植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

世界遺産セミナー2015参加報告

2015-12-27 04:20:26 | 日記


世界遺産セミナー2015参加報告  (No.709)

12月19日(土)金沢市商工会議所ホールにて「石川
に世界遺産を」推進会議主催の2015年度世界遺産セ
ミナー「前田家の庭園文化と用水」に参加した。

◇「石川県に世界遺産を」推進会議とは

2003年、(一社)金沢経済同友会が「兼六園」と「白
山」を世界文化遺産にしようと提唱したことを起点として
はじまり、12年になります。
世界遺産登録運動の展開によって、白山山麓地域も含め、
ふるさとの歴史や文化遺産を見つめ直し、ふるさとに誇り
と自信を持つという意識が着実に浸透してきている。

■写真は基調講演の進士氏



基調講演として東京農業大学名誉教授進士五十八(しんじ
いそはち)氏が「前田家の庭園文化」と題しての講演を行
った。進士氏はフランスのベルサイユ庭園がブルボン王朝
の経済力をベースに築かれたように、兼六園も前田家の国
力、技術力、の集大成であると指摘。

さらに「日本庭園のすごさは努力の積み重ねにあり、庭園
を結果のみでなく、造成されるまでの背景も知れば、いか
に自分たちにとっても大切なものかがわかる」と述べた。

■写真はパネルディスカッションの様子



続いてパネルディスカッションでは進士氏と師弟関係にあ
る元金沢城・兼六園管理事務所々長の森永寿久氏を進行役
に、石川県土木部次長の丸山隆史氏が金沢城公園の「玉泉
院丸庭園の魅力」と題して発掘から再現までの解説を行い、
特徴として「意匠性の高い石垣群を取り込んだほかに類を
見ない立体的で独創的な城郭庭園。兼六園に対して、藩主
の私的でコンパクトな内庭。池を中心とする典型的な池泉
回遊式の大名庭園と述べた。

■写真は丸山氏資料



続いて金沢市文化財団保護課課長の出越茂和氏が「辰巳用
水と庭園」と題して解説し、辰巳用水は寛永9年(1632)
造営完成となっているが、確証はなく発掘の状況を見ると
寛永6年~9年の間に完成して、隧道の一部分は取水口が
延長された後に完成したのではないか?と述べた。

□「石川県に世界遺産を」推進会議ホームページ


■写真は出越氏資料

(完)


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