Sweet Step

韓国ドラマと宝塚歌劇の感想を書いています。

宝塚歌劇 雪組「星逢一夜」「La Esmeralda(ラ エスメラルダ)」

2016-05-01 | 宝塚歌劇

2016年4月、この作品はNHKプレミアムで放送されました。
プレミアムの名前どおり、画質だけではなく、音質にも魅了されました。

想い入れのある作品というのは、いくつかあるのですが、
この2作品に対するわたしの想い入れは今までと全く違っています。

☆星逢一夜について

作品はあらすじが粗いと感じるところがたくさんあり、
つっこみどころも満載なのに、でも強く強くひかれます。
何度観ても飽きません。不思議な作品です。

雪組トップスターちぎちゃん(早霧せいなさん)の魅力は
誰もがみとれる「美しい端正さ」だと思ってしまいがちですが
ちぎちゃんの最大の武器は演技力だと、この作品で痛感しました。
晴興という人物は演じる加減がとても難しいです。
良い人すぎず、悪い人でもなく、優柔不断ではあるけれど、信念を持っている。
全て絶妙に加減しないと、つじつまの合わない人物になってしまう。
最後まで、ちぎちゃんはこの人物をどう演じようか最後まで悩んだろうなと思います。

逆にものすごくシンプルなのが、泉と源太。
源太の信念は最後まで全くぶれないし、泉もそのときの自分の気持ちを素直に演じれば、
それが一番2人の生き方を表現できます。
源太は、いつでも泉の幸せが自分の幸せで、他人の喜びが自分の喜びで、
他人のために土下座をするのは全く苦にはならないけれど、自分のためには土下座はしない
ある意味とてもプライドの高い人です。
泉は晴興が好きだけれど、それはとても崇高なもので、彼への憐れみもあり、
歳月を重ねるうちに、自分が一番「らしく」生きられるのは源太の傍ということに、気づいていたようです。
源太に自分の意見をぽんぽん言う泉の姿が彼女らしいし、源太とは対等な泉の態度がとても素敵です。

対して、可哀想だなと思ったのが、貴姫。
憐みなんて、貴姫のプライドが決して許さないでしょうが、
貴姫の晴興への想いは、誰よりも強いものだと思います。
プライドの塊の姫が結婚しようと思うのですから。
もし晴興が、貴姫の気持ちを理解していたら、歩み寄っていたら、
晴興も過去を懐かしむばかりの人生ではなかったのではと、とても残念です。

ちぎちゃんも。ゆうみちゃんも。だいもんも。とにかく素晴らしい演技でした。
この3人の演技力があったからこそ、成り立った作品だと思います。
何度観ても、いろんな発見ある、忘れられない作品です。



☆La Esmeralda(ラ エスメラルダ)

この作品をみて、エメラルドが欲しくなったものの、とても買う余裕はないため、母から譲り受けました。
これから雪組観劇の時には、エメラルドを身につけて行こうと思ってます。

齋藤先生のショー、とても楽しめました。
だいもん(望海風斗さん)ファンとして観させていただきました。
シンプルにだいもんが出ているときは、ひたすらだいもんを観ていたら、あっという間でした。
なにを歌わせてもハイクオリティなだいもんですが、
今回は久々に踊るだいもんたくさん観られたのが嬉しかったです。
あとは、ひーこ(笙乃茅桜さん)がさきちゃん(彩風咲奈さん)の場面で相手役をしているのを観て、大感激でした。
ひーこの踊りはドラマチックで本当に本当に大好きです。
センターで踊るひーこを観て、本当に嬉しかったです。