神７が揃ったAKB48

　昨日の「ミュージックステーション」でＡＫＢ４８の新曲『君はメロディー』が卒業生メンバーも含めたバージョンでテレビ初披露されました。前田敦子、大島優子、板野友美、篠田麻里子、さらに高橋みなみも加わって、まだ現役メンバーの小嶋陽菜、渡辺麻友も含めた元祖「神７」が勢揃い。2012年に前田が卒業するまでの黄金期のＡＫＢ４８が復活したのは感慨深いものがありました。

　この曲は１０周年記念シングルということで、卒業生も加わったわけですが、もちろんファンからは批判もあります。「今さら出てくるな」という現役メンバーのファンもいるし、「落ち目だからだろう」という揶揄も多くあります。そういう見方もあるのは重々承知の上で、僕が運営側ならやはりこういう企画はやりたくなるだろうなと思います。なにより１０周年だし、この機会を逃したらもうこういう企画をするチャンスはなさそうだからです。

　篠田は３０歳です。いつまでも現役アイドルに加わって一緒に踊ることができる年齢ではありません。他の卒業生にしたって前田や大島のように女優になってしまったら、歌やダンスのレッスンももうしていないでしょうから、現役時代のようなパフォーマンスは難しくなってきます。こういう企画は今がギリギリ成立するタイミングだろうと思います。

　それにしてもやはり初期メンバーが並ぶと「らしさ」が違います。彼女たちが作ってきたものですから当然と言えば当然なのですが、結成から数年間も売れなかった苦しい時期を乗り越えてきたメンバーだからこそ醸し出せるオーラがあるのでしょう。たとえアイドルと言えども「芸」というものはやはり下積み時代の苦労が深みを加え味が出るのだろうと思います。見応えがあるパフォーマンスでした。