ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝一身にして三生を生きる〟角川源義随筆集

2017年10月08日 | 日記

 今日は日曜日なので、朝から何も予定がなく、久し振りにのんびりしました。とはいっても、日頃の溜まっていることがあれこれあるので、それを片付けていたらすぐに午後になっていました。

 テンちゃんは私たちが掃出し窓のところに行くたびに、すぐに起きてきて開けてくれと鳴くんですが、ダメだと分ると外を恨めしそうに眺めています。ゴメンね!もうしばらくの辛抱だから、我慢して…まあ、諦めは早いほうなので、後はおとなしくしています。

 今まで忙しくてそのままにしていた、月刊雑誌「俳句」10月号の封をやっと切って中を見ました。すると、「生誕100年記念角川源義随筆集 一身にして三生を生きる」が、別冊付録として入っていました。明日は1日潰れるので、火曜日の句会準備をしておかなくてはいけません。ゆっくり読む暇はないのですが、つい「生い立ちの記」という題が目に留まり、読んでしまいました。考えてみれば、私は角川源義について何も知りません。ただ角川書店の創業者で俳人、国文学者、俳句結社「河」の創刊主宰だったということ、たくさんある著書や句集もタイトルを聞いたことがあるぐらい。

 明日の広島行の新幹線でゆっくり読んでみようと思っています。しかし、その「生い立ちの記」を読んでしまって、すぐに母のことがダブってしまいました。母がお姑さんで苦労したという話は余り聞かなかったのですが、父が所謂〝亭主関白〟で、それで苦労したという話は、帰る度に母から聞かされていました。源義さんの母はお姑さんで苦労されたという違いでしたが…。特に「…母は幾度となく死を決意し、兄を背負って家を出た…」という場面。私の母もいつもその話をして、「兄の無邪気な寝顔を見たら、どうしても死ねなかった…」と言っては、その頃のことを思い出して涙を流していましたから。私は、その話になると母が泣き出すのがイヤで、すぐに話題を変えていました。お母さん、ゴメンなさいね!娘は一人しかいないのに…、気が済むまで母の話を聞いてあげればよかったな~と、今では後悔しています。私の一生は小説が書けるほどだよ…などと言っていましたので、昔「私がいつか書いてあげるね」なんて言って、慰めていたのですが。こんなことならもっと良く話を聞いて、書き留めておくんだったなあ~と…もう手遅れですがね。

 明日この随筆集を読んでから、また何かおもしろい話があればご紹介しましょう。 


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2 コメント

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親の一生 (koh)
2017-10-09 11:33:40
小説になるようなことは何もないものの、
そこは、時代が違うので、珍しい体験を少しは聞いていました。
今頃になって、すごく興味が出てしまって、
ああ、もっと突っ込んで聴いておけばよかったなあと、後悔しきりです。
一方、息子たちはというと、ことさら私の人生に興味もなさそうで、
確かに話しておきたい程のこともなく…
平々凡々と、暮らしております(T_T)

テンちゃん、大けがでしたね、早く治りますように…
Unknown (ちわき)
2017-10-10 21:38:04
kohさん
お久しぶり!いつもブログ拝見していますよ。私のも読んで下さって有り難うございます。
母のことは何かにつけて思い出すのですが、全てが断片的で…一度や二度は思ったことがあるんですよ。母の話を録音しておこうと。
ああ、実行すれば良かったと…残念です。
子供も同じでしょうね。いなくなってから…私と同じ思いをする?かな。いやアヤシい!

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