上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

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写真展巡り050820

2005年08月24日 00時37分26秒 | 写真展
■大野信一/T区/キヤノンギャラリーS(2F)
 23区内を11年間撮り貯めたという夜景。会場入口のバナー、超縦長画面に切り取られた東京タワーや渋谷清掃工場の煙突3枚組が印象的。長時間露光によるあでやかな色と質感で、佐藤信太郎や坂口トモユキともまた違った色合い。何より超高層建物と対比された下町昭和建築や、路地の暗闇が、見る者を引き込む。

■篠山紀信/digi+KISHIN Summer Carnival '05/キヤノンギャラリーS(1F)
 いつもとちがって中壁なし、ぶち抜きの会場。3面の壁にびっしりグラビアアイドル。華やかなり。

■ブラッサイ/ポンピドーセンターコレクション展/都写真美術館(2F)
 「夜のパリ」しか知らなかったが、ヌードや町中の落書き、彫塑や素描作品など、様々なもの対象にしていて、どこかアマチュアっぽい印象をもったところ、したり、専門性の追求をあえて拒否する思想の持ち主だったようだ。「昼のパリ」と題された素直なスナップに好感を抱いたが、それる素人っぽさゆえか。「私が切望するのは、何かはっとするようなものを平凡で決まりきったものから作り上げることなのだ」…多くの写真作品に共通することだと思う。

■小石清、川野徹、木村伊兵衛、林忠彦、植田正治、濱谷浩、桑原甲子雄、熊谷元一、中村立行、大束元、福島菊次郎、東松照明/再生~12人の写真家と戦争/都写真美術館(3F)
 開館10周年企画、第3弾になって俄然面白くなった。今の年齢で、もし先の大戦を体験したら、しかもカメラがあれば、という想像をしてみたことはある。何を撮っていたろうか。その前にどんな思想を持ち得たか。
 どうしようもないタラレバ論はさておき、終戦直後、再び撮り始めた大御所達の写真は、記録としての貴重さ以前に、その画面構成の確実さにあらためて感心した。敗戦の絶望や空虚でも解放感でもなく、その瞬間に居合わせた事物をそれぞれの美学で懸命に捉えているように見受けられるところに、奇跡の経済復興を遂げる時代の空気のようなものを感じる。
 ところで、どうでもいいことだが植田作品の「妻」と「茶谷さんの娘」は同じ人に見える。
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ブラッサイ - ポンピドゥーセンター・コレクション展 (zig zag road)
ブラッサイ ブラッサイ-ポンピドゥーセンター・コレクション展が、2005年8月6日から9月25日まで、東京都写真美術館の