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「大阪駅前街宣」弾圧、がれき説明会弾圧、関電前弾圧、オキュパイ大飯弾圧などの救援について綴ります

駅前広場は きわめて公共性が高い空間 ・・第3回公判報告

2014年05月13日 09時04分30秒 | 「10.17大阪駅前街宣」弾圧(事後逮捕)
< 「JR大阪駅前街宣弾圧(事後逮捕)」 韓さん裁判 >

5月7日(水)午前10時から第3回公判が開かれました。

この日は、
午前中に証人尋問(弁護側3人目の証人)
午後に、被告人質問がおこなわれました。

▼駅の広場はパブリックフォーラムである

弁護側3人目の証人は、
中川律・埼玉大学准教授(憲法学)です。

中川証人については、尋問の形式をとらず、
本人がレジュメにそって約1時間、展開しました。
証言は「パブリックフォーラム」論を中心とした内容でした。

中川証人は、

JR大阪駅敷地の東北角にあるLUCUA前広場が
JR西日本という私企業の私有地であり「管理地」であっても、
公道との区別が判然とせず、誰もが自由に通行できる
きわめて公共性が高い空間であること。

これは、典型的な「パブリック・フォーラム」
(歴史的に表現活動の場として利用されてきた場所)に該当する
と考えられること。

そこでは、公道と同様に、
「通行人等の交通の秩序を著しく阻害する等の
特段の事情」がないかぎり、
表現行為の規制は原則的に許されないこと。

それは、もし駅前広場での表現活動が
管理者の意思次第で規制されるならば、
多くの一般市民は不特定多数の者が集まる場所での
ビラ配布等により見知らぬ他者に自己の見解を
伝達する機会をおよそ失うことになるから。

など、詳細に解説し
JR会社が、自分たちの私有地だから何をやってもよいとする
今回の弾圧を糺しました。

その後、弁護人から主尋問が5分ほどおこなわれました。

▼裁判長から質問

つづいて、検事から反対尋問があり、
それが終了した後、裁判長は、
「パブリック・フォーラムの理論は、
昔から表現の場として使用されてきたことが
判断基準となるのか?」と問い

中川証人は、
「使われていなくても、パブリック・フォーラムと
すべき所もある。その場所で、普段からビラまきが
なされているかどうかは別問題です」と答えました。

▼午後は、被告人質問

まず、弁護人から主質問が70分にわたっておこなわれました。

次に、検事による反対質問に移ったのですが、
検事は反対質問を用意していなかったようで、
どうも即興での質問ではないかと思わせる内容でした。
事実を問いただす内容ではなく、
論争をふっかけてきました。

すかさず弁護人が抗議。
裁判長もあきれて、論争のふっかけを
やめさせるという一幕もありました。

検事は尋問のなかで、「あえて、コンコースを通る理由は?」
と言いだし、大阪市役所に移動する人たちが、
必要もないのに、あえて騒ぎを起こすためにコンコースを
通過しようとしたかのような口ぶりで言いだしました。

午後2時45分、閉廷。

傍聴には、約70人の方に参加いただき、
東京、静岡、山口からもかけつけてくださいました。
どうもありがとうございました。

当日、皆さんからいただいた救援カンパは14765円でした。
どうもありがとうございました。


▼次回、第4回公判は、6月2日(月)
 10:00~12:00  大阪地裁201号(大法廷)
 
 ◎論告求刑(検事)
 ◎最終弁論(弁護人)
 ◎最終意見陳述(韓基大さん)

 この日で結審となります。

 韓基大さんの最終意見陳述を共に!



▼裁判支援 カンパ 振込先▼

<郵便振替>
 口座記号番号「00960-6-329403」
 加入者名「関西大弾圧救援会」

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