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関西中小企業研究所第75回研究会のご報告

2017-02-21 11:03:54 | 中小企業

「感動の『アニバーサリーボイス』をあなたに」

講 師  アニバーサリーボイス代表 プレゼンプロデューサー  東 大悟さん

2017年1月20日、ティグレ会議室で、「感動の『アニバーサリーボイス』をあなたに」と題して、アニバーサリーボイス代表の東 大悟さんに講演していただきました。以下に報告します。

 

ご紹介いただきました東 大悟です。遠い所からおこしいただきありがとうございます。さっそくですが、とある男性の話をさせていただきます。

日本で始めての仕事を引っ提げて起業しましたが、認知度が上がらずに苦しい思いをしていました。とあることで、「プレゼンをしてみないか」という話が舞い込み、プレゼンをすることにしました。たった5分で、その場でたくさん商品が売れて、新しい仕事が生まれて、全国に呼ばれて講演をするようになりました。

察しのいい方は、もうお気づきだと思うのですが…それは私です。

今日は、プレゼンについてお話させていただきます。

とくに、プレゼンテーションに対する考え方を変えていただく、プレゼンテ―ションの楽しさに知っていただくことを目的に話をさせていただきます。私自身のプレゼンの定義は、①ストーリーと内容でつくられる構成(重要度50%) ②今日お伝えする伝え方(重要度30%) ③パワーポイント、資料などの演出(重要度20%)この3つです。1つにつき2時間ぐらいかかるので、全部やると6時間以上かかります。今日は「伝え方」の部分についてお話させていただきます。

アリストテレスは、2300年前に弁論術という考えを説いています。裏を返せば、2300年前から人間は、人を説得する方法を考えていたということになります。アリストテレスは、ロゴス、パトス、エトスについて解説しています。

ロゴスは論理ということです。ロジカルから来ていると思うのですが、物語をしっかり作るということです。パトスとは、感情のことで、パッションから来ていると思います。エトスとは、人間性のことで、「この人の話聞いてみようかな」と思わせる力のことです。この3つがなければ、「人を説得できないよ、人にうまく伝えられないよ」ということを2300年前に説いています。現在の人が読んでも、何の遜色もありません。

今日のセミナーの流れですが、伝え方に特化していますので、「考え方」の後に「伝え方」をお話させていただきます。

自己紹介をさせていただきます。東 大悟と申します。(Facebook,YouTubeをやっています。)プレゼンテーション・プロデューサーという仕事を主にやっていますが、日本初の「オーダーメイド番組クリエーター」を創業しました。その前は、宮崎のラジオ局で、アナウンサーディレクター、コピーライター、番組作家構成の仕事、ドラマの脚本の仕事なんかもさせてもらっていました。宮崎、東京、大阪、大阪は視覚障害者専門のラジオ局でしたが、トータルでラジオ製作歴10年になります。今は、商工会を中心に活動させてもらっています。兵庫県、滋賀県、鳥取県、宮崎県の課題別専門家として登録しています。そして、中小企業庁のミラサポ派遣の専門家でもあります。

 

オーダーメイド番組クリエーターとはどんなものか?「想いを声で伝える 感動サプライズ演出」です。

 

質問形式でお聞きしますので、お答えください。

「ありがとう」「愛してる」という言葉を、この3日間で大切な人に、目を見て「ありがとう」「愛してる」と伝えられた方、手を上げて下さい。

たくさんの方の手が上がっていますね。商工会などに行くと、ほとんど手が上がりません。

「死ぬときに後悔することの第1位」はなんだかご存知ですか?説はいろいろありますが、愛する人に「ありがとう」を伝えられなかったことだそうです。

では、手を上げて下さった皆さんは、「心に残る形」で伝えているでしょうか? それをお手伝いするのが、アニバーサリーボイスです。誕生日、結婚記念日、大切なご両親、家族、夫婦、恋人に、面と向かって伝えられない、逆に、近すぎて伝えられないことがあります。それをラジオ番組風にしています。

アニバーサリーボイスの3大特徴は、第三者、構成力、サプライズです。感謝の気持ちを伝えたいと思い、家に帰って奥さんに「愛してるよ」というと、「何いってんのよ、気持ち悪い」といわれそうですが、第三者が入ることによって素直に伝えられる、聞く方も素直に受け入れられるということになります。番組構成作家もやっていましたので、どのようにしたら感動が伝わるのかをストーリー化します。サプライズは、どのようなシチュエーションでやるのか打ち合わせをして最高のものをお届しています。「心に響く」「心に残る」伝え方をしています。号泣率40%です。ぜひ想いを伝えたい方は、アニバーサリーボイスをご利用いただけたらと思います。

 

本題に入ります。私は今、商工会に属していまして、青年部長をしています。青年部は全国に約4万人います。毎年10人に1人ぐらいの割合で参加して、全国大会が開催されます。埼玉アリーナに4000人が集まって青年部の大会が開催されました。アニバーサリーボイスのブースを出していましたが、お分かりの通り、アニバーサリーボイスはオーダーメイド番組制作なので、その場で売るもの・展示するものがないので、初日はブースの前を4000人の方は素通りしていきました。しかし、大会2日目、230人の方がアニバ―サリーボイスのブースを訪れてくれまして、230人の方と名刺交換をしました。30人の方が、アニバーサリーボイスを購入していただきまして、プレゼンの講師をして欲しいという依頼がたくさんきました。「何が起ったのか?」

商人(あきんど)ネットワークというプレゼンの大会がありました。一人持ち時間5分のプレゼン大会でした。Google検索で「青年部 全国大会 商人」で検索していただくとトップの方に私が行ったプレゼンが解説付きでYouTubeの動画が出てきます。

何がいいたいかというと、「プレゼンテーションは利益に直結する」ということです。商工会で専門委員になるときに、報告書を書くことになっています。「私はプレゼンを指導しました」と書きますと、商工会から電話がかかってきて、そういう項目がないので他に変えて欲しといわれました。しかし、プレゼンテーションは利益につながるのです。経営そのものです。プレゼンをちゃんとすることでチャンスが訪れます。ぜひ、経営者の方は、プレゼン力を身につけていただきたい。

 

それではみなさんに質問です。「プレゼンテーションは何のためにおこないますか?」

 

「商品を紹介して、買ってもらう」ためです。

 

だいたい、「プレゼンの目的は?」と質問すると、「相手に覚えてもらう」「相手に共感してもらう」という回答が返ってきます。そかし、プレゼンの目的は、相手に行動してもらうことで、行動してくれないと意味がないのです。自己紹介もプレゼンです。「アニバ―サリーボイス東です」とだけ自己紹介をしても相手は行動してくれません。「アニバ―サリーボイス東です。お話は、名刺交換のときに」というと相手の方に行動をしてもらえます。

 

そこで皆さんに質問です。2つの文章を紹介しますので、違いを述べて下さい。

                   

「アメリカの初代大統領はジョージワシントンである」

「アメリカの初代大統領は偉大である」

 

違いの分かる方?

 

「初代大統領はジョージワシントンである」は世界中の人が認める事実です。「初代大統領は偉大である」は意見です。「事実」と「意見」という違いがあります。

アメリカの小学校低学年では、この「事実」と「意見」の違いについて学びます。授業で小学生が手を上げて、「上は事実で、下は意見です」と返してくるわけです。このことを学ぶことで、自分の発言を客観的に考えることができるようになります。自分の言っていることは、「事実」なのか「意見」なのかと。

「意見」と「事実」を分けて考えることで、しっかり分析すれば、相手を動かすことができるようになります。「どのように伝えると、相手は動くのか?」と考えるようになります。

何が言いたいかというと、「日本とアメリカには差がある」ということです。

 

アニバーサリーボイスでアンケートをとりました。その結果が、5%、10%、30%、55%という結果でした。特に「30%、55%という数字」を覚えておいて欲しいのです。

どんな質問をしたかと言いますと「あなたは、プレゼンが得意ですか?」というものです。

私が講演するのは、商工会ですから、経営者の方を対象に講演をしているわけですから、これで日本は大丈夫なのかと心配です。85%の経営者がプレゼンは苦手と言われている。さすがにこれはおかしいのではないかと感じています。

プレゼンということに対して、「大勢の前でスピーチすること」と認識していて、自分には関係ないと思い込んでいるのではないかと考えています。人間の無意識、思いこみを変えることから、始める必要があると思います。

1対1の名刺交換もプレゼンです。プレゼントは営業そのものです。お客さんと話すこと、取引先と向かい合って交渉することもプレゼンです。また、チラシをつくるときに、どのように表現すれば、お客さんは買ってくれるのかを考えることもプレゼンです。

企画書をつくるときに、どのように表現すれば理解されるかを考えるのもプレゼンです。上司の方が部下の方に確りと自分の思いを伝えるのもプレゼンです。大切な人を笑顔にすることもプレゼンテーションです。プレゼンテーションが苦手と言っていられません。相手に喜んでもらい、笑顔でいてもらうことを考えることがプレゼンテーションなんです。プレゼンときいたら自分に関係のあることと考えて下さい。

                   

プレゼンで失敗しない「べからず」6ヵ条というのがありますのでご紹介します。

〜具体的な内容は省略〜

次に伝え方の話をします。メラビアンの法則というのをご存じだと思うのですが、メラビアンは、相手に伝わる印象の研究をしました。視覚55%、聴覚38%、言葉7%です。

言葉より聴覚より視覚が55%で伝わる力は大きいのです。極端に言うと、言葉以外が大切だということになります。しかしラジオ局に勤めていたので、言葉が7%というのは反発を覚えました。そこで調べていくと、全然違う解釈だったのです。

たとえば、「怒った顔」をして「好きです」と言っても相手に伝わらないですよね。当り前の話です。ここでのポイントは矛盾した(「怒った表情」と「好きという言葉」)状況下の中で、視覚、聴覚、言葉、どの印象が強いかという実験だったのです。だからコミュニケーションにこの法則は当てはまらないとメラビアン自身が語っています。

 

では、声の話をします。

〜具体的な内容は省略〜

いい声の出し方をお教えします。それは「声帯原音」。

〜具体的な内容は省略〜

家に帰って練習してみてください。

 

次に声を出すときに、腹式呼吸をするといいよと聞きますね。呼吸の話に行きます。人間は寝ているときはみなさん、腹式呼吸です。腹式呼吸は、息を長く続けることができるので、言葉や語尾に重みを置くことができるので、思いを相手に伝えやすくなりますので練習してみてください。 

〜具体的な内容は省略〜

 

次に滑舌の話をします。噛んでもいいんです。にんげんだもの。

YouTubeで「外郞売り(ういろううり)」で検索してもらいますと、上から3番目のところに出てきます。私が吹き込んでいるだけなのですが、約30万回ぐらい再生されています。「外郞売り(ういろううり)」は、歌舞伎の1シーンで早口言葉を含む長台詞のことです。

「せっしゃ 親かっと申すは、御立会の中うちに ご存知のお方もござりましょうが、・・・」5分ぐらい続く口上です。興味のある方はぜひご覧になって練習して下さい。

 

次に、苦手な「行」を知るということです。

苦手な「行」の早口言葉をとことん練習して、自信につなげて下さい。

〜具体的な内容は省略〜

 

「滑舌をよくする魔法の言葉」というのがあります。結論は暗示です。

〜具体的な内容は省略〜

 

次にプレゼンで聴き手を魅了する4大語調について。
〜具体的な内容は省略〜

 

次位説得力の話です。説得力が下がる4つの原因について。

〜具体的な内容は省略〜

 

共感を生む話し方についてお話します。

〜具体的な内容は省略〜

 

ラジオ局の話し方をお伝えします。ラジオ局を退社後、印刷の営業をしていました。上司から「東君の話は長いから、もっと要領よくしゃべれ」とよく言われていました。ラジオ局の時は「東さんの話は想像力が働いて楽しい」と評判でした。どっちが正しいのか分かりません。私なりに分析しました。感覚的・感情的に伝えるのが伝わるのか?

〜具体的な内容は省略〜

 

以上ですが、練習が必要です。そのために、練習する方法がありますので、お伝えします。

〜具体的な内容は省略〜

 

まとめです。

堂々としたプレゼンのためには、練習が大事です。「練習は裏切らない」。声は「5mの声」で行って下さい。姿勢はまっすぐに立ってふらふらしない。それだけで堂々としたプレゼンになります。

日本政策金融公庫さんがやっている、高校生向けのビジネスプランコンテストがあります。全国の高校生に応募させてコンテストをやるのですが、今年は、2661プラン集まりました。審査をしてその内の10プランが東京大学の講堂でプレゼンを行いました。その10プランの中に三国丘高等学校が入っていたので、プレゼンを指導しました。

最初は、プレゼンなんかきちんと習ったことがないのですから、苦しんでいました。私も厳しく言うので、「もうできない」といっていました。冬休みも返上して1回2時間の練習を5回やりましたので、合計10時間の特訓です。でも、生徒たちは、最後は楽しくてしょうがなかった。どうやったら伝わるのかを考えるのが楽しくなってくるのです。プレゼンも堂々としていました。そして、東京大学講堂での決勝戦。なんと三国丘高等学校は、2661プランの頂点に輝いたのです。プレゼンに関してはどこにも引けを取らないモノでした。

全国から選ばれた10プランですからどこもみんな良いのです。素晴らしいサービスなんです。でも最後は素晴らしいサービスを「伝える力」の差になりました。プレゼンは相手を行動させること言いましたが、この生徒達はそれを実践しました。1人6分間のプレゼンですから、すべてを伝えきれないと判断して、質疑応答で自分たちの思いを伝えるというふうに切り換えたのです。実際の商品を審査員の前にならべました。その商品の横に、「この商品以外にもいっぱい商品を考えていますので質問して下さい」というプレートを添えたんですね。

そしたら、案の定、質問が飛んできました。質疑応答に関しては断トツに三国ヶ丘高校が抜けていました。「世界的な企業とタイアップして、日本の企業とも連携していきます」などと応えていました。そこが一番評価されていたんだと思います。相手を行動させているんです。プレゼンテーションで。

高校生に負けていられません。みなさんの持っている商品やサービスを相手の方にどうやったら喜んでいただけるのかを考えてください。どうしたら伝わるのか考えて下さい。伝える力は、一生もんです。どうしたらワクワクしてもらえるのか考えて下さい。

最後に、どうしたら専門家を無料で呼べるのか? 中小企業庁がやっている「ミラサポ」というところで、中小企業への支援を無料でやっています。商工会議所で依頼してもらうと6時間無料でレクチャーを受けることができます。ぜひ使って下さい。

それとは別に、youtube、PR動画、プレゼンテーションの話し方などの支援をさせてもらっています。よろしかったら、召喚いただけましたら喜んでお受けいたします。2時間のご清聴ありがとうございました。

 

質問  一番ピンチを乗り越えられた経験談があればお聞かせ下さい。

回答  先ほども申し上げた通り、商工会青年部のプレゼンのときです。その当時、毎月の売り上げが、5万円ほどしかなくて、「廃業かな」と思っていました。商工会の先輩から、1000人の前でプレゼンやってみないと言われたとき、後先考えずに「やります」と応えていました。もしも、そのときに「やります」といってなかったら、仕事を畳んで、新しい職についていたと思います。あのとき5分間のプレゼンに命を注ぎこんでやったんで今がある。私のプレゼンで1000人ぐらいの会場が一体になるんです。前後のプレゼンはひどかったですけれど。私が言ったことに対するリアクションが、「あ、こいつ凄いやつだな」という空気が充満しました。そのことが自信になって思いが込められるようになりました。その思いが、すぐ後の商談会に跳ね返ってきて、利益になりました。商工会でいつも言っていることは、どんな時もチャンスは自分で引っ張って来なければ、生まれないということです。だからワクワクをどれだけできるのかということで、勝負が決まるのです。

 

質問  プレゼンで、「一方通行はだめですよ。練習することが大切ですよ」というのもよく分かります。対手と対話しながらプレゼンするのも理解できるのですが、思いもよらない質問が来ることがあります。練習ではカバーできないときにどうされているのかお聞かせ下さい。

 

回答  まず、分からないことは正直に分からないと応えるようにしています。場所によっては「分からない」と言えないときもあります。そんなときに、「土俵に引きずり込む」という言い方をしているんですが、自分の得意とする分野に相手を引きずりこんで、話をすることです。全く違う話をするとまずいですが、「ちょっと話は違うんですが」と言って、自分がしっかり話せる所に相手を誘導してくると、比較的焦らずに対処できます。

    高校生のビジコンの場合ですが、プレゼンができあがったら、どんな質問が出てくるか、どんどん出し合いました。こんな事聞かれないだろうということまで書きだして、それぞれに対する答えをつくりました。だから、グランプリをとれたと思うのですが、どれだけしっかりとプレゼンできるかというところまで自分を高めることがポイントですね。

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