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東京発世界行

written by Ken
 



沖縄タイムス - プルタブ寄付に困惑/車いすに交換できません

かつてブームだった缶ジュースなどの栓(プルタブ)収集者が再び増え始めている。集めたタブを換金し、車いすを購入するというボランティア活動だが、一台買うのに重さにして約六百キロ余りのタブが必要で、換金してくれる業者も少ない。ところが、今夏以降、なぜかタブ集めがにわかなブーム。「どれくらい集めれば、車いすと交換できますか」との問い合わせが、県や市町村の社会福祉協議会に寄せられている。対応に苦慮する担当者は「社協としてはプルタブ収集は勧めていない」と話している。(比屋根麻里乃)

以前、身体障害者に関わる仕事をしていたことがあり、また僕自身、怪我をして数ヶ月間、車いすで生活した経験がありますので、この話題に興味を持ち、ちょっと調べてみました。

■プルタブやアルミ缶を集めて車いすを送るボランティア団体は実在する
”やのや”のリサイクル
「環公害防止連絡協議会」というボランティア団体の”やのや”さんという方の個人サイトですが、回収したプルタブ・アルミ缶(以下、この二つを区別する場合を除き、「アルミ缶」と記載します)をリサイクル業者に送って換金し、車いすを購入して、車いすを必要としている個人や団体に寄付する活動の趣旨や仕組みが詳しく書かれています。
このサイトによると、この活動は元々、缶飲料のプルタブが路上に捨てられることが多かった時代に、危険防止・環境保護という目的で始まったものだそうです。しかし、現在は缶のフタが外れない「ステイオン・タブ」がほとんどなので、当初の目的は失われていると考えられます。

■「アルミ缶」が車いすになるまでの流れ
「アルミ缶」が車いすになるまでには以下の流れが必要です。
  1. 個人が収集した「アルミ缶」を20〜25kg単位で「環公害防止連絡協議会」(このような活動を行っている団体を、ここでは“とりまとめ団体”と呼びたいと思います)に送る各地の団体
  2. 集まった「アルミ缶」を“とりまとめ団体”に送付するための運送業者の協力
  3. “とりまとめ団体”の事務局機能
    • 「参加者(1. 及び 6. の団体)」のデータ管理
    • 業者等との金銭の授受と管理
    • 広報・渉外活動
    • 「アルミ缶」の保管。(ドラム缶何本分もの保管場所も必要)
  4. ドラム缶を引き取りに来てくれて、さらに換金してくれるリサイクル業者の協力
  5. 車いすを安価で提供してくれるメーカー
  6. 車いすを必要としている団体や個人
「環公害防止連絡協議会」の優れている点は、この流れをきちんと押えた上で、この活動に協力している業者と提携しているところだと思います。
例えば、リサイクル業者といっても大小さまざまですので、どの業者も換金してくれるわけではないのですから。
それから、冒頭に引用した沖縄タイムスの記事に書かれている社会福祉協議会は、“とりまとめ団体”ではなく、上記 6 の「車いすを必要としている団体」のほうにあたりますので、社会福祉協議会に直接、「アルミ缶」を送るのは間違っています。

【参考】
”やのや”のリサイクル - 掲示板
 この活動に関する Q&A がわかりやすく書かれています。

■「環公害防止連絡協議会」に協力している企業
”やのや”さんのサイトに書かれている企業のサイトを紹介したいと思います。

ヤマト運輸 - 社会貢献への取り組み
 サイトでは「環公害防止連絡協議会」のことについては触れられていませんが、「全国一律600円」という送料割引という形で、この会の活動に協力しているようです。
フクナガエンジニアリング - プルタブ・アルミ缶回収運動
「環公害防止連絡協議会」に全面的に協力している金属リサイクル会社です。
アルミ缶の場合はプルタブを外さないまま送るように書かれていますが、厳密にいうと缶本体とプルタブはアルミに含まれる物質の成分が違うため、分別して送ってほしいと書かれている業者もあります。(すみません。その業者のサイトを失念しました。)
カワムラサイクル
 車いすの専門メーカーです。(通常、販売は行っていません。)

■「プルタブ→車いす=都市伝説」という説について
前述のとおり、「アルミ缶」収集を行っている団体が存在するため、「都市伝説ではなかった」というのが正解なのですが、実際には20年以上前から、「噂」のほうが先行していた記憶があります。
また、「噂」ばかりが広がってしまい、「アルミ缶を送りたいけど、どこに送ったらよいかわからない」→「じゃあ、おれたちで集めようぜ」という話になって、“とりまとめ”活動を始めてしまった団体も各地に存在します。

大和青年会議所が市に車いすを寄贈
 神奈川県大和市の例です。着ぐるみ「プルタン」というマスコット・キャラクターまで作られています。

ほかにも、「プルタブ 青年会議所」というキーワードで検索すると、各地の“とりまとめ団体”がヒットします。
(ただし、すでに活動を終了している団体も多いと思いますので、送りたいひとは事前に問い合わせたほうが良さそうですね。)

■しかし、疑問は残る
アルミ缶を集めて車いすを送る仕組みについて述べてきましたが、根本的な部分で疑問に感じられる方も多いと思います。
そもそも、なぜ「車いす」なのか?
日本国内で車いすは不足しているのか?
寄贈された車いすは、どのように利用されているのか?

次回は、「車いす」を巡る諸事情について書く予定です。


【続きは以下の記事へ】
プルタブ・アルミ缶と車いす(2)
プルタブ・アルミ缶と車いす(3)

コメント ( 2 ) | Trackback ( 1 ) このエントリーを含むはてなブックマーク



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コメント
 
 
 
どうしたらいいんでしょうか (SARA)
2009-01-19 16:31:21
個人でプルタブ集めをし始めましたが岡山で車椅子に変える事はできるんでしょうか
 
 
 
こんにちは。 (Ken)
2009-01-19 23:12:32
>SARAさん
環公害防止連絡協議会は全国を対象に活動されているようですので、参加してみてはいかがでしょうか?
 
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掲示板に張り紙が (もう少し待って)
大きな手書き文字と写真で、少々目立つ。 なので何だろうと思い近づいてみたら、 「プルトップを集めています。 600kg集めたら車イスに(以下略)」 写真:小学生数人が写っている (学校全体やクラス全体ではない?) これって・・・
 
 


 
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