金沢の観光スポット体験レポート その6(No.86)
金沢城の石垣巡り。(No.3)城内ルート
4)二の丸北面石垣
この付近の石垣は、形や大きさをそろえた割石
が積まれている。「打ちこみハギ」の中でも、最
も完成されたものといわれており、加賀藩の石垣
技術者、後藤彦三郎は「城内でも指折りの石垣」
とほめたたえています。
石垣の上には、二の丸表能舞台の楽屋に使われ
た長屋が立てられていた。
・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:貫文8年(1668)改修時の姿を残す
5)土橋門石垣
前(東側)の石垣は、後(西側)の石垣とあわ
せ、土橋門の土台になっていた。いずれも「切り
込みハギ」の技法が用いられています。前の石垣
に組み込まれた六角形の石(亀甲石)は、水に親
しむ亀を表したもので、防火の願いが込められて
います。
・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:前(東側)は享和(1801-03)改修時
後(西側)は寛文5年(1665)の姿を残す
6)数寄屋敷石垣
この付近は数寄屋といわれ、藩主の側室たちの
住まいがあったところです。
石積みの技法は、石の表面を長方形に仕上げた
「切り込みハギ」で、刻印が見られる右側の石垣
は創建時のものです。表面がきれいに整えられて
縁取りのある左側の石垣は、文化5年に改修された
ものです。刻印は、石を切り出す時の作業分担な
どを示すために付けられたものといわれとます。
・創建:寛永8年(1631)頃
・現状:寛永から文化(1804-17)までの各時期の
姿を残す。
参考資料:
ほっといしかわ「金沢城の石垣巡り」より