漢字蹣跚 (かんじまんさん)

好きな四字熟語、面白い漢字、為になる熟語などフラフラと千鳥足で語りたい

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啓蟄

2017-02-22 08:57:39 | 漢字の面白さを語る

2月20日月曜日は春の嵐を感じさせる天気だった。昼間は暖かくも人を吹き飛ばすような強風で、午後には一点空はかき曇り大雨が降りつけた。春がそこまでやってきているのを感じる。もう、啓蟄の頃というニュースを聞くのも近い。啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の第3で今年は3月5日だそうです。「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で(ウイキペディアより)
春になって虫が這い出てくる、命が芽吹いてくるのを昔の人が心待ちにしているのが感じられる。
ところで、虫というのは今の私たちには昆虫と置き換えて考えることが多いけれど、漢字の世界を見ると虫の範疇はもっと広いようだ。小さいものは蚤、虱から大きいのは蛙、蛇、蝮など両生類、爬虫類、蛤や蛸など貝類や軟体動物までを含んでいる。広辞苑では昆虫を引くと「昆は多い」の意で節足動物門の一綱とある。
虫だけでは網羅、識別できなくなって昆虫を現代では虫と呼ぶようだ。もっとも「寄生虫」とか「虫酸が走る」とか曖昧な部分もあるけれど。
漢検1級対象で虫偏を数えると110余もあるので昔の人もかなりのものを識別する力があったようだ。
ことわざや四字熟語などにも登場する「人気」が高いのは「螳螂之斧」のカマキリ、「蟻の一穴」のアリ、「蜘蛛の子を散らす」のクモ、「螻蛄の水渡り」のオケラ。当て字では「五月蝿い」のハエが面白い。ほんとにぴったりです。飛び方がもう決まった軌跡がないように人前をブンブン。なんで五月なんですかね。「蜻蛉を切る」とか「極楽蜻蛉」とトンボは悪役にはならないらしい。微妙なのはトカゲ。エリマキトカゲは可愛かったけど、「蜥蜴の尻尾切り」や「黒蜴蜒」なんて・・・。

虹も現代科学で明らかになるまでは虫の仕業と思われていたんですね。蝙蝠が夕方巨大な洞窟から何万匹と飛び立つさまを映像で見たことがあるけれど、あれをきっと竜と見立てたのではないかと思うのは私だけでしょうか。
オタマジャクシは蝌蚪で蚪の旁は杓の形からで会意らしい。古代にも身近なものだったと思うけれどそのまんまの象形にはしなかったのか、それとも甲骨文字の虫がオタマジャクシに見えるけど、こちらが先だったのかな、などと歴史の彼方に思いを馳せる。
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