八重川椿

東京の島から椿を紹介していきます

日月星

2014年04月12日 04時12分12秒 | 椿ログ
肥後椿の人気品種「日月星(じつげつせい)」です。



これは肥後京錦という白地に縦絞りの入る品種の枝変わりです。
(もっと細かく言うと、肥後京錦の枝変わり紅花「旭の湊」にウイルス性の白斑がはいったもの)

戦後に作出されたものだそうで、割と新しい品種。


肥後椿は(私はまだ勉強中なのですが)肥後細川藩門外不出のもので大輪一重、梅蕊、盆栽仕立てのイメージがあります。

肥後藩の藩祖細川藤考、忠興親子は戦国武将として有名ですが、文化人としても活躍しました。

特に忠興は利休七哲に数えられるように千利休の高弟です。

江戸時代の椿ブームに先駆けて茶花としてツバキを用いていたのではないでしょうか。

(実際細川家が肥後に入ったのは三代忠利の時だったようです。)

「文武を兼ね備えてこその武将」という細川家の家風のもと、美術、華道・茶道が大いに栄えます。

花ではハナショウブ、キク、シャクヤク、ツバキ、サザンカ、アサガオが肥後六花として愛好されてきました。

人見知りだが研究熱心という「肥後もっこす」の資質も品種改良に反映されたのでしょう。

肥後椿は現在では100品種余りが知られています。






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