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東京発世界行

written by Ken
 



僕は、メールやウェブなど、パソコンや携帯の画面で読まれるための、印刷を前提としない文章を書くとき、原則として、段落の冒頭や改行箇所では「一字下げ」をしません。

■一字下げをしなくなったきっかけ
一字下げをしなくなったのは、10年近く前にパソコンを使い始めた頃に読んだ「メールの書き方」といった類のあらゆる本に、「E メールでは一字下げをせず、1行あたり35文字程度で改行するのがマナー」であると書かれていたのがきっかけです。
そんなに深く考えていたわけではないんですよね。

■一字下げは文法ではない
その後、自分でウェブサイトを開設したり、他のサイトを頻繁に訪問したりするようになって、一字下げに関する様々な考え方を読むことになりましたが、僕はいまだに一字下げをしないまま、現在に至っています。
ワープロ・ソフトで、印刷されることを前提とした文章を書くときには、必ず一字下げを行うようにしていますので、ウェブの場合は意識的に一字下げをしないようにしているということになります。
現在、そのようにしている理由は、簡単に言ってしまうと、“見映えの問題”です。
一字下げは、文法ではなく、文章の外観を決定する表現方法の一つと考えているからです。

■印刷媒体とウェブの違い
新聞や書籍などの印刷媒体では、1行あたりの文字数があらかじめ決められているのが通例だと思います。また、印刷を前提とした文章の多くは、全体の文字数(または原稿用紙の枚数)に至るまで事前に決められており、与えられた枠にきっちりと収まるように文章を作成する必要があります。もちろん、これは編集・印刷といった工程をスムーズに進めるための合理的な考え方です。
しかし、個人で運営するウェブサイトの場合は、このような制約はなく、全体のヴォリュームから改行の方法まで、自由に作成することが可能です。(自由にやることが良いか悪いかではなくて、事実として、自由に作成できるのです。)
多くのウェブブラウザでは、プロポーショナル・フォントが使われていますが、パソコンにインストールされているフォントによって、あるいはブラウザの種類によって、全角スペースの幅が異なっており、一字下げたつもりが微妙にずれている、というサイトを頻繁に見かけます。また、プロポーショナル・フォントで表示されるサイトでは、自動改行の際に、行末が揃わず、ページの右端がばらばらになってしまいます。
では、等幅フォントを使えばよいかというと、そういうわけではなくて、ブラウザで読む限り、等幅フォントで表示されるサイトは非常に読みにくいと、僕は感じます。(現在、この記事を作成しているオンライン・エディタの画面は、等幅フォントで表示されています。)
それだったら、むしろ左端を揃えたほうが、見映えが良いのではないか――というのが、僕の個人的な考えです。

■読みやすい文章表現とは
改行位置、段落、一行空けといったテクニックは、文脈を明確にし、さらに文章全体を読みやすくする効果を持っています。
自分が書いた文章を多くのひとに読んでもらいたいと考える以上、ものを書くときには、見やすさ、読みやすさといった要素を大切にしたいと、僕は思います。
一字下げは、わずか1つのスペースですが、文章表現のテクニックの一つとして捉えると、読みやすさに深く関連する、あるいは関連させることも出来るかもしれません。
ただし、これは“決まりごと”としてではなく、個人の文章表現のあり方として捉えるべきものであり、どちらかというと、個人の文体に属する問題なのではないかと考えます。
たかが段落。
されど段落。
という具合に、改行を多用した場合、一字下げが邪魔になってしまう。というのが、僕の文体なのですから。

なお、段落(paragraph)を表わす<p>タグを使う方法もありますが、携帯からの閲覧者が多い当ブログでは、当該タグが対応していないため、使用していません。

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【関連記事】
改行について考える
文体について (2)言葉の選び方や字面について

コメント ( 10 ) | Trackback ( 6 ) このエントリーを含むはてなブックマーク



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コメント
 
 
 
なんか (Bar)
2006-08-23 15:33:18
論を立てる前提知識が整ってない。

もちっと組版や原稿用紙の使い方の基本を調べたほうがいいと思う。読みやすいとかにくいとかいう話ではないでしょう。
 
 
 
こんにちは。 (Ken)
2006-08-23 15:42:14
>Barさん

「前提知識」というのが何を指して書かれているのか不明ですが、組版や原稿用紙の使い方とウェブ上の文章表現は区別して考えたほうが良いと思います。
 
 
 
ウェブと印刷媒体 (tak)
2006-08-23 17:19:47
>組版や原稿用紙の使い方とウェブ上の文章表現は区別して考えたほうが良いと思います。



賛成です。

私も別個に考えています。

 
 
 
こんにちは。 (Ken)
2006-08-23 18:06:05
>takさん

takさんのサイトは、十分にウェブ上の文章表現に対するこだわりが感じられますね。

ご賛同いただき、ありがとうございます。
 
 
 
携帯対応? (かつを)
2006-08-24 01:43:51
確かにgooブログは、携帯向けコンテンツ出力時にはタグを落として(意図して無効にして)いますね。

ですから、本文欄に改行を入れずPタグだけで記事を書くと、仰るとおり携帯で閲覧すると悲惨なことになります。



ということで、いい手(というかバッドノウハウ)があります。

記事を書くのがちょっと面倒ではありますが、Pタグと改行を混ぜて使ってはいかがでしょうか?

具体的には、以下のように。



<p<ここは、本文の1段落目です。

</p<<p<ここは、本文の2段落目です。

</p<[EOF]



こうすると、携帯でも2行で表示されますし、タグが有効な(携帯以外の)環境ではきちんと段落が分かれます。

# PC閲覧時に、</P<の直前に<BR<が出力されてしまうのが好きではありませんが



そして、pタグにCSSでtext-indentのスタイルを付加すれば、空白の文字ではなく、段落の1行目だけきちんとした字下げ(や字上げ?)をすることができます。

# gooブログでは、確かpタグにstyle属性が指定できない



因みにうちのブログでは、いつでもtext-indentのスタイルを付加できるようにと、pタグをできるだけ付けるように(最近は)心掛けています。

# といいつつ、何時まで経ってもtext-indentを付加していないのですが…
 
 
 
げっ (かつを)
2006-08-24 01:46:07
<p<や</p<は、全て<p>や</p>の誤りです…。
 
 
 
こんにちは。 (Ken)
2006-08-24 09:42:36
>かつをさん

具体的なアドバイス、ありがとうございます。

記事を編集する際の労力を考えると、たといpタグが携帯に対応したとしても、使うメリットが少ないかもしれませんね。



ところで、申し訳ありませんが、記事末尾の一文のみに反応されてしまうのは、本意ではありませんので、この件につきましては、ここまでとさせてください。
 
 
 
あっ、そうか。 (ニッキ)
2006-08-26 10:14:22
ブログではkenさんと同じ考えで一字さげはしていません。



今回、参加した文は口語体を書き直したというより、

一字さげをしないまま原稿を送りました。

本になってすべて一字下げになりました。



本になった自分の文を読んで反省しています。

一下げが多くて見栄えが悪いし、読みにくいです。

自分でも失敗したと思っています。



大変勉強になりました、ありがとうございます。
 
 
 
こんにちは。 (Ken)
2006-08-26 21:15:35
>ニッキさん

ニッキさんが参加されたというのは、『BLOG FRIENDS #4』のことですよね。

http://blog.goo.ne.jp/b-blog/e/bf99f51ed4b55fe9491ebad91e06528d



僕が参加したBF1のときは、ウェブに発表済みの拙作原稿をそのまま送った結果、一字下げのないまま、掲載されてしまいました。(大失敗。)

ちゃんと書き直せばよかったです。

 
 
 
Unknown (大学教員)
2015-01-28 16:16:44
「一字下げない」と、段落の切れ目がわからない場合があります。普通は大丈夫ですが、たまたま、文の終わりがその行の最後に来る場合、次の行が新しい段落の始まりか、同じ段落の次の分かの区別がつきません。ぜったいてきなるーるではないでしょうが、「一行空ける」等の工夫もしないままに、ただ一字下げないのはこのような事情を知らない人の書いた悪文であると指導しています。
 
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