はやしんばんぱくの、メゲてめけめけブログ

全国各地へ飛び回り、営業しながらめげまくり、人生模索中ですが…。色々書いてます。

出会いはスローモーション。

2012年02月18日 09時35分19秒 | 食にまつわるシリーズ
こちら、
西荻窪の高架下をちょっと歩いて1本細い路地をクイッと右に入った先の左手にある小さなカフェ&ケーキ屋さんの、ケーキ。
以前、とはいっても大分前になるだろうか
やはり同じく西荻窪にあるお取引先さまに、こちらでお茶をご馳走になったことがあった。
商談、と言う名目の、ティータイム。
その時のケーキの味が、もう格別。
はっきりとした濃厚な味わいを、僕の舌は未だ忘れずにいる。

良いものは、当然お値段も、良い。
しっかりとした理由があって、ついているお値段だ。
その味と見た目と充分納得がゆくお値段ではあるが
ちょっと(?)特別な、自分へのご褒美!とか、何かしら理由をつけて買わないと
なかなか、そうしょっちゅう食べられるようなものではなかったりする。
だから、美味しいものには価値がある、とも言える。
例えば、このケーキを目標に、また今日から頑張れる。
そう、そのように、女子たちのモチベーションを上げてくれるような、こちら、とにかく美味しいケーキである。

奥様、お嬢様な女子たちが顔をほころばせながらニッコニコで贅沢なお味と優雅なひとときにまどろむ。
僕も、お取引先さまと、優雅な商談をまどろんだものだ。なんつって。

昨日、ここのケーキを買って、そのお取引先さまへお伺いした。
先日の展示会で大変お世話になったので、そのお礼を兼ねて、新商品ご紹介の商談である。
アポの時間はおおざっぱで、夕方5時すぎらへんとなっていた。
しかし僕、昨日はかなりバタバタしてしまい
西荻到着が“夕方5時すぎらへん”より大幅にズレ、“6時らへん”になってしまった。

大慌てで改札を出る。
電車に乗っている間はまるで気が付かなかったが、外は雪が舞っていた。
ちょー寒い、はずなのだが、慌てているので寒さなど微塵も感じない。

すぐ先方様へお電話。
けれど、話し中なのか出られない。
もしかして…留守?
自分のバタバタ理由はともあれ、とにかくちょっと遅くなり過ぎた。
急いで、お礼のお品を買いにケーキ屋さんへ急ぐ。

歩きながら、何度か電話をかけ続けた。
ケーキ屋さんの店先で、よやく電話がつながる。
やっぱり、他の電話に出られていたらしい。
開口一番「遅い!」
そりゃそうだ、ご立腹である。
「もうお店しめて帰る!」
ああ…本当、申し訳ない!
とにかく、すみません!と謝り、直ぐ行きますのでお待ちくださいと必死に告げる。
自分が慌てているせいで、周りの景色までもが慌しく見える。
一生懸命進んでいるのに、まったく進めない、よくみるような、そんな夢のような心境だ。
仕事での遅刻は、そう滅多にしない僕。
僕はめいっぱい「あわわ、あわわ」してしまった。

電話を切って、急ぎ足でケーキ屋さんに入る。
と、大慌てなこちらとは全く違った別な空間が店内に広がっているわけ。
時が、ものすごーく静かに、ゆっくりと流れているわけ。
「カチ」や「コチ」という、時を刻む音を、そこらに1つ1つ置いていっているような
そんなしっかりと、ゆったりした時間の流れを感じた。

そこへせわしない僕が突入したものだから、ケーキ屋の店員さんちょっと目をまんまるにしておられた。
…ちょー浮いている?
僕は一瞬にしてそこの時間の流れを飲み込む。
一呼吸おいて、ゆっくりと、落ち着いたフリしてショーケースに進み
持ち帰りであることを告げ、ケーキを選んだ。

「そちらでおかけになってお待ちください」
おっとりとした若い男の子の店員さんはゆっくりとした口調で僕にそう告げる。
しかし、なんだかやっぱり落ち着かないので、僕はレジ隅に立ってケーキの切り分けを待った。
男の子、一向にケーキを切ろうとしない。
何をやっているのだろう?早く!もう!急いでるんだから!
そしたら店員さんが「お客様、どうぞおかけになって、切り分けられるものが、今参りますので」
え!?あなたが切るんじゃないの!?
なんかもうそのゆったり空気感に押されて
僕は身体が勝手に動いてしまい、すぐそばにある椅子に半ば腰砕けとなってヘナヘナと座り込む。

ゆったりとした優雅な時の流れが
そのときの僕には大変トロく感じられた。
「あわわわ…」

そこへ、奥から女の子が出てきて、ゆっくりと、上品にケーキをカットしだした。
男の子店員は、お茶を奥テーブルのマダムに運んでいる。
「おなたせしました、(なんちゃらかんちゃら)ティーです」
「あら、まあ、素敵!」
カウンター裏では、店のオーナーなのか、奥様が電話でお客様からケーキの注文を受けていた。
全てが、空気のように、ゆったり、ふんわりと、流れる。
ちょースローリーだ。
僕は一人、そんな様子をポカーンと眺めつつ、心はかなり急いていた。
僕の到着をイライラしながら待つ、お取引先さまの図が頭に浮かぶ。

とにかく、とにかく早くしとくれ!
1分1秒でも早く、お取引先さまへ行けなければ!
手土産も、もっと気軽なものにすればよかったか?とすら思ってしまう。
が、きっとこちらのケーキを持っていったら大変喜んでくださるだろう。
ここのケーキは、この優雅な空気感も含めて、ここのケーキなのだ。
この品が、上質な味のエッセンスなのだ。
特別感が、とてもいい。
ってか、でも、もうちょっと早く!
僕の気分はグチャグチャにかきまぜられていた。

「お待たせしました」
よやくお会計、品物を受け取りお店を出た。

お待たせしました。
この言葉がこんなにしっくりきたことが、いまだかつてあったろうか
そう思ってしまうほどに僕はあせっていたのだな。

それにしてもここのケーキの重みはすごい。
ズッシリとしている。
こんなにしっかりと重みを感じるケーキも珍しい。
とことん贅沢品である。

急いでも急ぎきれないほど急いで、お取引先さま到着。
とにかく謝りぬいて、ケーキをお渡ししたら
もう全てが一変するくらい、とってもとっても喜んでくださった。
「すっごーい!○○(店名)のケーキじゃん!
ありがとう!ちょーうれしい!」
商談は、ゆったりと、進んだ。

とにかく全ての空気を変える。
ここのケーキは、やっぱり特別である。
西荻窪の高架下をちょっと歩いて1本細い路地にクイッと右に入った先の左手にある小さなカフェ&ケーキ屋さんの、ケーキ。
よろしければ、是非、探して食べてみて。
なにがあっても、また明日から、頑張れると思う。
そんなケーキ。

めけめけ〜。

写真。ケーキ。
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2 コメント

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美味しそ〜〜〜!! (みぃ)
2012-02-19 21:30:58
1こ1このピースは小さ目だけど、
きっとどっしりと中身の詰まった
濃厚&シャスデリなスペシャルケーキなのでしょうね。

あぁ、食べたい!

ぜんぶ、食べたい!!
(そして、また肥える…)
みぃさん。 (ばんぱく。)
2012-02-20 17:04:41
凄く美味しいから
一気に全部食べれちゃいますよ♪

写真だと小さいイメージに映りますが
実際はこれ
1つ1つが
うわぁ!てくらいでかいんです(笑)

大きくて
美味しいから
良い値でも気にならないんですね。

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