骨董を見る目を養うように、は、眉唾

良い本を見分ける目を養うために、こんな例えをよく聞きます。「骨董屋に丁稚奉公した人は、良いものだけ見せられる。それをくり返していくと、ホンモノと偽物を見分けられるようになる。だから初心者は良い本や古典本だけ見るようにするといい」

ところで、この前、テレビのお宝番組の中で。
中島某という骨董鑑定人が、曜変天目茶碗の本物だと断言した物に、異論がたくさん来ていることをご存じのかたも多いことと思います。曜変天目を作ろうとしている作家のドキュメンタリーも偶然見ていて、このお宝はなんか違うな、と思いました。他人には関係のないことですが、これだけのベテランでさえ本物偽物の区分けは難しいんでしょうね。
 以前から、絵本の良しあしを知るために、この例えを引いて相手を説得するのには無理があると思っていました。だから、この例えを出されて説得されようとしている人は、眉につばつけて聞けばいいと思いますよ。

それに、絵本は骨董品ではありません。普段使いにするものだと思うのです。プロがつくる民芸品ですね。なるべく子どもの身近に、生活の中でそれぞれの場面場面で用途に応じて使われるものです。なんだかね、絵本を骨董品に例えて高みに登ってどうすんの、と言いたいですね。民芸品が長く愛されて骨董品になるのはそれは「結果」での話。
物を、偶像崇拝の対象にしたがる人っているんですよね。偶像崇拝だから、小さい子の集まりだというのに「絵本を読み散らかす」と文句言ったりするようになります。骨董品の例えを、きっとかつての読み聞かせボランティア入門講座の担当司書は引いたのでしょう。絵本を読むことが「素晴らしい」ことだとか思いこんじゃってる人がいる。

 骨董になるような素敵な本を残すのも大事です。長く子どもの本と関わってきた人は「鳥の目」で見て骨董のような作品を探すこともできるでしょう。また、今現在を生きるボランティアや親子さんは、人それぞれの好みから探していきます。これは「蟻の目」。両方の目で見ていくといいよね。

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