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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

人工知能の核心

2017-05-14 19:35:00 | 読んだ本
羽生善治・NHKスペシャル取材班 2017年3月 NHK出版新書
きのう採りあげた本の帯に「正解を出すだけなら、人工知能(AI)でもできる。」なんてあるものだから、そういうつながりで、というのはこじつけだが。
一年くらい前に、NHKのテレビで羽生さんがメインレポーターになって人工知能に関する番組やってたのを観たんだが、それがたいそうおもしろかったので、これは買ってみた。
(しかし、あの番組再放送してくんないかね。録画したんだけど、最初のときも再放送のときも地震速報が鳴るんでヤなんだよね。)
テレビでやったときは、アルファ碁っていうディープラーニングとやらをつかった人工知能が、韓国のトップ棋士のひとりに4勝1敗した直後の時期だった。
なかみは、その番組の復習みたいなものなんだが(と言っても一年間観なおしてないので、ほとんど忘れてるが)、羽生さんが文章書いて、それぞれの章末にNHKのディレクターがトピックに関連するレポートをつけるという形式。
囲碁将棋以外のことももちろん書いてあるんだが、やっぱ将棋に関連するところが、おもしろいっていうかわかりやすい。
棋士が直感で読む手を絞っていくときにつかうのは「美意識」だと羽生さんは書いているが、人工知能にはその美意識がないらしい。
かわりに、人工知能には恐怖心もないので、それは勝負のときは強みになっているけど。
あと、人工知能とは直接関係ないけど、収集した情報の使い方について、戦型を分析するのに棋譜並べをするとき、プリントアウトして指でちゃんと駒を並べるんだけど、
>しかし、ある程度溜まったら、そのプリントは捨てることにしています。そう決めておけば、「ここで覚えないと、もう見られなくなるぞ」と覚悟を決めて、学ぶことができるのです。(p.208)
とサラッと言ってる、実にかっこいい。
もちろんパソコンも使えるんだけど、「簡単に見たものは簡単に忘れてしまいます」と断じてる。
(ちなみに「いい手は指が覚えている」というのは郷田真隆の名言だ。)
で、そのちょっと前のところに、
>実のところ私は、今の若い棋士たちの、未知の局面に出合ったときの対応力が少々落ちている気がしています。(p.204)
とチクッと書いてたりもします。
人口知能に人間が取り巻かれる環境が今後どうなってくかはわかんないけど、私はこれ以上自分の脳を外に出したくないですねえ、とか言ってスマホすら持たないようにしてます、とりあえず今は。
章立ては以下のとおり。
第一章 人工知能が人間に追いついた―「引き算」の思考
第二章 人間にあって、人工知能にないもの―「美意識」
第三章 人に寄り添う人工知能―感情、倫理、創造性
第四章 「なんでもできる」人工知能は作れるか―汎用性と言語
第五章 人工知能といかにつき合えばいいのか
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