワとシェアを落としていったことである。良質でコンパクトな低燃費の日本の車がアメリカ市場で受け入れられたのである。GMが抱える膨大な福利厚生費(年金や健康保険など)も経営を圧迫した。
*ホンダ、トヨタ、日産(最初にアメリカに進出したのはホンダのオハイオ工場)
新生GMがどんな経営戦略を採るか興味は尽きない。まともな再建は難しいのではないか。例えば車種構成をダイナミックに入替えなければならない。ガソリンを大量にまき散らすバカでかい車は不要だからだ。大型車の生産ラインを外し、中小型車の生産ラインに置き換える。いわゆるスクラップ・アンド・ビルドである。大型車のラインで小型車は造れないから莫大な設備投資を要する。新車の開発費も膨大になる。スクラップ工場は減損処理しなければならないし、特別償却費を計上する羽目になる。いずれにしても再建は容易ではない。
<参考>第3の産業分水嶺−池田信夫blog
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