観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ハジロコチドリ、ズグロカモメ

2017-03-11 16:49:32 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 5時38分 潮位226cm
今日の干潮時間11時35分 潮位 67cm

早朝は風のない朝でしたが、日が昇ってくると冷たい北西の風が吹き出して日差しはあるものの寒い日になりました。

3月に入って冬鳥のカモ達が藤前干潟から少しづつ去っていき、これから4月中旬までは鳥たちの数が減って寂しい干潟になります。

そんな寂しくなった干潟で鳥を探しているとハジロコチドリを見つけました。
ここ数日前から観察されているハジロコチドリです。

3羽のハジロコチドリと一緒にコチドリ1羽の姿もありました。後ろのハジロコチドリとくらべるとコチドリの小ささが良くわかります。

藤前干潟では、コチドリは冬場は観察されることはありませんが、春が近づく頃に毎年、庄内川河口部で観察されています。

しばらくすると、チュウヒの幼鳥が干潟の上空に飛来しました。

今年の冬は3羽のチュウヒが観察されています。

他のカモ達がチュウヒの飛来に驚いて飛び去ると、ハジロコチドリはそれぞれ干潟の岩の陰に隠れてじっと身を伏せていました。

また、今日も庄内川左岸でも夏羽に換羽した、成鳥のズグロカモメが近くで観察できました。

いつも左岸で観察される若い個体は干潮時間には常に観察できていますが、今日の頭の黒くなった成鳥は1時間に一回ぐらいしか左岸に飛来しませんでした。

やっと成鳥が左岸に近づいても若いズグロカモメが追い払おうとし、長い時間観察できませんでした。

もちろん導流堤の干潟には頭の黒い成鳥の個体が多く飛来しており、今日は12羽を観察できました。

 

そして、今日は3月の渡り鳥調査隊を実施しました。風が強く吹きましたが、外でカモなどの観察とカウントに挑戦しました。

子どもたちが頑張ってヒドリガモやカワウの数を数えてくれました。また、ズグロカモメの頭の黒い個体や、ミサゴの狩りの瞬間も観察できました。

最後に調査結果を確認。先月に比べてカモの仲間がかなり減少したことがわかりました。

今年度の渡り鳥調査隊は今日で終了しましたが、来年度も毎月1回、下記日程で行います。

初心者も大歓迎です。特に4月と5月はシギ・チドリの春の渡りの季節で、干潟のベストシーズンです。ぜひご参加ください。

【平成29年度 渡り鳥調査隊日程】
日時:4月22日、5月13日、6月10日、7月8日、8月19日、9月9日、10月7日、11月18日、12月2日、1月20日、2月17日、3月31日
   ※いづれも土曜日、10時~12時に実施します。
場所:名古屋市野鳥観察館
対象:小学生以上
定員:20名
参加費:無料
持ち物:帽子、水筒、双眼鏡(お持ちであれば)、冬場は防寒着
申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160

 

今日の「渡り鳥調査隊」等でカウントできた主な野鳥 ハジロカイツブリ30、カンムリカイツブリ25、カワウ848、ダイサギ3、コサギ4、アオサギ18、マガモ29、カルガモ45、コガモ115、オカヨシガモ37、ヒドリガモ49、オナガガモ53、ホシハジロ39、キンクロハジロ40、スズガモ1095、ミサゴ4、トビ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、ハジロコチドリ3、コチドリ1、シロチドリ45、ハマシギ167、コアオアシシギ1、イソシギ3、ユリカモメ93、セグロカモメ18、オオセグロカモメ2、カモメ123、ズグロカモメ 20(内、まっ黒12)、ハクセキレイ、ツグミ、カワラヒワ、ズズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト  計37種(※イベント前後の出現個体を含む)

3日前まで3羽いたダイシャクシギは、一昨日には1羽となり、昨日、今日は1羽も確認できていません。もう渡ってしまったのでしょうか。

 

明日の満潮時間 6時08分 潮位233cm
明日の干潮時間12時07分 潮位 55cm

※明後日(13日(月))は休館日です。
明後日の満潮時間 6時37分 潮位236cm
明後日の干潮時間12時37分 潮位 46cm

14日(火)の満潮時間 7時03分 潮位235cm
14日(火)の干潮時間13時06分 潮位 41cm

コメント
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