小出先生のお話の続きです。
後半の質疑応答。
Q1「東京で子育てすることは可能でしょうか?」
A
小出先生の分かることと、分からないことがある。
分かること
被曝がどれだけ危険かということ。1年に1ミリシーベルトをあびると、2500人に一人が癌で死亡するということ。子供なら4~5倍のリスクになること。赤ちゃんなら500~600人に一人が癌で死亡するということ。年間10ミリシーベルトになると、その10倍のリスクになる。つまり、50~60人に一人が癌で死亡する。
これはあくまで、一年の話で、二年、三年と被曝するとどうなるのかは分からない。
分からないこと。
避難というのは、重荷になる。生活を捨てることになったり、仕事を捨てることになったり、家族がばらばらになる可能性もある。その重荷は一人ひとり違う。だから、自分の重荷がどのくらいなのか、自分で決めるしかない。
Q2「いざという時に今後も逃げたほうがいいのでしょうか?」
A
四号機の使用済み燃料プールは宙ぶらりんの状態。補強工事をしたというが、あの線量の高さで、どの程度の工事ができたのか心配。広島の原発4000発分の放射能がむき出しになっているので、これまで以上に危険がある。福島第一原発の近くで大きな地震があるか、ないかの問題になる。起きたら、避難すること。東京には半日~1日かかるはず、風下に入らないように逃げること。
Q3「日高市も高麗川で瓦礫処理をするとのことですが、低線量なら問題ないといわれていますが、100ベクレル以下なら大丈夫なのでしょうか?
A
被曝にしきい値はない。よって、100ベクレルといえども安全とはいえない。
事故前の日本は0.1ベクレル/kgしか汚れていなかった。
Q4「国の広域の瓦礫処理の狙いはなんですか?」
A
分かりません。本来、処理する場所はコンパクトにするべき、薄めてはいけないのです。
Q5「放射線を消す方法はありますか?」
A 70年消す方法を研究してきていますが、今はありません。
ただ、移染することは可能です。除染は無理。除染とは、子供の過ごす場所の表面の土を5cmはぎとると9割がとれます。そして、汚れたものを他へ移すことが必要です。
その汚れたものをどこへ移すかというと、本来東電のものなのだから、東電に返すべき。福島第一原発だけれど、今あそこは戦場状態です。今は東電の本社ビルにもっていきたい。それもまぁ無理な話なので、せめて福島第二原発にもっていってほしい。
しかし、福島は広く、山も汚染されたので、除染することは無理。政府は帰れるような夢を抱かせずに、次の生活をスタートできるサポートをするべき。
Q6[原子炉を廃炉にすることに必要なのは、お金?技術?人材?」
A
廃炉にすると60万㎥のゴミがでます。そうなると採算が合わない。放射能の汚染ごとに仕分けしなくてはならなくなる。こんなことをやった国はいままでどこもない。汚れのすくないものの管理をはずしていくことになる。これをクリアランスとよんでいて、セシウム137なら、100ベクレル/kg。一年に10マイクロシーベルトにならない値に設定される。これはつまり、原子炉の鉄柱なんかがたくさんでるけれど、汚染がすくない鉄なら溶かされて別の製品になる。フライパンとかになって、再度出回ったりすることになる。
98年に東海原発は廃炉になったしかし原子炉に未だに手をつけられない状態。お金もないし、人材もなくなるだろう。日本の7つの帝国大学から原子炉の科が今はなくなった。専門家はこれからいなくなっていく。この負の責任を若者に背負わせるべきなのかは疑問。放射能はなくせない。とじこめても人間が一生かけても無理。100万年の管理が必要になる。
Q7[今後の自然エネルギーについての質問」
A
分かりません。
あの、皆さん、私が何でもできる、なんでも知っていると思わないでほしい。
誰かを指導者にしたり、カリスマを作ろうとするのは間違い。
一人一人ができることをやっていく必要がある。そうしたら原子力は止められるのです。
Q「質問の内容を忘れてしまった・・・」
原子力を止められない理由が二つある
一つは
金さえあれば豊になれると思った人の考え。政治家も経団連の会長もいまだにおかしい。
もう一つは、原子力は核。二年前NHKで「核を求めた日本」
戦後日本は核兵器をもつべきだと思った。平和利用しながら、核兵器を考えた。1960年代にドイツにこの話をもちかけ、断られている。NHKでこの放送が許可されるくらいのこと。
以上
こんな感じでした。
カリスマを作らないというのは、本当に大事なことだと思いました。誰かにやってもらいたい、誰かが先頭にたたないと自分はやらないというのではダメだということ。
一人一人ができることから始めることの大切さがあり、それができてこそ、原子炉を廃炉にできることになるとのことでした。
それで、市民一人一人ができる簡単なことって何だろう?と考えてみたのですが、手っ取り早いのは電化製品を手放すことなんじゃないかなと思ったのです。必要以上のエネルギーを求めないこと。経済が大事とかではなくて、もっと人生の質を大事にしていくことなのかなと思いました。
最近テレビを捨てた我が家ですが、驚くほど快適です。流れている時間が幸せな時間になりました。
廃炉は廃テレビから~なんちゃって。
後半の質疑応答。
Q1「東京で子育てすることは可能でしょうか?」
A
小出先生の分かることと、分からないことがある。
分かること
被曝がどれだけ危険かということ。1年に1ミリシーベルトをあびると、2500人に一人が癌で死亡するということ。子供なら4~5倍のリスクになること。赤ちゃんなら500~600人に一人が癌で死亡するということ。年間10ミリシーベルトになると、その10倍のリスクになる。つまり、50~60人に一人が癌で死亡する。
これはあくまで、一年の話で、二年、三年と被曝するとどうなるのかは分からない。
分からないこと。
避難というのは、重荷になる。生活を捨てることになったり、仕事を捨てることになったり、家族がばらばらになる可能性もある。その重荷は一人ひとり違う。だから、自分の重荷がどのくらいなのか、自分で決めるしかない。
Q2「いざという時に今後も逃げたほうがいいのでしょうか?」
A
四号機の使用済み燃料プールは宙ぶらりんの状態。補強工事をしたというが、あの線量の高さで、どの程度の工事ができたのか心配。広島の原発4000発分の放射能がむき出しになっているので、これまで以上に危険がある。福島第一原発の近くで大きな地震があるか、ないかの問題になる。起きたら、避難すること。東京には半日~1日かかるはず、風下に入らないように逃げること。
Q3「日高市も高麗川で瓦礫処理をするとのことですが、低線量なら問題ないといわれていますが、100ベクレル以下なら大丈夫なのでしょうか?
A
被曝にしきい値はない。よって、100ベクレルといえども安全とはいえない。
事故前の日本は0.1ベクレル/kgしか汚れていなかった。
Q4「国の広域の瓦礫処理の狙いはなんですか?」
A
分かりません。本来、処理する場所はコンパクトにするべき、薄めてはいけないのです。
Q5「放射線を消す方法はありますか?」
A 70年消す方法を研究してきていますが、今はありません。
ただ、移染することは可能です。除染は無理。除染とは、子供の過ごす場所の表面の土を5cmはぎとると9割がとれます。そして、汚れたものを他へ移すことが必要です。
その汚れたものをどこへ移すかというと、本来東電のものなのだから、東電に返すべき。福島第一原発だけれど、今あそこは戦場状態です。今は東電の本社ビルにもっていきたい。それもまぁ無理な話なので、せめて福島第二原発にもっていってほしい。
しかし、福島は広く、山も汚染されたので、除染することは無理。政府は帰れるような夢を抱かせずに、次の生活をスタートできるサポートをするべき。
Q6[原子炉を廃炉にすることに必要なのは、お金?技術?人材?」
A
廃炉にすると60万㎥のゴミがでます。そうなると採算が合わない。放射能の汚染ごとに仕分けしなくてはならなくなる。こんなことをやった国はいままでどこもない。汚れのすくないものの管理をはずしていくことになる。これをクリアランスとよんでいて、セシウム137なら、100ベクレル/kg。一年に10マイクロシーベルトにならない値に設定される。これはつまり、原子炉の鉄柱なんかがたくさんでるけれど、汚染がすくない鉄なら溶かされて別の製品になる。フライパンとかになって、再度出回ったりすることになる。
98年に東海原発は廃炉になったしかし原子炉に未だに手をつけられない状態。お金もないし、人材もなくなるだろう。日本の7つの帝国大学から原子炉の科が今はなくなった。専門家はこれからいなくなっていく。この負の責任を若者に背負わせるべきなのかは疑問。放射能はなくせない。とじこめても人間が一生かけても無理。100万年の管理が必要になる。
Q7[今後の自然エネルギーについての質問」
A
分かりません。
あの、皆さん、私が何でもできる、なんでも知っていると思わないでほしい。
誰かを指導者にしたり、カリスマを作ろうとするのは間違い。
一人一人ができることをやっていく必要がある。そうしたら原子力は止められるのです。
Q「質問の内容を忘れてしまった・・・」
原子力を止められない理由が二つある
一つは
金さえあれば豊になれると思った人の考え。政治家も経団連の会長もいまだにおかしい。
もう一つは、原子力は核。二年前NHKで「核を求めた日本」
戦後日本は核兵器をもつべきだと思った。平和利用しながら、核兵器を考えた。1960年代にドイツにこの話をもちかけ、断られている。NHKでこの放送が許可されるくらいのこと。
以上
こんな感じでした。
カリスマを作らないというのは、本当に大事なことだと思いました。誰かにやってもらいたい、誰かが先頭にたたないと自分はやらないというのではダメだということ。
一人一人ができることから始めることの大切さがあり、それができてこそ、原子炉を廃炉にできることになるとのことでした。
それで、市民一人一人ができる簡単なことって何だろう?と考えてみたのですが、手っ取り早いのは電化製品を手放すことなんじゃないかなと思ったのです。必要以上のエネルギーを求めないこと。経済が大事とかではなくて、もっと人生の質を大事にしていくことなのかなと思いました。
最近テレビを捨てた我が家ですが、驚くほど快適です。流れている時間が幸せな時間になりました。
廃炉は廃テレビから~なんちゃって。
とても分かりやすかったです!
ありがとうございます!
一つ、質問の内容を忘れてしまったという所が
またまたチャーミングですね(苦笑)。
では、私のブログでも紹介させて頂きますね!
今日中に、タイミングを見て更新させて頂きます。
お疲れさまでした〜!!
故意に二つに分けたというより、一つ目で力尽きて、分かれた感じでしたが。笑
もっともっと本当はニュアンスを表現するには必要な発言もあったのですが、うまく文章にできずという部分もありました。
今後も学んだことを、まとめて再認識するうえでもブログにアップさせていただきたいと思います。
いつもたくさんの情報をありがとうございます!