時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

天狗風

2008-02-25 | 読書


寝付いた時間が早かったせいでしょうか
明け方
目が覚めてしまい
結局
日の出前から
日没まで読書三昧

<あらすじ>
一陣の風が吹いたとき
嫁入り前の娘が次々と神隠しに…
不思議な力をもつお初は
算学の道場に通う右京之介とともに
忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった
ところが
闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され
調べは難航する

『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第二弾

と言うことで読みで見ました
両親を幼い頃に亡くしたとは言え
岡っ引きの実兄六蔵とその妻およしに
大切に育てられるお初ちゃんは
幸せモンです

見えないものが見えたり
聞こえないものが聞こえるという
特異体質のお初ちゃんではありますが
それを忌み嫌うことなく
受け入れてくれる
懐の大きな人物に見守られ
お初ちゃんはパワー全開で
今回も難事件に挑みます

お初と事件にあたる古沢右京之介や
南町奉行根岸鎮衛も相変わらず
いい味をかもし出している
右京之介とお初の
今後の成り行きは…
鬼と呼ばれる吟見方与力であり
右京之介の父
古沢武左衛門は
まんざらでもない様子
お初を結構
いやかなり気に入っているみたいだし
最終的には
納まるところに納まってくれるといいな~

何時の時代でも
人の心にある光と闇 善と悪
特に今回は
女の美に対する執着が
事件の発端です

それも
なんだか当事者の気持ちも解かるような気もして…

そうそう
今回は
人間の言葉を話せる猫‘鉄’が
お初を助けてくれます

相変わらず
宮部みゆき女史の作品は
面白いです

話が結構長い…
引っ張って引っ張って
の割りに
最後の対決が
サラッと終わってしまったような気がします

この後
宮部作品の「ぼんくら」上巻を
読み終えまして
この後
下巻を読むつもりです

在庫の文庫も残り僅かとなってまいりました