2017年3月18日(土)、武蔵野文化協会主催の「町田の鎌倉道(上ツ道)を歩く」に参加しました。そこで、町田市の鎌倉道上ツ道址を紹介します。
写真1は、七国山の鎌倉道上ツ道址です。左見える石碑には「七国山鎌倉街道の碑」と刻しています。この石碑の道手前には「鎌倉井戸」(1.5m地下に円筒形の直径70cmの井戸が原型のまま現存)で、地上に井桁を再現して保存している。ここへは神奈川中央交通バスの町田駅前発野津田車庫行で今井谷戸下車です。この地一帯は七国山緑地保全地区に都から指定されています。
写真2は、華厳殷から野津田公園に上がっていく道の所の鎌倉上ツ道址を下へと見たところです。ここは発掘のトレンチが行なわれて、道路遺構であること確認されました。ここを上りきると、野津田公園に出ます。その右手正面奥が縄文から近世に至る複合遺跡である野津田上原遺跡です。中世遺構として5本の道路遺構が確認されています。ここへは神奈川中央交通バスの町田駅前発野津田車庫行で袋橋下車です。
最後の写真3は、井手の沢古戦場址の「史蹟井手の澤」石碑です。1960年設置のもので、菅原神社社殿左手にあります。1335(建武2)に中先代北条時行軍と迎撃する足利直義軍との間で戦われた井手合戦を記念するものです。実際の井手の沢は神社本殿の右側(西)の谷です。ここの地で府中から多摩丘陵の起伏ある鎌倉道が鎌倉まで平坦な道となります。この意味でこの地は防衛上の要地といえます。菅原神社へは菅原神社前下車(数路線あり)です。
(2017.03.19)