「死刑になるために人を刺した」松橋伸幸容疑者 切りつけ1人死亡3人重軽傷 釧路市2016/6/21

2016-06-21 | 死刑/重刑/生命犯

刃物持った男 商業施設で切りつけ1人死亡3人重軽傷
 NHK NEWS WEB 2016/6月21日 20時43分
 21日午後、北海道釧路市の大型商業施設で、男が買い物客など女性4人を包丁で次々と切りつけ、1人が死亡し、3人が重軽傷を負いました。男は殺人未遂の疑いで逮捕され、警察によりますと、「人生を終わりにしたかった。死刑になるために人を刺した」などと供述しているということです。
 21日午後3時15分ごろ、釧路市昭和中央4丁目の「イオンモール釧路昭和」で、男が包丁を振り回しながら買い物客など女性4人を次々と切りつけました。
 警察によりますと、このうち、買い物に来ていた釧路市の戸沼雅子さん(68)が胸を刺されて死亡し、40代から70代までの買い物客や店の従業員合わせて3人が重軽傷を負いました。
 男は店の警備員に取り押さえられ、殺人未遂の疑いでその場で警察に逮捕されました。
 警察によりますと、逮捕されたのは釧路市の職業不詳、松橋伸幸容疑者(33)で、調べに対し、「人生を終わりにしたかった。死刑になるために人を刺した」などと供述しているということです。警察が詳しいいきさつを調べています。
 イオンモール釧路昭和は、JR釧路駅から北西におよそ5キロほど離れた所にある大型商業施設で、店の従業員によりますと、21日は特売日で、ふだんの平日より多くの買い物客が訪れていて、当時は逃げまどう人たちで騒然となったということです。
*男は刺身包丁のような刃物持つ
 大型商業施設を運営する「イオン北海道」によりますと、女性を切りつけた男は角刈りのような髪型で、先がとがった刺身包丁のような刃物を持っていたということです。そして、1階のスーパーの食品売り場から専門店街につながる通路で、次々と女性を刺していったということです。また、刺された女性は3人が買い物客で1人が専門店の従業員だということです。
*「やめて」と叫ぶ声響く
 事件が起きた商業施設の1階に入る衣料品店の従業員は「午後3時15分ごろ、女性の『やめて』と叫ぶ声がフロアに響いた。その後、すぐに警察が来て男の身柄を確保した。聞いた話では、刺された女性はぐったりとした状態で搬送されていった。みんなパニック状態で騒然として、今も何も考えられない」と話していました。
 また、事件当時、商業施設の中にいた釧路市内に住む30代の主婦は「エスカレーターで2階に上がる途中、1階のほうから『キャー』とか『やめて』などという悲鳴が聞こえて振り返ると、包丁を振り回している人の姿が見えた。周りの人は走って逃げていた。刺された人は店員が止血をしたり、AEDを使って手当てをしたりしていた。目の前でこんな事件が起きてすごい恐怖で、一緒にいた息子も怖い光景を見てしまったので心配です」と話していました。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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死刑になりたい: なぜ?犯行動機で供述 / 「誰でもいい」の不気味
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◇ 土浦8人殺傷事件  金川真大被告の判決公判 死刑言い渡し 水戸地裁 鈴嶋晋一裁判長 
  【土浦8人殺傷】金川被告に死刑判決
  産経ニュース2009.12.18 11:09
 茨城県土浦市で平成20年3月、男性が自宅前で殺害され、4日後にJR荒川沖駅周辺で通行人ら8人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた金川(かながわ)真大(まさひろ)被告(26)の判決公判が18日、水戸地裁で開かれた。鈴嶋晋一裁判長は「犯行は極めて悪質で重大。更生の可能性は極めて乏しく、死刑の選択はやむを得ない」として、金川被告に求刑通り死刑を言い渡した。
 金川被告は逮捕後から一貫して容疑を認める一方、弁護側は「統合失調症に罹患(りかん)している疑いがある」と主張、責任能力の有無が争点となっていた。起訴前と公判中に実施された3回の精神鑑定では、いずれも「完全責任能力がある」とされていた。
 判決理由で、鈴嶋裁判長は金川被告の完全責任能力を認めたうえで、犯行動機を「人生に生きがいを感じることができず、死にたいと考えた被告が、誰でもいいから多くの人を殺して死刑になろうとした」と説明。犯行は悪質で身勝手、計画的と断じた。
 また、犯行後の自首は「犯行当初の計画通り行動したに過ぎない」とし、被告の死刑願望も「その動機は身勝手極まりなく、強い非難に値する」として、いずれも「刑を減軽する事情とはならない」と判断。更生の可能性についても「反省の態度は全くなく、浅はかな信念を披露することに心を奪われており、内省を深める姿勢は全くない」とし、「死刑の選択はやむを得ない」と結論づけた。
 判決によると、金川被告は20年3月19日午前、同市中村南の無職、三浦芳一さん=当時(72)=方に侵入し、玄関付近にいた三浦さんを文化包丁(刃渡り約18センチ)で刺殺。指名手配中の同23日午前には、同市荒川沖のJR荒川沖駅構内などで、文化包丁(同約18センチ)とサバイバルナイフ(同約21センチ)を振り回し、阿見町うずら野、会社員、山上高広さん=当時(27)=を刺殺、警戒中の警察官ら7人に重軽傷を負わせた。
 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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 秋葉原通り魔事件と安田好弘著『死刑弁護人』 

  「誰でもよかった」過去にも=社会を逆恨み?-通り魔事件で容疑者
  (時事通信社 - 06月08日 21:01)
 「誰でもよかった」。東京・秋葉原の通り魔事件で、7人を殺害した加藤智大容疑者(25)はこう語ったとされる。過去の無差別殺傷事件の容疑者も同様の供述をしている。
 今年3月に茨城県土浦市のJR荒川沖駅前で8人が殺傷された事件で、逮捕された男は「人を殺したかった。誰でもよかった」と説明。「複数殺せば死刑になれると思った」とも供述しており、検察側は精神鑑定をしている。
 JR岡山駅で同月、岡山県の男性職員がホームから突き落とされ殺された事件では、当時18歳の少年が「人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった」と供述した。
 1999年12月の東京・池袋の通り魔殺傷事件で、死刑が確定した男も「誰でもよいから人を殺して世間を驚かせてやろう」と犯行を決意したとされた。
 東京の繁華街での無差別殺傷という点で今回と共通点があるが、男は日ごろから「自分が社会で正当に評価されていない」と不満を持っていた。
 一方、加藤容疑者は「世の中が嫌になった」と供述しているという。
 8日は大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件からちょうど7年。名門小学校を襲った宅間守元死刑囚=執行=は、元妻への恨みを社会全体に転化したとされた。
  ◎上記事は[時事ドットコム]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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「秋葉原で人を殺す」と書き込み=携帯電話掲示板に犯行予告?-秋葉原通り魔
2008年6月8日21時31分配信 時事通信
 秋葉原の通り魔事件をめぐり、携帯電話のネット掲示板で、事件発生の約7時間前に「秋葉原で人を殺します」などと犯行予告とも取れる書き込みがあったことが8日、分かった。
 書き込みは、8日午前5時20分に「秋葉原で人を殺します」とのタイトルで記載。「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」と書かれており、事件に酷似した内容だった。
 別のインターネット掲示板「2ちゃんねる」では、5月27日の書き込みで「秋葉原で大惨事」とのタイトルとともに、「6月5日以降絶対事件起こるだろうから先に立てとくね」との記述も見つかっている。  
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〈来栖のつぶやき 2008/06/09/09:10〉
 突然に肉親、友人を亡くされた方の言葉を聴いた。事件発生瞬間の悲しみは、時を経て(何が起こったのか認識できるようになるにつれて)、更に深い悲しみに変わる。昨日、大事な人を失ったのに、或いは大事な人が救急のベッドに横たわっているのに、夜は訪れ、日は昇って朝は来る。何ということだ・・・。
 「複数殺せば死刑になれると思った」、「人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった」、「誰でもよいから人を殺して世間を驚かせてやろう」等、類似の事件が続発している。
 安田好弘さんの著書『死刑弁護人』の「まえがき」の一節が思い起こされた。次のように言っている。

 ひとりの「極悪人」を指定してその人にすべての罪を着せてしまうだけでは、同じような犯罪が繰り返されるばかりだと思う。犯罪は、それを生み出す社会的・個人的背景に目を凝らさなければ、本当のところはみえてこない。その意味で、1個人を罰する刑罰、とりわけ死刑は、事件を抑止するより、むしろ拡大させていくと思う。

 「死刑とは、白昼堂々、人を殺すこと」だ、と或る元刑務官(故人)は言った。生前、名古屋拘置所で処刑に携わった人だ。
 「人を殺すに足る特段の事情があるなら、殺してもよい」と、人殺しを公認しているのが死刑制度であり、実際に国家がそれをやってみせて(執行して)いる。「どんなに悔しくても、どんな理由があっても、殺すことは絶対にいけないよ」とは言っていない。最近は、法務大臣による「理由あり殺人」執行命令が頻発している(その前段階として下級・上級を問わず、裁判所において「理由あり殺人」判決の乱発がある)。このような国で、殺人事件が増えないはずがない。ブログを通じての知人Eさんの言われたことだが、「人を殺すこと(死刑も)は、いけない。それには、どんな例外もない」。同感である。人を殺してはいけない。どんな理由も、例外も、認めてはならない。死刑制度(殺人容認)の「世の中」では、人の心は、どこまでも荒んでいく。  
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安田好弘著『死刑弁護人 生きるという権利』講談社α文庫 

  

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土浦8人殺傷事件  金川真大被告の判決公判 死刑言い渡し 水戸地裁 鈴嶋晋一裁判長 2009-12-18 
土浦9人殺傷事件判決文要旨  金川被告「完全勝利といったところ・・・」
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大阪教育大付属池田小学校児童殺傷事件 宅間守 『殺人者はいかに誕生したか』長谷川博一著
6月8日、池田小事件15年 無差別殺傷事件について考える…映画「葛城事件」 篠田博之 2016/6/8 
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