千葉大生集団強姦事件 「致傷」外し起訴 けがの根拠薄いと判断か 千葉地検 2016/12/12

　産経ニュース 2016.12.13 09:25更新
【千葉大生集団乱暴】集団強姦の千葉大生、被告の１人は法曹一家　地検が「致傷」外し起訴　けがの根拠薄いと判断か
 千葉大医学部５年の学生３人が集団強姦（ごうかん）致傷容疑で逮捕された事件で、千葉地検は１２日、３人を集団強姦や準強姦の罪で起訴した。罪名を切り替えて起訴したことについて、地検は「集団強姦致傷罪で起訴するに値すると評価できなかった」とした。被害者の女性のけがについて、３被告の暴行によるものとするには根拠が薄いと判断したものとみられる。
　吉元将也（２３）ら３被告は当初、共謀して酒に酔って抵抗できない状態の２０代の女性に対し、飲食店や増田峰登被告（２３）の自宅マンションで乱暴したとして、１１月２１日に県警に集団強姦致傷容疑で逮捕された。しかし地検は吉元、山田兼輔（２３）両被告を集団強姦罪で、増田被告は準強姦罪で起訴した。
　吉元、山田両被告と増田被告の罪名が分かれた点について、地検は「（同日深夜から翌１１月２２日までの犯行の）連続性を認めるのは難しいと判断した」と説明。吉元、山田両被告が飲食店内で、増田被告は自宅で、それぞれ別の場所で犯行に及び、犯行の時間や場所が離れていることを考慮したものとみられる。
■山田被告は大学に入り弾けた？　「実家は金持ち」噂も
　千葉大生による集団強姦事件で、１２日に起訴された学生３人について、３被告を知る学生らからは、運動部所属の学生に特有の「激しい酒の飲み方」があったとする声が出ている。「勢いでやってしまった」との趣旨の供述をしている３被告の中には、裕福な家庭環境で育った学生もいるという。不自由のない学生生活を送っていたとみられ、卑劣な行為に歯止めは掛からなかった。
　「事件を起こすような人には見えなかった」。山田兼輔被告と宴席をともにしたことがあるという同大大学院の女子学生は、意外そうに振り返る。「いわゆるいじりキャラで、飲み会をリードしていたけれど、大学に入ってから弾けたような感じ。女子と話すのに慣れていないように見えた」と話す。最近の山田被告を知る同大文学部４年の男子学生（２２）によると、３被告は運動部に所属。「医学部の知人からは、３人とも派手に遊んでいる感じはなく、体育会系だしどちらかといえば勤勉なのではないかと聞いた」と指摘。
　一方で、「知人が山田被告や増田峰登被告らとともに飲酒したときは、運動部独特の激しい飲み方で、女子に苦手に思われていた。はしゃぐと空気を読めないところがあったらしい」と、入学当初の山田被告とは違う印象だったという。
　また、「医学部は学費がかかるため、苦学生もいる中、山田被告は生活に困った様子もなく、きれいなマンションに住んでいた」と印象深そうに振り返る。
　関係者によると、山田被告の実家は弁護士や法律家を輩出している法曹一家。山田被告も神奈川県の有名高を卒業し、医師として将来を有望視されていたという。
　大学近くの新築マンションで暮らしていた。同じ男子学生は「バイトに精を出している様子もないのに、部費のかかる部活に打ち込み、頻繁に飲み会に参加していた。実家は相当な金持ちなのではないかと噂をしていた」と話した。

　◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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◇ 千葉大生集団強姦致傷事件　学生３人（吉元将也・山田兼輔・増田峰登被告）起訴　千葉地検 2016/12/12　
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