“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

図書館のスタッフに間違えられる理由

2016-09-18 09:24:36 | 日記
秋の風情が一日のどこかには確実に感じられるようになってきました。

今日は、直接漢字に関係のないお話です。

中学国語科で地区の書きぞめ役員になってしまうと、秋に書きぞめ手本が発表されるや否や、冬の審査に備えて県や地区の講習会に出掛けなくてはならなくなり、そこでは手本作成に携わった、書写・書道に優れた先生方が書き方を教えてくださることになっています。
そういう先生方からは、うまく説明できないのですが書道をする人特有のオーラが出ていることがあり、高校生のとき書道部の顧問だった先生と似通った雰囲気を感じたりもします。

時々そんなふうに、その職業特有の、あるタイプのオーラに気づかされます。一度気がつくと、次に「あ、あの人も…」と何となく共通を見いだしたりすることも増えてきます。


ところで自分の場合、初対面の人に教師であることが知れると、外見のせいなのか、ほぼ十中八九、「小学校ですか?」と聞かれます。大体高校が長かったので、「いえ、高校です」と返すと、「高校生は言うこと聞かなくて大変でしょう」と労われたり、「生徒に怒ったりするんですか、想像つきませんね」と言われたりします。

因みに長いキャリアのお陰で、しろねこも今やすっかり、職場の方針に合わせて、ほぼ狙い通りに叱れます。こういう点では、私立で異動がなく、職場の伝統を体得するのが楽と言えば楽。特に中1男子は、ちょっとツボを突けばまだ簡単に泣いてしまいます。勿論泣かせるのが最終目的ではなく、反省させる手段でしかないですが。
そもそも、余程理不尽なことがない限り、生徒も分かって入ってきているので不要な反抗はしません。様子がおかしければ原因を探ればよいし、普段からお互い会話するようにしていれば、問題が起きても反抗せずに自分の気持ちを説明してくれます。


ところがこの半年くらいの間に、今度は市民図書館で、2度もスタッフに間違えられました。

1度目はカウンターに隣接した新聞閲覧コーナーで、コピーの済んだ新聞を立って重ねていたら、大学院生っぽい女性が近づいてきて、「あの、1ヶ月前くらいに書架の本を並べるボランティアの貼り紙があったと思うんですけど、…あれって、もう終わっちゃいましたか…??」と話しかけてきたではありませんか。一瞬、なんのこっちゃと思ってから、あ、間違われてるのかと気がついて、「あの、私図書館の人じゃないんです」と答えると、「え、そうなんですか」と相手は当惑気味に去っていきました。

そんな出来事をすっかり忘れた最近になって、今度はカウンター近くの、お客さんが利用するコピー機で思いっきり新聞をコピーしていたら、自分より少し年上かな?とおぼしき女性が近づいてきて、「あのー、この本借りようと思ってるんですけど、ここの真ん中が割れてきちゃってて、……このままじゃよくないかなって……」と、単行本の見開きを私に見せてくるのです。咄嗟に以前の例を思い出した私は、今度は笑顔で「そうですよね。私、実はスタッフじゃないんです」と返すと、相手は「あ、そうなんですね」と慌てて去っていきました。

因みに、そのお二人とも本が好きそうで、大事な本のことを思って話すときの独特の含羞みみたいな表情があったのは、ちょっと親近感が湧きましたけれど。

……にしても、そりゃあどちらもカウンターの近くでの出来事ではありましたが、大体ネームプレートもエプロンもしてないのに、一体どこ見て判断されているのだろう? と謎。職場でも、総務と兼任で図書館関係の部署にもいるからなのか、なんか“書籍なオーラ”でもこの身から出てるんだろうか、と微妙にうれしいような、こそばゆい気持ちになりました。


……しかし、立ち戻って考えてみたら、自分は本業の“教師オーラ”を放っていなければならないはず!
なのに、保護者会などのときに、いつもは着ることのないスーツを着てくると、子どもたちには、「なんか女社長みたいだから、いつもの格好のほうがいい」といわれる始末。教師でなくて、社長…。まだまだ修行が、足りないみたいです。
まあ、「いつも」のほうが落ち着いて安心できるということだから、それでいいのかな。


電子教科書の普及やアプリによる教育が進むこの時代、生徒が紙の書籍や文字に親しめる環境も衰退しないように、“書籍なオーラ”を纏ってがんばっていきたいなあ、と思った、一連の出来事でした。

“漢字なオーラ”というのもあるのでしょうかね。それには自分はまだまだ程遠い。仕事で先輩方の成してきたことを受け継ぐときに、その先輩方の如才ない中にも垣間見える威厳に敬意をしっかりとはらうべきなのと同様に、漢字も親しみのある文字だけれど、気軽に接しているだけではやはりいけないんだろうな、と感じたりもする今日この頃です。
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追記 (しろねこ)
2017-08-08 21:22:27
一昨日久しぶりに、また図書館の人に間違われました。今度は大学生っぽい、どこか箱入りな雰囲気のお兄さんでした。
私がコピーをとっていると、「あの〜、明日は何時から何時まで開いてますか?」と私の右側から尋ねてきたので、(あっ、これはもしやまた…!)と気がつき思わず約3秒硬直・絶句してから、おそるおそる左背後のカウンターのスタッフさんを指し示し、
「……あの、図書館の方に聞いてください……。」
と伝えました。…ごめん、あなたにすぐ時間を教えられるほど、私ここの図書館のスケジュール頭に入ってなかったわ…。――しかし、やっぱり間違えられるんだなあ。服装のせいなのかなあ。ってか、さっき私、コピー取ってたあなたの後ろに並んでたじゃん(いや、いちいち見てないか)。しかも、スタッフならこんなお客さん用コピー機で、コピー取ってるわけないじゃん……!!
――みんな案外、何も考えないで聞いてくるんだろうな、と、悶々と悩んだわりには大雑把な結論に至ったしろねこなのでありました(笑)

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