稲沢市議に死刑含む求刑 中国検察
中日新聞 2014年8月29日 朝刊
【広州（中国広東省）＝加藤直人】中国広州市の検察当局により違法薬物を運搬した罪で起訴された愛知県稲沢市議の桜木琢磨被告（７０）の三日目の公判が二十八日、広州市中級人民法院（地裁に相当）で開かれ、検察側は「懲役十五年、無期懲役または死刑、および財産没収」と刑法の規定通りの求刑をし結審した。裁判所は「いずれ判決日を通知する」としている。中国の法律では原則、起訴から三カ月以内に判決を出すことになっている。
弁護人らによると、桜木被告は最終陳述で「死んでも無実を証明したい。麻薬事件は日本でも重罪だと承知している。私は人を信じる教育を受けてきた。人を信じてはいけないのか」と涙ながらに訴えた。被告の妻は弁護側証人として「夫は市民のために尽くす仕事をしてきた。頑固おやじでだまされやすいところもあるが、夫を信じている」と、おえつしながら証言した。
二日間の日程から異例の延長となった二十八日の公判では、検察側の証拠調べを終え、弁護側は桜木被告が妻とやりとりした携帯メールの記録などを証拠として提出した。桜木被告が「投資の損金を取り返す書類にサインし、十一月五日にお金が振り込まれる」などの内容が残っていたという。弁護側は法廷で「被告が損金を取り戻せて喜んでいる様子が分かる。妻とのやりとりから完全に麻薬取引とは無関係だ」と主張した。
中国刑法は「ヘロイン、覚せい剤五十グラム以上の密輸、運搬、製造」について、「懲役十五年、無期懲役または死刑」と定める。判例では覚せい剤一キロ以上の密輸では執行猶予付きの死刑判決が言い渡されることが多いが、犯行の態様によって大きな弾力性がある。
起訴内容によると、桜木被告は昨年十月三十一日、広州市の白雲国際空港で、スーツケースの中に入った覚せい剤を違法に運搬しようとしたとされる。スーツケース内の女性用の厚底サンダル底部などから計約三・三キロの覚せい剤が見つかり、昨年十二月六日に逮捕された。
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稲沢市議に死刑含む求刑 中国検察、薬物事件の公判結審
中日新聞 2014年8月28日 21時56分
【広州（中国広東省）＝加藤直人】中国広州市の検察当局により違法薬物を運搬した罪で起訴された愛知県稲沢市議の桜木琢磨被告（７０）の３日目の公判が２８日、広州市中級人民法院（地裁に相当）で開かれ、検察側は「懲役１５年、無期懲役または死刑、および財産没収」と刑法の規定通りの求刑をし結審した。裁判所は「いずれ判決日を通知する」としている。中国の法律では原則、起訴から３カ月以内に判決を出すことになっている。
弁護人らによると、桜木被告は最終陳述で「死んでも無実を証明したい。麻薬事件は日本でも重罪だと承知している。私は人を信じる教育を受けてきた。人を信じてはいけないのか」と涙ながらに訴えた。
被告の妻は弁護側証人として「夫は市民のために尽くす仕事をしてきた。頑固おやじでだまされやすいところもあるが、夫を信じている」と、おえつしながら証言した。
２日間の日程から異例の延長となった２８日の公判では、検察側の証拠調べを終え、弁護側は桜木被告が妻とやりとりした携帯メールの記録などを証拠として提出した。桜木被告が「投資の損金を取り返す書類にサインし、１１月５日にお金が振り込まれる」などの内容が残っていたという。弁護側は法廷で「被告が損金を取り戻せて喜んでいる様子が分かる。妻とのやりとりから完全に麻薬取引とは無関係だ」と主張した。
中国刑法は「ヘロイン、覚せい剤５０グラム以上の密輸、運搬、製造」について、「懲役１５年、無期懲役または死刑」と定める。判例では覚せい剤１キロ以上の密輸では執行猶予付きの死刑判決が言い渡されることが多いが、犯行の態様によって大きな弾力性がある。
起訴内容によると、桜木被告は昨年１０月３１日、広州市の白雲国際空港で、スーツケースに入った覚せい剤を違法に運搬しようとしたとされる。計約３・３キロの覚せい剤が見つかり、昨年１２月６日に逮捕された。
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中国で麻薬運搬、稲沢市議に懲役１５年以上求刑
讀賣新聞 2014年08月28日 21時26分
【広州＝比嘉清太】愛知県稲沢市の桜木琢磨市議（７０）が中国の検察当局に麻薬運搬罪で起訴された事件の公判が２８日、広州の中級人民法院（地裁に相当）で行われ、検察側は「懲役１５年以上か無期懲役、または死刑」を求刑した。
桜木市議は「だまされた者は不運ではあるが罪ではない」と述べ、改めて無罪を主張。公判は同日結審した。
中国の麻薬運搬罪は、５０グラム以上の覚醒剤の場合、懲役１５年か無期懲役または死刑と定めている。
桜木市議は昨年１０月末、広州から上海経由で帰国しようとした際、機内に持ち込もうとしたスーツケースから覚醒剤約３・３キロが検査で見つかり、拘束された。桜木市議側は、投資損失を取り戻せると広州を訪れるよう誘った自称ナイジェリア人の男に「だまされた」と主張しており、スーツケースの中身は知らなかったとしている。
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稲沢市議 無罪の主張続ける
NHK NEWS WEB 08月28日 19時00分
中国の空港で覚醒剤を持っていたとして違法な薬物を運搬した罪に問われている愛知県稲沢市の市議会議員の裁判は、３日目の審理が続いており、議員側は、覚醒剤が入ったスーツケースを運ぶよう依頼してきた知人との連絡に使ったパソコンを提出するなどして無罪の主張を続けています。
稲沢市の市議会議員、桜木琢磨被告（７０）は、去年１０月、広州の空港でスーツケースの中に覚醒剤３キロ余りを持っていたとして、違法な薬物を運搬した罪に問われています。
広州の地方裁判所にあたる中級人民法院では、３日目の審理が続いており、裁判所によりますと、これまでに検察側がすべての証拠の提出を終えたということです。
これに対し、桜木議員側は、２８日午前中の審理で、覚醒剤入りのスーツケースの運搬を依頼してきた知人との連絡に使っていたパソコンや携帯電話のメールのやりとりの記録などを提出してスーツケースを預かった、いきさつなどについて説明し、無罪の主張を続けたということです。
また、午後からは、桜木議員の妻も証人として出廷しているということです。
中国では、覚醒剤５０グラム以上の運搬や販売などの罪で有罪になった場合、懲役１５年か無期懲役、または死刑とされていて、裁判の行方が注目されています。
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◇ 中国で稲沢市議・桜木琢磨被告の初公判 2014/8/26 違法薬物運搬容疑 2014-08-27 | 死刑（国際）
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◇ 中国で逮捕（覚せい剤所持容疑）の桜木琢磨 稲沢市議、「投資損失穴埋め」誘われる 2014-04-22 | 死刑（国際）
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◇ 桜木琢磨 稲沢市議 数年前からアフリカ人貿易仲介か / 覚せい剤、見本品のスリッパ底に 2014-02-22 | 死刑（国際）
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