BLOG STATION
東京発世界行

written by Ken
 



プルタブ・アルミ缶と車いす(1)
プルタブ・アルミ缶と車いす(2)
の続きです。初めての方は最初からお読みください。

■一部では車いすは余っている?
空飛ぶ車いすとは?

どうしてアジアに「中古車いす」を送るのですか?
日本では「車いす」が、老人ホーム等から年間3万台以上廃棄されています。
一方、アジアでは原則「自費購入」のため「車いす」が高くて変えない子供達が大勢います。
こんな子供たちに「車いす」をプレゼントしています。
肢体不自由児の通う養護学校で、使われなくなった車いすが倉庫に何十台も並んでいるのを目撃したことがあります。
車いすを必要としているひとがいる一方で、使用者が亡くなったり、子供が成長して乗れなくなった車いすが、廃棄されたり、死蔵されたりしているのも事実です。

■車いすのリサイクル
車いすを粗大ごみや産業廃棄物として廃棄したら、金属資源としてリサイクルされるわけですが、車いすそのものをリサイクルして再利用することはできないのでしょうか?

有限会社移動サポート
 車椅子リサイクル中古販売・購入と買取・売却のページに書かれているとおり、車いす等の介護用品の引き取り・リサイクル(中古)販売やレンタルを行っている都内の会社です。
使われなくなった車いすが、有効に活用されているんですね。しかし、まだ車いすのリサイクルは全国規模で普及しているとはいえないようです。

■車いすを海外へ
車いすが不足しているアジア諸国へ、リサイクル車いすを送るボランティア活動を紹介します。

空飛ぶ車いす
 車いす提供者→輸送→修理→空輸→現地受取り、という流れで、それぞれの役割を別々のボランティア団体・個人が担っているため、「ボランティア・リレー」と呼ばれています。財団法人 日本社会福祉弘済会という組織が、全体のとりまとめを行っています。

バリの子どもたちを応援する会
 前述の「空飛ぶ車いす」の活動に参加して、バリ島に車いすを運ぶボランティアを募集しています。
車いすを空輸する際、個人が手荷物として空港カウンターに預けると輸送料がかからないという仕組みを利用しているところがユニークですね。サイトには実際に空輸を行ったボランティアの方のレポートが掲載されていますが、一人1台程度の車いすなら手荷物の重量制限にもひっかからないようです。

地球洗隊エコレンジャーのホームページ - 地球自足
 以前、紹介した環公害防止連絡協議会に、集めた「アルミ缶」を送って車いすを受け取り、ミャンマーへ運ぶ活動のレポートが記載されています。(活動自体は終了しています。)

■車いすを海外に送ることの問題点
車いすを使用する上で、最も日常的にメンテナンスが必要なのはタイヤです。
日本製のほとんどの車いすのタイヤは、空気を入れるバルブ、チューブなど自転車と共通の部品が使われているため、自転車用のポンプで空気を入れたり、近所の自転車屋さんでパンク修理やチューブ交換を行うことが出来ます。ちょっと器用なひとだったら、自分で修理できちゃいますよね。(ちなみに、電動車いすのタイヤのバルブは乗用車と同じ規格になっているので、ガソリンスタンドで空気を入れてもらうことが出来ます。)
つまり、
  • 国内における自転車の普及
  • タイヤまわりの部品の規格が各メーカー共通であること

  • といった“自転車インフラ”が整っているという背景があるからこそ、車いすのメンテナンスがしやすくなっているわけです。
    アジア諸国における“自転車インフラ”がどうなっているのか知らないのですが、少なくとも車いすに関してはタイヤの規格は世界共通ではありません。また、日本のように道路の整備が整っていない地域も多いことでしょう。
    海外に送った車いすが、一度パンクしたら修理できずにそれっきり、などということのないようにしたいものですね。
    スマトラ沖地震・津波被災支援<第二次計画>― スリランカに届け「空飛ぶ車いす」

    ◆前回の経験を生かし、タイヤはすべて悪路でもパンクしないハイポリマータイヤに交換
    「空飛ぶ車いす」プロジェクトでは、このような工夫が行われていて、素晴らしいと思います。
    しかし、タイヤ以外の部品、例えばブレーキやフットレストなど可動部分は故障しやすく、たびたび交換する必要があるのですが、これらの部品は国内のメーカーでも共通規格になっていません。(元々、特注品が多いため、仕方のない面もあるのですが。)
    最近は、大手の自転車メーカーも車いす業界に参入していることですし、大手が主導することによって、ある程度、交換部品の共通化が図れるようになると良いのに、と思います。
    多くのボランティアの人たちの協力によって、海外に送られた車いすが、長く使われるようになると良いですね。

    ■おわりに
    僕がある団体を通じて、「フィリピンにリサイクル車いすを送るプロジェクト」に参加したのは、今から20年前のことでした。約20台の車いすを船便で発送し、後から僕も(偉い人のお供として)現地へ赴く予定だったのですが、船便発送直後に 「若王子さん誘拐事件」 が報道されたため、フィリピン行きが中止になってしまいました。
    当時のことを振り返るといろいろ反省点もありますし、現在、多くのボランティアの人たちによって、海外に車いすを送る活動が続けられている記事を読むと、感慨深いものがあります。

    書き進めるうちに、いつの間にか長文になってしまいました。
    最後までお読みいただいたみなさん、ありがとうございます。
    「アルミ缶」を集めて購入した車いすが、リサイクルされた車いすが、1台でも多く、それを必要とするひとたちの元へ届くよう願ってやみません。

    コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 ) このエントリーを含むはてなブックマーク



    « プルタブ・ア... サディスティ... »
     
    コメント
     
     
     
    タブと車椅子との関係 (にっしゃん)
    2008-10-13 09:10:12
    初めまして タブを集めると 車椅子と交換してくれるのって本当なんでしょうか?
    仕事仲間が集めてるのですが なんか疑問に感じましてね タブってアルミですよね 何処かの サイトに本体を集めた方がって有ったんですが

    ベルマーク見たいな物?でしょうか?
     
     
     
    こんにちは。 (Ken)
    2008-10-14 13:03:16
    >にっしゃんさん
    そのご質問に対する答えは、こちらに書いてありますよ!
    http://blog.goo.ne.jp/kanimaster/e/a5ec8f0e81a2a015729f31ebd2da8351
     
    コメントを投稿する
     
    名前
    タイトル
    URL
    コメント
    コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
    数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
     
    この記事のトラックバック Ping-URL
     


    ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません
     
    ・送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております
    ・このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております
    ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
     


     
    HP制作