にちにち蛙鳴蝉噪

関西で食べられるトルコライスの紹介を中心に。制作:近藤亨 2004-2017

しえのわ(奈良/生駒市・東生駒)

2017-02-13 13:02:40 | 関西トルコライス巡礼

近鉄東生駒駅から徒歩15分弱、小高い丘を一つ越えるような格好でたどり着いた小ぢんまりした洋食屋。

お昼時ど真ん中だったけれど、どうも間の悪いタイミングで入店したのか、配膳を取りしきるいかにも肝っ玉母さんという風情の奥さんが、厨房の旦那を結構な調子で怒鳴りつけている真っ最中だった。それはさておき、真冬の寒さで冷え切った体にはほかほかと湯気の立つ温かさが本当にありがたく、いそいそとスプーンを進めた。

ドライカレーに半熟の薄焼き卵がかぶせられ、小ぶりのポークカツが3つあしらわれた上からデミグラスソースがかけられている。ドライカレーはカレーの香りのほか、バターというかブイヨンというか、もうひとつの香りがする。もしかしたらピラフをさらにカレー粉で炒めているのかもしれない。デミグラスソースは軽い苦みがアクセントになっている本格派で、カツの肉も下ごしらえがしっかりしているのかとても柔らかい。かなり深めの鉢に盛り付けられボリュームも十分だが、見た目以上に手をかけて繊細に作られているように感じた。

肝っ玉母さんの怒りの炎はまだ鎮火せず、一時の勢いは衰えたものの、旦那に対する𠮟責は続いている。

職場の近所に昔あったそば屋のことを思い出した。そこでは厨房の旦那が配膳係の奥さんに始終腹を立てていた。注文を通す声が聞こえないとか、並べられるべき盆が並んでないとか、まあそんなことだ。結構流行っていた店だったが、ある日突然閉店してしまった。ついに奥さんの堪忍袋の緒が切れて離婚となったのではないかと我々は噂しあった。

トルコライス一皿で結論付けるのもどうかと思うが、きちんとした仕事をする店だと思うので、仲違いで閉店なんてことのないよう、とりあえず仲良くやっていってほしい。



トルコライス 800円

奈良県生駒市東生駒1-496
0743-73-0213
9:00~11:00、11:30~15:00(L.O14:40)、17:30~21:30
月曜休



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