kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

田島記念2

2016-10-25 | 陸上競技
思うことを。

この日の一般女子のレース、教え子であるMihoの引退レースでした。本来であれば岩手国体で引退をするという話だったのですが、地元のレースを走って終わる方が良いのではないかと合宿の時に話をしました。保護者も岩手まではレースを見に来る事が出来ないという事だったのでこちらもお願いしました。

思い起こせばMihoが高校1年生の時、下関で開催されていた田島記念に出場して高校100mで優勝しました。当時は400m選手がチームの大半を占めていて61秒台までが6人いるという感じでした。その中で唯一のショートスプリンターでした。私がショートスプリントに真剣に取り組むきっかけとなった選手です。2年生の時にはケガの回復が十分ではなく欠場。3年生の時には時期が外れていたので欠場した記憶があります。3年生の時には山口県を引っ張ってきたMさんが田島記念で引退するという事もありMihoと一緒に花束を持って応援に行きました。懐かしい。

大学では他の試合と重なり出場出来ていませんでした。今回が久々の参加。そして最後のレース。国体合宿の時にMakinoに話をしていました。Mihoの引退レースになるから戻ってきて一緒に走ってもらいたい、と。快く引き受けてくれました。大学生女子でしっかりと走れているのは本当に一握り。12秒前半で安定して走る2人がいてくれるというのは私としては嬉しい限りです。偉そうに思われるかもしれませんが高校時代にそれなりに基礎的なことをやっています。動きの基礎も徹底してやる。それは長い目で見た時に必ずプラスになると思っています。

大学では細かい動きを一から積み上げていくということはそれほどないと思います。高校時代にやっていたことの延長。何故その動きをやるのかをきちんと理解していなければ大半の場合は大学で伸びずに終わってしまいます。Mihoが復調した原因を訪ねた時に「練習の感じを高校時代に戻した」と言っていました。これは私にとっても嬉しいなと思います。方向性が間違っていない証拠ですから。高校時代に「放任」ではなくきちんと積み上げていくことは絶対的に選手にとってプラスになるのです。

実業高校というのもあり就職が多くなりがちですがこういう部分は本当に大きいと思っています。今の学校では進学にも力を入れています。そういう部分で長い目で競技をやりたいという選手にとっても必ずプラスになると思っています。まーあまりにも手前味噌なので勘に触る方もいるかもしれませんが。

とはいえ最後のレース。MihoとMakinoが隣同士に並んでレースをすることになりました。日本インカレで優勝した経験のある招待選手が真ん中に入り県内高校トップ選手も同じレース。うちの選手には選手紹介の時には大きな声で応援するように話をしていました。大学生になると県内大会では声かけがなくなります。最後のレース、気分良く走ってもらいたいなというのもありました。毎日練習を見ているわけではありません。それでも濃い時間を共有してきました。思い入れはあります。

レース自体はスタートはまずまずでしたが中間から少しずつ遅れていきました。逆にMakinoはスピードに乗って行く。世代交代というと大袈裟かもしれませんが来年からはMakinoが県内の女子スプリントを引っ張っていくことになると思います。それをこの場で見る事が出来ました。Miho自身もモチベーションの維持が難しい中で良く走ったと思います。向かい風の中で12秒5です。十分かなと。最後のレースをきちんと見る事が出来たのは私にとって本当に大きな事だと思います。

最後にMihoに花束を渡しました。一応こちらで準備してMakinoから渡しました。引退です。レースを見ていた人達にはなかなか分からない事です。招待選手の走りに注目しているでしょうから。私は県内選手の上位3人が競り合っているのを見ていました。国体に死ぬほど思い入れがあるわけではありませんが、国体を通じて多くの選手と出会う事が出来ています。今年の国体リレー、上手くいきませんてました。その時に高校トップ選手とうちのNが「来年までに0.5秒ずつ速くなる」という約束をしていました。こうやってチームの枠を越えて刺激し合うことは大切だと思います。自分達だけで何かをやるのではなくこういう交流の中で強くなっていくことが出来れば理想。

私レベルの指導者が偉そうなことを言うなという話ですが。それでもショートスプリントの女子でインターハイや国体に出場している選手は教え子が多いと自負しています。我々が自分の指導力をもっと上げないと県内のショートスプリントのレベルは上がらないと思います。MihoからMakinoへ。そしてうちの選手達へ。様々な「想い」が引き継がれていると思います。言葉では表せない部分。うちにはNだけではなくMやSもいます。全員が上の大会に勝ちあがれる可能性がある。

Mihoとの出会いがあったから今の私がいると思います。大袈裟かもしれませんがあの時に必死になってショートスプリントで上を目指した時期があるから今がある。勝手にやって勝手に速くなったというのではなく二人三脚のような形で進めていけたと思っています。当時のことを書くと本当に尽きません。またいつか書けたら、と。

周りには分からないであろう感情の中でレースを見ていました。引退レースをこの目で見る事が出来て本当に良かったと思います。多くの人の支えの中でここまできた、というのを本人が最後に話していました。最後の最後にきちんと感謝の気持ちを持てているのは指導者として大切なことを伝えてこれた喜びがあります。本人は他校の先生方に感謝のご挨拶をしたいと言っていましたが全員にお会いする事が出来ませんでした。私が代わりにこの場を借りてお礼を伝えさせてもらいたいと思います。

県内の高校の先生方のお陰でMihoはここまでやってこれました。良い時も悪い時も大会で会った時には声をかけてくださり温かく見守ってくださいました。昨年の国体最終で12秒03で走り多くの方が喜んでくださいました。Mihoも維新公園で多くの先生方の前で良い走りを見せる事が出来たと涙を流しながら喜んでいました。インカレや国体で走る事が出来たのも多くの方の支えがあったからだと思います。またどこかで出会ったら声をかけてやってください。喜ぶと思います。

想うことは尽きません。やはり出会いというのは貴重です。Mihoから学んだものを次の世代に伝えていきたい。それが私の責任だと思います。前向きに進みます。
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