Sweet Step

韓国ドラマと宝塚歌劇の感想を書いています。

雪組「ハゥ・トゥ・サクシード」の楽しみ方

2011-07-14 | 宝塚歌劇

この公演、消化不良の部分もありましたが
感動したところもたくさんありました。

もし1幕を観て、ちょっとこのストーリー苦手かも・・・と思ったら
スターさんに視点を向けると、とても面白くなると思います☆


☆音月桂さんのこと

わたしがスカステに加入したのは、キムちゃんがトップ就任したてのころだったのですが、
その当時スカステから流れるキムちゃんのはしゃぎっぷりに呆然としました。
スカステ初心者だったわたしは、歴代のトップさんたちは
トップになりたてのころは皆さんあんなふうにはしゃいでいるものなのだろうかとびっくりしたくらいです。
キムちゃんがトップになった経過や、娘役トップ不在(当時)、ジュリエットダブルキャストに絡む問題を考えたら、はしゃぐ余裕は全くと思ったのでヤケなのかな?と思ったくらいです。
わたしはキムちゃんが好きだけれど、それでも見ていて苦笑いがでたので、特にキムちゃんファンではない方はどんな気持ちでみているのかな・・・と、とても心配してました(余計なことですが)

そして、キムちゃんトップ就任お披露目公演(東京)の1幕目、キムちゃん演じるロミオのソロ「僕は怖い」を観たとき、
キムちゃんはトップになることに不安がなかったわけではなくて、笑うことですべての不安を打ち消そうとしていたのでは・・・と思いました。
ロミジュリを観た方ならご存知のとおり、「僕は怖い」はジュリエットと運命的な出会いをする前のロミオが見えない不安に怯える心情を歌っているのですが、
キムちゃん演じるロミオの心情の揺れが、とても繊細で情感にあふれ、経験したことのない人でなければ表現することができないレベルのものでした。
表舞台では笑って、陰の気持ちは舞台上で十二分に表現する・・・キムちゃんはすごい役者だと思いました。
わたしがこの先、音月さんの進む道を疑うことはないと思います。

「ロミジュリ」「黒い瞳」とお披露目、震災直後、娘役トップ就任の公演だったので、キムちゃんからなんとなく緊張感が感じていたのですが
今回の「ハゥ・トゥ・サクシード」を観て、あまりにもキムちゃんがのびのびしていて、とてもうれしかったです。
のびのびというのはあまり適当ではない表現なのですが、キムちゃんがすっごく組子の皆さんを信頼しているのがたくさん伝わってきて(今までも信用していたと思うのですが)
新生雪組は卒業で、これから成熟期・円熟期へと向かっていくんだなあと思いました。

雪組は組長さんを除くとキムちゃんの同期の84期が一番上級生になるので、他の組と比較するととても若い組(しかも人数も少ない)ですが、
新生雪組になって、雪組の皆さんが新しい持ち場でたくさん努力されたこと、そして努力の成果をこうして観られることは、やっぱり雪組好きとしてはとてもうれしいです。


☆舞羽美海さんのこと

今回の公演の一番の収穫はみみちゃんです♪
あまりにもキラキラしていてびっくりしました。
今回の公演を観たら「ロミジュリ」も「黒い瞳」も、どこかキムちゃんに遠慮していたような気がします。
みみちゃんはキムちゃんが一番素敵に見えるように演技をするなあといつも思っているのですが
今回はみみちゃん自身も輝いていて、そのキラキラぶりに感動しました。
みみちゃんから感じたのは「自信」のようなもの。もちろん良い意味の自信です。
みみちゃんにそんな自信をくれるのは、キムちゃんで、二人が見つめあうシーンはとても微笑ましいです。
これからこのトップコンビはますますよくなっていくんだろうなと思います。