さわやか易(別館)

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

チャーチルを語る。(1) バトル・オブ・ブリテン

2017-06-14 18:46:10 | 世界史談義

親分、今日は。今日はチャーチルでいきませんか。

チャーチルか。お前はチャーチルというと第一に何を思い浮かべるんだ?

イメージ 1
チャーチル(1874~1965)

やはり、ドイツとの「バトル・オブ・ブリテン」でしょうか。国民に「決して屈するな、決して!決して!決して!」と叫んだところです。

そうだな、あれはチャーチル一世一代の名セリフだな。

ところで親分はどんなところですか?

俺はヤルタ会談かな。スターリンとルーズベルトと並んだところかな。

ヤルタ会談は最後のクライマックスですよね。僕もあの会談で三人がどんな会話をしたのか興味ありますね。

じゃあ、先ずお前が一番感心する「バトル・オブ・ブリテン」だが、その心を聞こうじゃないか?

チャーチルがチェンバレンに首相を代わってすぐ起きたことでした。ナチスドイツの快進撃は北欧からオランダ、ベルギー、フランスまであっという間に占領下にしてしまいます。

ナチスドイツが強かったのは良く解るんだが、どうしてフランスまでがそう簡単に降参してしまったんだろうか?フランスとドイツは第一次世界大戦では延々と4年間も塹壕戦をやって互角の勝負をしたんじゃないのか?

フランスもオランダも初めからドイツとは戦う気はなかったんじゃないでしょうか。第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約で戦争責任を何もかもドイツに押し付けてベラボーな賠償金まで課してしまったことへの後ろめたさがヨーロッパ各国にはあったんですね。それで、ドイツには半分同情があったみたいです。

それもあるにはあるが、俺はヨーロッパ各国がもう一度大戦争が起これば、もうヨーロッパの時代が終わるんだという危機感があったんだと思うよ。だからイギリスもフランスも宥和政策でドイツに接していたんだよ。ところがヒトラーはその融和策を逆手に取って戦争を始めたんだ。

その通りです。一方でヨーロッパ各国の脅威はロシア革命に始まったソ連が勢力を伸ばして来たことなんです。だからナチスドイツはヨーロッパが一緒になって宿敵ソ連をつぶすのは当たり前だと思ったんでしょう。だから各国は抵抗しなかった。当然イギリスも抵抗しないだろうと。ところがイギリスは首相がチャーチルに変わった途端に態度が違っていたんです。手を結ぼうと手を出したらその手を跳ね除けたんですね。

チャーチルの一人芝居みたいだな。フランスまでがドイツに付いたのによくも抵抗したな。勝算があったのか?

Heinkel He 111H dropping bombs 1940.jpg
バトル・オブ・ブリテン

勝算はなかったと思います。だけど大英帝国の威信にかけてもドイツの手下にはなれなかったんじゃないでしょうか。先ほど親分が言ったようにここで戦争になったらヨーロッパの時代も終わるという危機も考えて、悩みに悩んだ末の結論だったと思いますね。

そう言えば、チャーチルは「ドイツを倒すためには地獄の大王とも手を組む。」と言ったそうじゃないか。地獄の大王とはスターリンのことだから、共産主義と手を結んでもドイツと戦うということだ。ということはヨーロッパの時代よりもドイツを倒す方が大事だという訳だな。

その通りです。でもドイツに勝てば大英帝国は残ると思たんだしょうね。戦後まもなくイギリスは全ての植民地を失くすことになりますが、そこまではチャーチルも予想できなかったと思います。大戦争の難しさは先のことが解らないことですね。とにかくドイツには勝ちたいと思ったんでしょう。

ところで何でチャーチルはドイツが嫌いだったんだ?

ドイツというよりヒトラーが嫌いだったみたいですね。ヒトラーのユダヤ人を絶滅させるという考えにはついていけなかたんじゃないですか。イギリスではロスチャイルド家のようにユダヤ人が実権を握っている面もありますからね。チャーチルは普通の正義感があったと思いますよ。その点、ヒトラーやスターリンみたいな独裁者は普通の正義感ではなく独特の思想信念が出来ちゃうんですかね。普通の正義感はなくなるようですね。

そう言えばルーズベルトも普通の正義感じゃないよ。

チャーチルの頼みの綱はアメリカだったようですが、その頃アメリカはモンロー主義で参戦しない方針だったので孤軍奮闘ですね。バトル・オブ・ブリテンの空中戦は。空襲は約3か月続いたようです。そのとき国民を励ます言葉が「屈するな、決して!決して!決して!」なんですよ。

ポーランド人パイロット

「バトル・オブ・ブリテン」は英独双方の工業力を尽くしての空中戦だったようです。流石に次々撃墜され、仕舞いにはパイロットが不足してきたんです。そこに外国人の助っ人パイロットが大活躍するんですね。全部で510人もいたそうです。とくにポーランド人パイロットは大活躍で、全体の撃墜率5%のうちポーランド人パイロットの撃墜率は12%なんです。他にもチェコスロバキア人、アイルランド人、カナダ人、アメリカ人の助っ人パイロットが活躍してくれるんです。イギリスは孤軍奮闘ではなかったということですね。

それにしては戦後ポーランドはソ連に取り込まれてしまうんだから、気の毒だよな。

予想外の抵抗にヒトラーは方針を変えて、先にソ連を攻めようとするんです。そこがこの戦争の分岐点になったんじゃないでしょうか。

そうだな、ヒトラーの失敗はそこからだな。チャーチルは命拾いをしたようなもんだ。しかし何千という戦闘機を互いに撃ち落とすというのも文明の為せる業なのかと思うと実に無駄なことを人類は命がけでやるもんだよな。本当に反省して戦争を起こさないことだよな。それが一番難しい人類の課題だな。

戦争にかかる費用だってとんでもない巨額損失ですよね。国民の生命と財産を犠牲にするんですから、やはりやるべきじゃありませんよ。他の解決方法を見つけねばいけませんね。
 
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