花見は手段か目的か

　今日は職場の飲み会でした。シーズンごとにやっているので、今回は「花見」がテーマです。昨年も同様に花見を口実にして飲み会をやりましたが、その時はほとんど桜も見えない普通の店でやったので、今回は幹事を請け負ったＮちゃんが下見までして、桜の見える焼肉店をセッティングしてくれました。さらに会社からお店まで徒歩15分ほどの道のりで途中桜を見ながら向かうという企画まで考えてくれました。

　本当は天気が良ければもっと素敵な道のりだったのでしょうが、それでもパラパラと降る雨の中を桜を鑑賞しながら店まで行ったのは楽しかったし、川端の桜も見事でした。もっとも店に入ってしまうと桜はほとんど席からは見えないし、飲み始めたら全然そんなことは気にしない人がほとんどだったので、花見なんてことはすっかり忘れられて幹事の努力も虚しくなっていましたが。

　昨日の夜のテニスでも「花見テニス」ができました。コートの横がずっと川沿いの桜並木で、ベンチの上まで桜が枝を伸ばしていますから、毎年この時期になると花見テニスができます。と言っても、あくまでも花見はサブであってメインはテニスですから、そんなにゆっくりと桜を鑑賞していたわけではありません。

　世の中の花見の大半は、花見という言い訳を使った宴会だろうと思いますが、実は僕は桜を見ること自体が好きな方でして、できたら酒もなし、食事もせずにゆっくりと花見ができたら良いなと思っています。当然、大勢で連れだっていく必要もないですし、できたら１人か２人で心ゆくまでたっぷりと見ていたいと思います。

　飲んで騒ぎたいがゆえに口実として花見を使う人とは全く相容れないよなぁと思いつつ、同好の士らしき人を見つけるとそれとなくシンパシーを感じながら、今年の桜も散ろうとしています。