歴史と中国

成都市の西南交通大学で教鞭をとっていましたが、帰国。四川省(成都市)を中心に中国紹介記事及び日本歴史関係記事を載せます。

達古氷河―四川雑感〔19〕―

2016年07月17日 20時19分31秒 | 観光(四川)

2016年7月8日(金)に訪れた達古氷川風景名勝区(達古氷河風景名勝区)は成都市から西北に約300km弱の阿壩藏族羌族自治州黒水県蘆花鎮に位置します。県城へは茶店子客運站から朝にバスが運行されていますが、県城から9kmの風景区入口まではタクシー利用となります。入場料は120元・エコバス70元・ロープウェー180元です。入場時間は8時30分~15時30分で、観光必要時間は半日以上です。

達古氷河は1992年に人工衛星の画像解析から日本の科学者が発見したもので、洛格斯聖山に位置します。四川省では最高峰の貢嗄山(ミニヤコンカ・7556m)の海螺溝氷河が知られていますが、本氷河これに次ぐものです。まず、入口から専用エコバスに乗り、原始林に覆われた達古河渓谷を北に遡ります。本渓谷は10月には紅葉の名所となります。写真1は、最初の景勝地、金猴海です。名の通り付近には希少動物の金絲猴が生息しています。本渓谷はチベット族の居住地なので、このタルチョ(お経を書き込んだ五色の祈祷旗)を写し込みました。御覧のように朝なのと天候から淡い霧が湖面に漂っていました。

紅軍湖(長征の紅軍がこの地を通過したことからの命名)を車窓から過ぎ、次に下車したのが、写真2の、澤娜措です。ここも霧が立っています。湖の奥に見える集落はチベット族の上達古藏寨です。なお、本湖横に中達古藏寨、紅軍湖横に下達古藏寨があります。

上達古藏寨の付近で、達古河は西に曲がります。神牛湖を過ぎて、下車したのが、写真3の、達古湖です。雨模様の天候のため視界は開けません。

ロープウェー乗り場に到着して、8人定員のロープウェーに約15分乗ると、一気に約千mの高度を上げ、氷河観景台に着きます。写真4は、観景台から見た一号氷河です(ここからは一号・二号・三号氷河が見られます)。下の池は東措日月海です。残念ながら、天候の関係で山の全景を見るとことができませんでした。

写真5は、観景台にある海抜を刻した岩を取り入れて一号氷河を撮ったものです。御覧のように、ここの海抜は4860mです。

最後の写真6は、ロープウェー頂上駅に併設された世界最高峰の「孤独なカフェ」(2015年10月オープン)から一号氷河を撮ったものです。本喫茶室ではインスタントですがコーヒーを飲めます。

なお、フォトアルバム「四川・達古氷河」はhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpFHglNhyMD7SMj0MAです。また、『达古冰山官方网站』はhttp://www.dgbc.cn/です。

(2016.07.17)

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 都江堰―成都雑感〔157〕― | トップ | 武蔵野文化協会創立100周年記... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

観光(四川)」カテゴリの最新記事