神奈川絵美の「えみごのみ」

着物お気楽話、日々の出来事、思いなど

異国の花

2008-09-16 00:00:00 | 帯の話
ある日の昼下がり、
かわの屋銀座店でステキな帯との出合いがあった。

別の場所で岩井香楠子さんの作品をたくさん見て、
その余韻に浸ったままお店に立ち寄ったので、
私の頭の中は「染の着物」で一杯だった。
それなのに。
店の奥に飾ってあったその織の帯は静かな色目なのに
人の心を一瞬でつかむような強い存在感を放っており、
私は加賀友禅とか型絵染を見せてもらいながらも、
そちらが気になって仕方なかったのだ。

その帯は・・・。

徳田義三氏が創ったもの。
「サマルカンドの花」というそうだ。
もしかしたら、まだお店のホームページに掲載されているかも・・・。

この人のことはまったく知らなかったのだが、
現在の「帯屋捨松」の名づけ親ということから、
どれほど昭和の呉服業界に影響力のあった人かは容易に想像できる。
少しネットで調べたところ、天才肌&職人気質の
今でいうディレクターのような人だったもよう。
夜中にぱっと図案が思い浮かんで、「店をたたき起こしてでも」と
弟子に糸を買いに行かせた、というような
エピソードも見かけた。


最近のエントリーで、色を何度も重ねて深みを出すという
フレーズを書いたが、
この帯はそれをまるで織であらわしたかのよう。
写真では平坦になってしまうのだが、
見ればみるほど、奥の方、またその奥の方、と、
いろいろな色が透けて見える。

サマルカンド・・・中東の、でもアジアともヨーロッパとも
文化交流があったであろう都市。
徳田氏は、この花を通して、そんな世界のミックスした美しさを
端的に表現したかったのだろうか。

コーデ次第で色無地、小紋、付け下げはもちろん、
織の着物にも合いそう。
もうすぐ袷の時期。着物日和になったら早速締めてみたい。
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2 コメント

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異国情緒たっぷり (ルリ子)
2008-09-18 01:09:21
とっても異国情緒たっぷりの織りの帯ですね。色といい、柄といい、アジア、インドをミックスしたような仏教的な柄に思えました。思いはシルクロード!

色も絶妙な色の織りはなんともいえません。今後の着物日和のコーデが楽しみですね。 素敵な美術展にもぴったりですね。
金色の花 (神奈川絵美)
2008-09-18 10:44:25
ルリ子さま、こんにちは
さりげない形なのに、何ともいえない優しさと愛らしさがありますよね・・・。おっしゃるとおり、アジアやインドの味わいを含んで、昇華されたような雰囲気を感じます。
金色なんですけど抑え目なところが、いろいろな着物に合いそうで、それも気に入っています

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