kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合同練習 with kc高校

2017-02-12 | 陸上競技
前置きが長くなりましたが土曜日は岡山で日本一のチームと練習をさせてもらいました。ほぼ休みのない中で引き受けて頂いたms先生には感謝の言葉しかありません。

少し早めに学校に到着しました。その時に選手がホウキやチリトリを持って自転車に乗っている姿が見受けられました。どこに行くのかな?!と思って見送る(笑)。ms先生に挨拶をして話を伺うと「坂道で練習しようと思っている」とのこと。普段やっている練習をして頂ける。これはすごくありがたいなと。

今回は私自身がしっかりと話を聞きたいというのもありました。試合会場ではかなり話をしますが最優先事項はレースですから細かい話はできません。今回練習を依頼する時sz先生に電話番号を伺ったのですが「あんなに話してるのに電話番号知らないの?!(笑)」と驚かれる(笑)。普通ならもっと早い段階で連絡先を伺うのが当たり前なのかもしれないですが。

そういう部分もあって「表面的な話」に関してはかなり話をしていました。が、色々と聞きたいなと思う部分がありました。sz先生からは多少脚色された話は何度も聞いていましたが(笑)

練習場所について話を聞きました。坂道や砂浜を使った練習をよくされるという話でした。「近いんですか?」と尋ねると「自転車で25分くらいかな(笑)」と。え?結構遠いじゃないですか。砂浜も同じくらいの移動だということ。良い練習場所を求めて。何故その坂を下り使うのかという話も色々と伺いました。面白い。

車で10分以上かけて山へ。いや、結構遠い(笑)。午前中はこの坂を使って練習をするとのことでした。私は常にms先生に付いて話を聞く。めちゃめちゃ謙遜されるので練習の意図を感じるためにはそばにいてひたすら聞き続けるのが一番早いかなと。

練習はシンプルでした。ブラジル体操をしてそこから「競歩」の動き。早歩きからスプリント、早歩きからバウンディング。何故その動きをやっているのかをシンプルに説明。それを選手がやっていく。アップはそれくらいで早速走りました。何をするのかな?と思っているとスタブロが出てきました。お??と思っている間にスタブロがセッティングされて坂道でのスタート練習!!衝撃的でした(笑)

3台セッティングして勝ち上がり、負け下り形式でやりました。最初は緩やかな坂を使いながらの練習。今回日本一の選手は欠席でしたが他の選手も強い。インターハイで決勝に残る選手が複数います。その中で常に「勝負」をする。これだけで大きな刺激になります。緩やかな坂で20mから80mまで1本ずつ。

少し休憩して今度は急な坂へ。引き継ぎスタート。20m地点まで緩やかな坂でそこからは一気に急斜面になります。この意味も説明していただきました。急な坂を走るというのはキツい。走りの中で何をするのか。

加速区間の話でした。インターハイの決勝。大半の選手が35mくらいまできちんと加速している。身体が起きてしまうと加速ではなく中間の動きになる。kcのst選手は他の選手よりも10m近く加速区間が長かった。ここに差があるのではないか?!と。それを意識するための練習。

見ていると明確でした。11秒台で走る選手はきちんと我慢できる。急斜面でも身体が起きません。うちの選手はそれができない。途中でms先生からアドバイスをもらって何本か良い動きが出来るようになってきました。実際にやりながら身につけていく。見ていて面白い。

最後に急斜面のみで。10mから40mまで。ここも面白かったですね。

結局、うちの選手は一度も先頭グループで練習をする事が出来ませんでした。あと一歩のところで勝ち上がれない。12秒前半の選手が多くの勝ち上がれないというのもある程度仕方ないかなというのもありますが一本くらいは上がりたかった。坂道が走れないのは筋力ではなく加速がきちんと出来ないから。まさにタイヤ引きと同じです。

最後に「tail impossible」を。何のことかよく分からなかったのですが全員で一緒にスタートしてフィニッシュ時に後ろから2人は次に走る事ができない。6本走って最後に決勝という位置付けで4人だけで走る。場所取りなどの関係もあります。本数が多いので最初から全力で行くわけではありません。そうであれば力がない選手でも上位に入って勝ち上がって行く事ができる。強い選手の7割と力がない選手の10割であれば勝てる事がある。

うちの選手、場所取りも上手くいかず1本目で2人落ちました。さらに次の1本でもう1人。力的にはそれなりにある2人が1本目で落ちました。あとはひたすら見ているだけ。他の選手が必死に走っているのに走ることも出来ず見るだけ。これは最高の刺激だと思います。普段は「走りたくない」と思っているかもしれません。しかし、こうやってみんなが一生懸命に練習している姿を客観的に見る。自分たちは強くなるチャンスを逃しているのです。

最後の1人は6人まで残りましたが準決勝敗退。

最後の1本は熾烈でした。普段は絶対的エースが存在するので勝てない。そのエースが不在なので「勝てる」チャンスがある。必死に走っていました。11秒台の選手が勝ちました。私からすればタイム的な事があるのでこの子が勝つのが当たり前なのかと思っていましたが実は跳躍選手の方がいつもは強いとのこと。初めて勝ったと言っていました。

同時に負けた跳躍選手は泣き崩れていました。試合ではありません。普通の練習です。その中で負けたとこが悔しくて涙を流す。「負けても仕方ない」とは思わないのです。ここはうちの選手にとって肌で感じる部分だったのではないかと思います。1本しか走っていない。他の選手は必死に涙を流するくらい練習をしている。その輪に入れない自分がいる。

練習が終わって学校に戻る事になりました。下まで降りてきたのですが一番最初に抜けた2人が「トイレに行きたい」と言ってきました。トイレは坂の一番上。そこまで行くのは時間の無駄ではないかな、と思いました。それでも行きたいというので。話を聞くと「悔しい」と口にしていたようです。場所取りが上手くいかなかったというのもあるのでしょうが「何となく残れるだろう」と思っていた。結果は一番最初に脱落。あとは見ているだけ。そんな自分が許せなかったのかもしれません。トイレに行くというのは口実?で「もう一本走る」というのが最大目標だったので坂の上まで走って行ったようです。

もちろん、県総体や中国大会では「もう一本走りたい」と言って走ることは出来ません。勝ち上がる以外に方法はないから。しかし、これまでとは違う姿がここにあったと思います。どれくらい思っているのかはわかりません。周りが練習をしている姿を見て「自分もやりたい」と思える。それだけでも大きな刺激です。

とにかく絶対に手を抜かない。疲れてきても最後の一歩まてま緩めない。勝てなくても絶対にスピードを緩めない。この姿を見たかった。強くなるための練習をしているのです。こういう雰囲気の中で練習をするから強くなるんだと思います。手を抜かないというのが当たり前だから。特別なことではない。そんな雰囲気。

他にも感じた事があるのですがそれはまた別に。
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