kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

妥協しない

2009-07-12 | 陸上競技
これまでも何度か書いていましたが、練習や取り組む意識に関して妥協しないように心掛けています。「言っても無駄かもしれない」という感じで過去には諦めていた事が何度かあります。それでもかなり話をしてきましたが、上手く伝わらない部分がありました。今の選手に対しては妥協しないようにしていました。私が妥協しても意味はないですから。

これまでの指導の中で見えてきた関わり方、甘えさせない方法が少しずつ見えてきた気がしています。結局表面上で「分かりました」「頑張ります」とだけポーズをする者は絶対に変わらない。頑張り方が分からないという段階を越えていくことが最初ですが、結局どこまで本気で競技と向き合うことが出来るかで全てが決まってくると思っています。

今の上級生でも「分かっているつもり」の状態が少なからずありました。本当に目指すものと真正面から向き合うことが出来なかったので、どこかに少しずつ「甘さ」が出てしまい「少しくらいは…」という気持ちが出てしまっていました。また「こんなに頑張っているのだから何とかなるだろう」という雰囲気も少なからずありました。私自身、感じてはいたのですがそこまで言わなくても分かるだろうという過信があったのも事実です。

しかし、それが積み重なった時に必ず崩れていきます。崩れるとまではいかなくても気がつけば間違った方向で積み重ねてしまっている事があります。正しい方向への努力が出来ずに「自分達は頑張っている」という雰囲気になって自己満足に浸ってしまう。私も指導の経験を積む中で見えてきた部分です。私も陥りやすいですから…。

この1週間、一切の妥協をせずにやりました。甘い部分に関してはかなり厳しく言いました。これだけ話しても伝わらない者には伝わらないかもしれません。それでもやるべきことをやるように向かわせないといけないと思います。「頑張らない」のではなく「どうすれば良いのか分からない」という人間もいます。最初から高い意識を持って「強くなりたい」と思っている者は稀だと思います。ほとんどいません。たいていは「他の者よりも速いから続けていたら強くなった」という感じがします。何がなんでも強くなろうという気持ちで取り組んでいる者はそれほど多くはない。もちろんかなり高い意識でやっている者もいますが、全体の割合からすれば少ない気がしています。

今のうちの選手、入ってきた時はほとんど「少し速いから」という感じでした。中学から上がってくる時はそこまで意識が高い者はいません。どこも同じですね?!今の1年生もそんな感じでした。この1週間、女子はかなり追い詰めました。上級生の必死さと自分達の姿を比べさせたり、日誌を使っての投げ掛けを続けました。本格的な夏の強化練習に入る前にきちんと本気にさせておく必要があると思ったからです。苦しい場面を作り出す事で自分と向き合わせました。

かなり練習に取り組む時の表情が変わりました。日誌にも「中学時代は3本あったら2本は力を抜いて走って最後の1本だけ本気で走って勝って満足していた」と書いている者がいました。こうやって書けるというのは「今」とは違うからだと思います。人は「自分の弱さ」をきちんと認めた所からが本当のスタートだと考えています。「出来ていない」事を認めずに責任転嫁をして「指導者が悪い」「仲間が悪い」「練習メニューが悪い」と言っている間は100%強くはなれません。自分の「できていない部分」をきちんと理解しなければ先には進めないのです。

妥協をしていたら全てがなあなあで過ぎてしまいます。本気でやるように持っていく事が大切です。「一生懸命」やらなければ見えないものもたくさんありますから。逃げ出さずに向き合うことが出来れば様々な事が変わります。

この夏、どれだけ成長出来るでしょうか?3年生は3年生で成長していく必要があります。全員の人間としての成長に期待していきたいと思います。妥協せず厳しさも持ちながらやっていきたいと思いますね。怪我もしないようにやります(笑)。ここも大切ですから(笑)。
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