観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

アビ(幼鳥)

2017-03-01 18:06:46 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 7時52分 潮位238cm
今日の干潮時間13時52分 潮位 34cm

 

午前中は晴れて穏やかなお天気でしたが、昼近くになるにつれ空が雲に覆われ、15時頃からは雨が降り出しました。

昨日は飛来数の少なかったシギ・チドリですが、今日の雨の降る干潟には多数飛来しており、ハマシギやダイゼンなどが餌をとっている姿が野鳥観察館から観察できました。

 

また、今日の正午頃には、アビ(幼鳥)1羽が野鳥観察館前に飛来しました。

お腹が白いので最初はカワウの若い個体に見えましたが、よくよく見るとくちばしがカワウより細く、短く、上に少し反っているので、違う鳥だと気づきました。

野鳥観察館のスタッフの記録では、藤前干潟周辺でアビが確認されたのは初めてです20年ぶりです(最初タイトルに初確認と記載していましたが、その後、初確認ではないことがわかりました)

しかし、このアビをみつけて30分後、カワウの群れが川を下ってきたのに驚いたアビは飛び立ち、そのままトリトン(名港西大橋)の向こうへ去ってしまいました。

 

この他、今日、庄内川河口で観察できた鳥をご紹介します。

アビを驚かせたカワウの群れ。川の上流で追い込み漁を行った後、下の写真のように川の下流に次々と飛んできて、再び追い込み漁をしていました。

追い込み漁後は干潟で休息。カワウのこの姿を見た小学生には、「干潟にペンギンがいる!」とよく言われます。

 

また、川の中ほどで2羽のユリカモメが、1羽の後を追うように上に下に長い間飛んでいるのも観察できました。

一羽はくちばしに白いものをくわえて飛んでいました。ディスプレイの一種だったのでしょうか。

 

今日の最後はコアオアシシギ。

今日も護岸近くで、時々上空を気にしながら餌をとっていました。1月末頃(1月31日の日記)には、背中にはなかった黒い羽根が確認でき、少しずつ夏羽に生え変わってきているようです。

 

今日から3月。本格的な春の訪れが日に日に近くなっているのを鳥たちの様子からも感じます。

 

☆3月の渡り鳥調査隊のご案内
内容:藤前干潟に飛来する野鳥を観察し、種類と数を調べます。冬鳥であるカモ、カモメ、ミサゴ、ハマシギなどを観察できるはずです。
日時:3月11日(土)10:00~12:00
場所:名古屋市野鳥観察館
対象:小学生以上
定員:20名
参加費:無料
持ち物:防寒着、双眼鏡(お持ちであれば)
申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160

明日の満潮時間 8時23分 潮位232cm
明日の干潮時間14時29分 潮位 34cm

コメント
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