人生、思っている程長くない、思いついたら即行動!

甲子園・就職・がん告知・手術・結婚・独立・成功・がん再発・会社閉鎖・手術、波乱万丈でも楽しいね。43歳の生き様だよ。

笑いの後・・・

2006-06-10 13:54:46 | 高校野球
高校時代、野球に明け暮れた毎日こんな事があった。野球部には6部屋の個室を上級生が4・5人で使用していた。プロ野球で言うロッカールームだ。数多い一年生は、適当にその部屋に振り分けられ、担当の係りが決まる。数が多い事で上級生一人に3人位が様々な手伝いをするのだが、自分はあの石橋さん(とんねるずの)を受け持つ事になった。雨の日の昼休みや、練習後は部屋の外で道具の手入れをしているのだが、用事があると部屋の中から声が掛かる自分は「イボコジ」と呼ばれていた。
「イボコジ!」・・・「ハイ!」
ノックをして「シャッス!」こんな感じで入る。
「今日早く上がっていいぞ!お願いがある。絶対言うじゃねーぞ!」
「10時からニッポン放送のラジオの録音して?」
「石橋さん出るですか?」
「いいんだよ~!」・・・「ハイ!」
ラッキー・・・先輩の命令で早く帰れる。それも一緒に。
気を使うが池袋までだから、我慢、我慢。
早く帰宅したが録音の準備をした。見過ごしたら大変だ。・・・
その番組は生放送で渋谷公会堂だったと思う。
10時から録音をしているが石橋さんが出てくる気配はなく、テープも片面がそろそろなくなろうとしていた。テープを裏返して録音・・・・
こんな繰り返しで、もう0時を回った。「出ないんじゃない」と母が
0時30分を過ぎたとき、聞きなれた声がラジオから聞こえた。
「サバラ!」・・・訳の判らない事を言っているが、おかしい。
もう一人聞き覚えの声があった。最高に怖い木崎さんだ。
内容こそ忘れたが、会場は爆笑していた。もちろん自分も腹を抱えて笑った。
次の日の朝、テープを渡すと「ヨッシ!サンキュー!」と自分は役目を終えた。
上級生は、知っていたのか昨日の事で盛り上がっていた・・・
授業が終わりいつものようにグラウンドに行く。何かいつもとは違う。
一塁側の塀にユニフォームを着た2人が立っている。近くまで行くと
ラジオに出ていた2人だ。何か関係あるのか?・・・
いつもより早く監督も来ている。それにしてもいつもとは違う空気。
練習はいつも通り進んで、とうとう最後のランニング、体操。
この間2人はまだ塀に立っている。
昨日のラジオを後援会の人が聞いたらしい。
あの2人、どうなる?練習は終わった。
しかし、監督の合図で地獄の帝京ダービーが始まった。