さわやか易(別館)

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

F・ルーズベルトを語る。(1) オレンジ計画

2017-06-21 15:51:19 | 世界史談義

親分、今日はアメリカのF・ルーズベルトの話をしましょう。F・ルーズベルトが日米戦争を起したがっていたということなんですが、特別な理由があったのでしょうか?

基本的に日本人が嫌いだったみたいだなあ。好きとか嫌いとかはどうしようもないよ。理屈じゃないんだから。優生学的に日本民族は劣っている民族だと信じているんだから、どうしようもないな。

そんなこと言って戦争をするなんて大統領として許されるもんじゃないでしょう。アメリカ国民だって馬鹿じゃないんですから、それじゃ大統領じゃないでしょう。何か根拠があるんじゃないですか?

日本人をいつか潰さなきゃいけないという考えはアメリカの軍部には前からあったのさ。1905年に日露戦争があって、その仲介をしたのが大統領のセオドア・ルーズベルトなんだ。


President Theodore Roosevelt, 1904.jpg
セオドア・ルーズベルト(1858~1919)

知っていますよ。ポーツマス条約ですよね。

セオドア・ルーズベルトはそれまでは日本びいきだったんだが、ロシアを破った島国・日本にものすごく脅威のようなものを感じたんだ。ロシアが満州に建設していた鉄道をそのまま日本が受け取ることになった。鉄道の権益は大きいんだ。放っておくと、日本はどんどん中国に進出してしまい、取り返しがつかなくなるんじゃないかと恐れたんだ。そこで鉄道建設を日米で共同開発しようと考えたんだ。

ヘンリー・ハリマンのことですか?

そうだよ。鉄道王ハリマンだ。よく知ってるじゃないか。当時に日本の首相は桂太郎だった。日露戦争で金を使い果たした日本にとって、アメリカとの共同開発は良い話だったので、桂も伊藤博文、井上馨も渋沢栄一もその提案に賛成し、「桂・ハリマン仮条約」まで交わしたんだ。ところがそれに大反対を唱える男がいたんだよ。

誰でしょうか?


Portrait of Komura Jutaro.jpg
小村寿太郎(1855~1911)

外務大臣だった小村寿太郎なんだ。小村はポーツマス条約を日本全権として交渉にあたった外相なんだが、ロシアから一銭の賠償金も取れなかったとして弱腰外交と散々叩かれたんだ。本当はセオドア・ルーズベルトも驚く位強硬な姿勢で交渉に当たったんだが、ロシアの全権ウィッテの方が一枚上だったんだな外交は。それにルーズベルトもロシアに味方をしたと小村は思ったのかも知れない。そこでせっかく獲得した鉄道を共同で開発するなどもっての外だとばかりに猛反対してとうとうその仮条約を反故にしてしまったんだ。

アメリカ側は怒ったでしょうね。

相当怒ったみたいだな。そんなこともあり、日本に対して脅威を通り越して、敵愾心を持ったんじゃないかと考えられるんだ。その証拠に、セオドア・ルーズベルトは日本を将来倒すべき仮想敵国として「オレンジ計画」なるものを軍隊に作らせているんだ。

1905年が日露戦争ですから、日米戦争のおよそ35年位前ですね。その頃フランクリン・ルーズベルトはいくつ位でしょうか?


イメージ 2
F・ルーズベルト(1882~1945)

フランクリンは1882年生まれだから20代の前半だな。ちょうどハーバード大学で政治家を志して勉強中だからセオドアの影響は強く受けていただろうな。セオドア・ルーズベルトは一族の誇りだったろうからな。

成る程ね、単なる日本嫌いだけじゃなくて、アメリカにとって日本は目の上のたん瘤のように考えていたんでしょうか。そうなると、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、日本人が優生学的に劣っているとか何とか次々理由をつけて日本を悪者に仕立てていったんですね。

それとルーズベルト一族はアメリカでも名門一家だからな。名門一家というのは教育にしても一般人とは違って、常に優秀な人とばかり接しているから庶民感覚のようなものがないんだ。どうもエリート意識の強い奴は身分の低いものを馬鹿にする傾向にあるんだ。だから黒人だとかインディアンとか有色人種への差別意識があるんだろうね。有色人種の日本人が先進国のように振る舞っているのが面白くないんだろう。

成る程ねえ、アメリカに比べれば日本は小さな国なんですが、アメリカには脅威と写った時期もあったんでしょうね。ということは日本という国は凄い国だってことですね。戦前も戦後も日本はアメリカにとっては友好国以外ではないんですから共存共栄の関係じゃなければいけませんよね。
 
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