
山本周五郎は何冊か読んだことがあるんですが、実は藤沢周平って初めてだったんですよね。自分でも意外なんですけど。
ていうか、山本周五郎と藤沢周平が自分の中でごっちゃごちゃになってる(笑)
大体「橋ものがたり」と「柳橋物語」がすでにどちらの作品かわかんなくなってますし。だめじゃん・・・。
(「橋ものがたり」が藤沢周平、「柳橋物語」が山本周五郎)
そもそも、藤沢周平をきちんと読んでないから、頭の中でごっちゃになってるんでしょうけども。
あっ、「樅の木は残った」(仙台藩・伊達騒動の話)は山本周五郎で、「漆の実のみのる国」(米沢藩・上杉鷹山の話)は藤沢周平・・・なのよね? あってる?
「用心棒日月抄」と「隠し剣〜」は・・・藤沢周平・・・。
というわけで(何がだよ)、来月映画公開なのも手伝って、ちょっと読んでみました。藤沢周平の「蝉しぐれ」。
普請組、牧助左衛門の息子・文四郎は15歳。隣家の娘、12歳のふくには何かにつけ世話を焼いてやっていた。そんな時、父の助左衛門が藩の派閥争いに巻き込まれて切腹。家は取り潰しにならなかったものの、減俸のうえ住む場所も変えられた。ふくは落ち込む文四郎の力になろうとする。
そして時は流れ、ふくは藩の江戸屋敷に奉公することになり、文四郎は元服を果たす。やがて、文四郎はふくが藩主の側妾になったことを知るのだが・・・。
随分と骨太な文章ですね。内容が重たい割にどろどろしたところを感じさせず、さくさく読めてしまいました。全編に渡ってさわやかで。
どちらかというと、事件を追いかけるというよりは、文四郎くんの成長過程を描いた作品・・・と言ったほうがいいんでしょうか。罪人の子として周囲から冷たい視線を浴びながらも、真面目にまっすぐ大人になっていく感じが、なんかとても気持ちがよくて。もうちょっと鬱屈したものがあってもいいんじゃない?と思えるほど。
そして、彼は少年時代の淡い初恋(恋をしていた、とは一言も書かれてませんが)を忘れるでもなく、引きずるでもなく、淡々と生きていく。けれどあるとき、ふと「ふく」の名前がとげのようにちくちく痛んだりして。この辺は妙にリアル。
やがて藩主の子を産み「お福さま」となったふくと、思いがけない形で再会するのですが、これがまた悲しいほどにさわやかで。あ、もうちょっと何かあっても・・・とも思うんですけどね。
文四郎が純粋なだけに、濁るものが一片もないのがほっとします。
強い怒りや悲しみにも負けず、ここまで清廉に生きていけるものかな、と不思議にもなりますが、彼には親友や剣の道があったからこそなのかな・・・。
ハラハラドキドキっていうのはあまりないんですけど、最後までさわやかな感動がある、不思議な作品でした。
おふくさんサイドのエピソードがちっとも出てこないので、読んだ後にいろいろ妄想してみましたが、きっと山本周五郎なら、こっち側(おふくさんの視点)から書いたらうまいんだろうな・・と思ったりして(あくまで私の妄想なので、ありえませんけど)。
女性心理を書くのに長けてますからね。
ていうか、山本周五郎と藤沢周平が自分の中でごっちゃごちゃになってる(笑)
大体「橋ものがたり」と「柳橋物語」がすでにどちらの作品かわかんなくなってますし。だめじゃん・・・。
(「橋ものがたり」が藤沢周平、「柳橋物語」が山本周五郎)
そもそも、藤沢周平をきちんと読んでないから、頭の中でごっちゃになってるんでしょうけども。
あっ、「樅の木は残った」(仙台藩・伊達騒動の話)は山本周五郎で、「漆の実のみのる国」(米沢藩・上杉鷹山の話)は藤沢周平・・・なのよね? あってる?
「用心棒日月抄」と「隠し剣〜」は・・・藤沢周平・・・。
というわけで(何がだよ)、来月映画公開なのも手伝って、ちょっと読んでみました。藤沢周平の「蝉しぐれ」。
普請組、牧助左衛門の息子・文四郎は15歳。隣家の娘、12歳のふくには何かにつけ世話を焼いてやっていた。そんな時、父の助左衛門が藩の派閥争いに巻き込まれて切腹。家は取り潰しにならなかったものの、減俸のうえ住む場所も変えられた。ふくは落ち込む文四郎の力になろうとする。
そして時は流れ、ふくは藩の江戸屋敷に奉公することになり、文四郎は元服を果たす。やがて、文四郎はふくが藩主の側妾になったことを知るのだが・・・。
随分と骨太な文章ですね。内容が重たい割にどろどろしたところを感じさせず、さくさく読めてしまいました。全編に渡ってさわやかで。
どちらかというと、事件を追いかけるというよりは、文四郎くんの成長過程を描いた作品・・・と言ったほうがいいんでしょうか。罪人の子として周囲から冷たい視線を浴びながらも、真面目にまっすぐ大人になっていく感じが、なんかとても気持ちがよくて。もうちょっと鬱屈したものがあってもいいんじゃない?と思えるほど。
そして、彼は少年時代の淡い初恋(恋をしていた、とは一言も書かれてませんが)を忘れるでもなく、引きずるでもなく、淡々と生きていく。けれどあるとき、ふと「ふく」の名前がとげのようにちくちく痛んだりして。この辺は妙にリアル。
やがて藩主の子を産み「お福さま」となったふくと、思いがけない形で再会するのですが、これがまた悲しいほどにさわやかで。あ、もうちょっと何かあっても・・・とも思うんですけどね。
文四郎が純粋なだけに、濁るものが一片もないのがほっとします。
強い怒りや悲しみにも負けず、ここまで清廉に生きていけるものかな、と不思議にもなりますが、彼には親友や剣の道があったからこそなのかな・・・。
ハラハラドキドキっていうのはあまりないんですけど、最後までさわやかな感動がある、不思議な作品でした。
おふくさんサイドのエピソードがちっとも出てこないので、読んだ後にいろいろ妄想してみましたが、きっと山本周五郎なら、こっち側(おふくさんの視点)から書いたらうまいんだろうな・・と思ったりして(あくまで私の妄想なので、ありえませんけど)。
女性心理を書くのに長けてますからね。










