雨の祝日。

RCサクセション サマータイムブルース～LOVE ME TENDER


先日の沖縄出張からの帰り。
本数の減ったJR南武線の混雑する車内でiPodを聞く。

RCサクセションのCOVERS。

これを聴くのはもの凄く久しぶりだ。
何年ぶりだろう、ちょっと覚えていないな～。
とりあえず、みたいな感じで
今、あえて聴きたくなった。

このアルバムをはじめて聴いた時の衝撃を今でもはっきり覚えている。
当時なんとなくバブルで浮かれていた世間で
軽いJ-POPが多い中
このメッセージ性の高いアルバムは一体何なんだろうと思った。
このバンドは？
RCとの出会い。
中学生当時、部屋で1人身震いした。

戦争、原発、核兵器、デモ、テロ、平和、善悪、貧富…
小さな脳味噌で様々な事を考えたものだ。

大人になった今、腐りきった脳味噌にジンワリと染み渡るRCのCOVERS。
頭のスポンジに自然と広がるその世界観。
それは今でして、しごく当然の現象だった。

COVERSは洋楽のヒット曲に日本語の歌詞をのせたRCサクセションのヒットアルバムである。
反核や反原発の、その強いメッセージ性から
日本の原子炉に関係している所属レコード会社東芝EMIが発売を中止したという問題作だ。
その後、ファンの声が高まり
別なレコード会社からこのアルバムの発売が決定に至るという訳である。

東北関東大震災から10日以上経つ今
忌野清志郎の叫びを考える。
「何を叫んでいる？そんな事言っていたって、どうせ世界は何もかわりゃしねーよ」
そんな声が当時多かったのは確かだ。
それでも清志郎は歌い続けた。
そしてそのまま貫いた魂は空へと昇っていった。

今、僕らに原子力は本当に必要なのだろうか。
広島、長崎を持つ日本に核が必要なのだろうか。
必要なのだろうな、でも…どうなんだろう。

僕は日常であまりそんな事を考える事がなかった。
原子力発電所からの電力を日々使ってぬくぬく生活をして来た。

今回、電力が不足している。
物もガソリンも、街には不足している。
そんな中で今、様々な事を毎日毎日考えながら生活をおくっている。
その考えの中に、電力を生み出す方法や使い方ってやつも
入れてみようかな、なんて思ったりするわけだ。

RCサクセションのCOVERS、大好きな忌野清志郎の詞。
あえて噛み締めたいと思う。


何言ってんだー ふざけんじゃねー
核などいらねー
何言ってんだー よせよ
だませやしねー
何言ってんだー やめときな
いくら理屈をこねても
ほんの少し考えりゃ 俺にもわかるさ

放射能はいらねぇ 牛乳を飲みてぇ
何言ってんだー 税金（かね）かえせ
目を覚ましな
たくみな言葉で 一般庶民を
だまそうとしても
ほんの少しバレてる その黒い腹

何やってんだー 偉そうに
世界の真ん中で
Oh my darling, I love you
長生きしてぇな
Love me tender, love me true
Never let me go
Oh my darling, I love you
だまされちゃいけねぇ

何やってんだー 偉そうに
世界の真ん中で
Oh my darling, I love you
長生きしてぇな



ちょっとこんな事
書いてみちゃった。

めけめけ～。