“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

いとへんの漢字①

2013-06-29 19:46:44 | 日記
こんばんは。

いよいよ、25ー1検定直前になりました。
受検される皆様の御健闘を、心よりお祈り申し上げます。
試験時間の終了する瞬間まで、これまでの努力の全てを注ぎ切ってください!!


さて、進捗の覚束ない部首ごとの1級配当漢字調べは、いとへんの字からの再開です。
いとへんの配当漢字は沢山あり過ぎて、記事は分割になります。

「糸」からは、「御縁」というものを連想します。
これからも変わらず、しろねこにとりましても、漢字と漢検1級と、リピーターの皆様との御縁が続きますように…。


『要覧』195頁「糺」~「綏」


・「糺(きゅう)」=「糾」の異体字

・「紛紜(ふんうん)」
→「紜」=多くのものが入り乱れる意。

・「紕繆(ひびゅう)」…誤り。
→「繆」=乱れ、もつれ、誤り。

・「紊乱(びんらん)」
→「紊」=乱す、乱れる。

・「結紮(けっさつ)」
→「紮」=束ねる、しばる。

・「紵衣(ちょい)」
→「紵」=アサの一、また、それで織った織物。

・「絳河(こうが)」…天、天の河。
・「絳裙(こうくん)」…赤いもすそ、また、芸妓。
・「絳帳(こうちょう)」…赤いとばり、また、師の席。
→「絳」=赤、くれない。

・「絖(ぬめ)」…薄くなめらかな絹布。
・「絖皮(ぬめかわ)」=「絖革」…柔らかくした皮。

・「絎ける(くける)」…縫い目が表に出ないように縫う。

・「柳絮(りゅうじょ)」
→「絮」=綿毛。
※中島みゆき「EAST ASIA」の歌詞に出てきて知った熟語。

・「絛虫(じょうちゅう)」…条虫。サナダムシ。
・「馬絛(ばとう)」…馬の腹帯。
→「絛」=ひも、おび。

・「綏定(すいてい)」…国家を安定して治める。
・「綏寧(すいねい)」…やすらかに国を治める。
→「綏」=落ちつかせる。治める。



【ご連絡】
明日の検定日から、一週間後に問題と標準解答が郵送されるまでは、
25ー1の分析が見えてしまうので、
リピーターの皆様のブログを一切拝見せずに、
問題・標準解答が届いたら早めに時間をとって、自分で時間を計って問題を解いてみようと思います。
(1週間ブログを拝見しないと、夥しいデータ量を一気にチェックすることになりそうですが…。汗)

受検者より1週間遅く解くことになっても、おそらく殆ど勉強していない状態でしょうけれど、
せめて、どれだけ解けない問題があるか、また勘が働く問題があるか、やってみることだけは、折角問題が届くのですから、怠らないようにしたいです。

そしてまた、再び未受検にならざるをえない場合が生じても、今回のようにとにかく受検申込だけはしておけば、早めに問題をリサーチできる利点があると、今回のことで思いました。特に第一回の検定は、次年度の過去問集が届くまで長いので。

知識の記憶量が、最近全く増えていない上、古い記憶を耕せていないので、かなりかっこ悪い結果が出ると思いますが…。負けずに耐えます。

では、また。

考え方を切り替えようと思います。

2013-06-17 00:15:33 | 日記
今晩は。

東京2泊3日の出張から、みんな無事帰ってきました。
うちの中学2年生は毎年、職場見学のため東京に行くことになっていて、今回のしろねこの引率もそのためでした。

今回の企画・運営を自分で手掛けていたため、行事が成功し、報われた気持ちになりました。
見学内容について、改めて発見も多かったので(1級漢字にもいくつか出会いました)、それについてはまた記事を改めて書こうと思います。


さて、1週間前の記事で、今度の検定日に仕事が入りかけたと書きましたが、
そのことについて、その後また再びあれこれと考えました。

結論から言うと、しろねこは恐らく今度の検定を、80~90%の確率で、見送るつもりでいます。
そして、当日に入ってしまった仕事のほうに行こうと思います。
もしそうした場合、しろねこが平成18年にリピーターになってから、受検を欠かすのは初のことになります。
だから、今回の決断は少し仰仰しい。(苦笑)

でも、検定を見送って得るもの・見えてくることもあるのではないか、という気がしています。

1週間前には、毎回受検を欠かしていないという継続が崩れるのが怖くて、かなり沈んだ気持ちでした。
実際、今回仕事のせいで受検できなければ、仕事を辞めることも考えたい、とまで思いました。

30日の日曜日にわざわざ入る仕事が何かというと、7月に3泊4日で引率する宿泊先の下見です。
それは建物だけではなく、ハイキングコースやカヌーの川の下見、行事担当者として館の方との打ち合せもあります。
そして、その日は関わる学年の同僚全員が行きます。
個人の都合が芳しくない人も、わざわざ予定を空けると言っています。

下見無しで把握していない場所を想像しながらの企画は、目隠しをされて仕事をするようなものです。生徒の行動も予想できず、安全面でも時間の面でも、成功率がぐっと落ちることになります。
その上、当日は地理を把握していないために、生徒誘導の足手纏いにもなってしまいます。

下見はもとは23日(日)の予定でしたが、施設との兼ね合いで、30日しかどうしてもとれないということが、検定日と重なってしまった原因です。

先輩・同僚は私が休みたがっている事情は知りませんが、快く休むことを認めてくれました。
そのことも、私が改めて考える冷静さを与えてくれました。

正直、今回検定に行けたとしても、この忙しさで次の検定が受かるとは、到底思えません。1週間後には定期考査があり、前後はその準備と後始末、そこに今回の行事の後始末と次の行事の下準備が被ります。
こんな記事を書いている間に勉強すればよさそうなものですが、一日の中で、毎日漢字に関わる心がけは実行できていても、検定のために記憶を集中できる気力は、最早残っていません。

進学向けの高校から義務教育の中学に異動して、自分の教育の力点が変わってしまい、それに慣れるのには時間が掛かります。
今の自分に、集中して暗記する精神に持っていける力は、どうしても出てきません。

1級は片手間に勉強できるものではないことは、これまで失敗もしてきた自分が一番よく知っています。
仕事だけでも1日24時間では足りず、毎日次の日からの仕事を忘れないように箇条書きにして、1日のうちのいつにそれらを滑り込ませようかと緊張しています。失敗すれば、同僚にも子供たちに示しがつきません。
今の状態のまま30日に受検しても、受検の準備も仕事も中途半端になり、謂わばダブルプレーの状態になることは間違いありません。
継続受検は大切ですが、継続して不合格になることは、食い止めねばなりません。仕事が飽和状態になっている今、何かを変えなければ、このスパイラルは止められないでしょう。

来年は、このような状態が少しはよくなっていることを祈りたいですが、来年度また新しい仕事を投入されれば、漢検受検にとって、事態は更にきつくなります。

ただ、現在の仕事に限って言えば、やってやれないことはないと思えるようになってきました。
そして、今年しろねこの部署は、比較的同僚に恵まれています。来年仕事を覚えたくても、その時には今年の配置ではなく、今年の助言者は中学にいないかもしれません。出来るだけ環境のよいときに、仕事は覚えておきたいものです。
そして今度の30日にも、仕事を覚えるチャンスがあります。
しろねこは出世欲はさほどありませんが、人から舐められない仕事をしたいとは思っています。

1度検定を見送ったからといって、もうリピーター人生をやめるというわけではなく、漢検と訣別するというわけでもありません。
ここは、仕事、1級に安定して合格できる準備、生涯学習としての漢字学習ができるゆとりの気持ちを身につけること、ひとつずつ、片付けていきたいと思います。

こめへんの漢字

2013-06-09 22:46:56 | 日記
こんばんは。

毎日がぎゅうぎゅう詰めで終わっていきます。

いっそ漢検受検なんて止めてしまえば何も気にせず仕事だけして楽になるかも、って考えそう、
という無感動な考えが浮かぶ傍ら、
それやったら最後、自分が一旦死んでしまう。
と思うのです。

漢検を手放さないのは、強迫観念なのか?
これは単なる執着なのか。

自分が一生漢検に挑んでいくかは不明で、人生に絶対ということ無し、ですが、
少なくとも今現在涙をのんでまでの訣別はあり得ません。

仕事だけして楽、というのは、気の迷い。

検定日に、危うく仕事が入りかけました。
その仕事は自分一人の問題ではなく、関わる同僚みんなでその日にする仕事で、
且つ、その後の仕事内容に影響するため、内容上、本当は行くべきなのですが、…………。
でも、「休んでも大丈夫。」という先輩同僚のお言葉に甘えさせていただきます。

そして、また「当日だけが空いている」という状態です。
機会があっても懐手でばちが当たらないように、
対策する時間を確保しなければ。


『要覧』194頁「籵」~195頁「糶」を引きました。

・「両粤(りょうえつ)」…広東・広西両省。
※「粤(ここ)に」でお馴染み。

・「祭粢(さいし)」…神に供える穀物。
→「粢」=神に供える餅。

・「粳稲(うるちいね)」
・「粳餅(うるもち)」
→「粳」=ふつうの米。

・「一粲(いっさん)」…一笑。
→「粲」=あざやか、白い歯を見せて笑う様子。

・「黄粱(こうりょう)」
→「粱」=穀物のアワ。
・「高粱(コーリャン)」…中国産のモロコシの一。

・「雑糅(ざつじゅう)」…いろいろまじっていること。
→「糅」=まぜて加える。
・「糅(か)てて加えて」…その上。

・「糯(もちごめ)」⇔「粳(うるち)」

・「糴糶(てきちょう)」・「糶糴(ちょうてき)」…米の売り買い。売り米と買い米。
・「糶売(ちょうばい)」…米を売ること。せりうり。


本年度の教育実習も無事終了。
このブログを始めたときの、受験生というものを初担任したときの彼らが、もう母校で実習……。
慰労会では感慨も一入です。

6月13日(木)から15日(土)まで、東京出張です。中2全員を連れて行ってきます!

たけかんむりの漢字・しろねこの勉強促進歌

2013-06-02 02:05:21 | 日記
こんばんは。
久々にまとまった記事を出すことができます。

5月25日の名物行事は、お陰さまで無事済みました。
現在その後始末とともに、来週、6月中旬、7月半ばと3つ続く行事の準備中です。


たけかんむりの字を全て引きました。これまでどおり、気になった語を挙げます。

『要覧』191頁「[たけかんむり+于]」~194頁「籬」です。

・「笏木(しゃくぎ)」
→「笏」=衣冠束帯のとき、手に持つ薄板。
※本来「コツ」と読むが、「骨」に通じるのを避けて、長さが1尺ほどなので、「尺」の音を借りた。

・「笆籬(はり)」…竹垣。
→「笆」=竹の一種、また、竹垣。

・「胡笳(こか)」…胡人のあいぶえ。
→「笳」=アシの葉の笛。

・「茶筅(ちゃせん)」
→「筅」=竹の先をほうき状に割ったもの。

・「筵道(えんどう)」
→「筵」=敷物のむしろ。
・「講筵(こうえん)」「祝筵(しゅくえん)」
→「筵」=(講演や宴の)席。

・「筥迫(はこせこ)」…和装小物入れの一。
→「筥」=小物を入れる器。

・「箜篌(くご)」=ハープや琴に似た、古代の弦楽器。
→「箜」「篌」=竹製の楽器の一。

・「箚記(さっき)」
→「箚」=メモする。
・「駐箚(ちゅうさつ)」
→「箚」=とどまる。

・「玉箒(たまははき)」…玉の飾りを付けたほうき。正月の初子の日に、蚕室を掃くのに用いた。

・「篋中(きょうちゅう)」「篋底(きょうてい)」
→「篋」=竹製のはこ。

・「絹篩(きぬぶるい)」
・「灰篩(はいふるい)」
→絹篩は、勿論絹をふるうのではなく、絹を張った、細かいものをふるう篩だが、灰篩は、灰をふるう篩で、勿論灰で出来ている篩ではない。

・「易簀(えきさく)」…学徳の高い人の死、また、死に際。
曽子が死に臨んで、季孫から賜った大夫用の簀(すのこ)を、身分不相応のものとして粗末なものに易(か)えさせた、という故事から。[『礼記』檀弓上]

・「篷舟(ほうしゅう)」
…船にかけるよしずの覆い。とま。転じて、小舟。

・「簟牀(てんしょう)」…竹製の寝台。
・「簟席(てんせき)」…竹のむしろ。
・「氷簟(ひょうてん)」…冷たく清らかな寝台。
・「枕簟(ちんてん)」…寝具。
→「簟」=竹のむしろ。

・「題簽(だいせん)」…文字を書いてしるしにする札。≒「箋」

・「籀書(ちゅうしょ)」「籀文(ちゅうぶん)」
→「籀」=古代中国の漢字の書体の一。※本来は、竹簡の文字を読む意。

・「籐本(とうほん)」…藤本。つる植物。
・「重籐(しげどう)」=「滋籐」…トウを巻き付けた弓。

・「葦籥(ひやく)」…アシの笛。
・「管籥(かんやく)」…笛。
→「籥」=笛の一。



…先日、ある心理テストをしたら、自分の人生を象徴する歌が、QueenのFreddie Mercuryの曲、Living on my ownだったので、ちょっと意外でした。まあ、でもそんな世界観はあるかもしれません。

勉強したり、手芸したり、歩いてるとき、鼻歌で出てきたり、休日はイヤホンで聴いてみたりする、私の故郷のような音楽たち。

※歌詞よりはメロディ優先であることが多いです。聴きながらリラックスして作業が捗るかどうかで選んでいます。


・Mother in comfortp(Kate Bush)
・The Fog(Kate Bush)
・[Album]The Dreaming(Kate Bush)
・Bring me the Disco King(David Bowie)
・High Hopes(Pink Floyd)
・What If(Coldplay)
・Blood on the dance(Michael Jacson)
・Liberian girl(Michael Jacson)
・Bad(Michael Jacson)
・She(Elvis costello)
・Blessed Guru(Vitas)
・A Kiss as long as Eternity(Vitas)
・dedication(Vitas)
・Lucia Di Lammermoor(Vitas)
・Flamingo(Carmen Mcrae)
・[Album]うぐひす(米良美一)
・[Album]Mera sings Bach(米良美一)
・影を慕いて(米良美一)
・炎と水(中島みゆき)
・闇夜のテーブル(中島みゆき)
・君の昔を(中島みゆき)
・女なんてものに(中島みゆき)

…イギリス多いなあ。


以下、幼少時に聴いていた人で、大人になった今でも親しみのある歌手。

・Penguin Cafe Orchestra
・Mike Oldfield
・Elton Jhon
・喜多郎
・RAJIE(邦楽)
・浅川マキ
・井上陽水
・小椋佳
・甲斐よしひろ
・吉田拓郎
・もんた
・寺尾聰
・佐藤隆
・財津和夫
・山崎ハコ
・松任谷由実
・中島みゆき


…以上に加えて、
・声優 塩沢兼人
・俳優 張國榮
・俳優 加賀丈史
・俳優 役所広司
・俳優 Gary Oldman
・歌舞伎 坂東玉三郎
は、頻繁に追っ掛けているのではないですが、尊敬しています。


……好きなアーティストを列挙したら、ちょっと元気が出ました。
自分の嗜好に癖があるのは承知していますが、これが今現在の私です。