資格の達人ブログ 50年間で五百資格を達成!!

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました 百名山は、70歳までに、私の百名山を設定して完登を目指します 

合格ラインを公表すべしと思うが

2016年09月24日 | 中小企業診断士

 先ごろ、中小企業診断士の一次試験の合格発表があった。この発表で話題になったのは、合格ラインが変動したことだ。確か、経営情報システムという科目は4点アップ、その他の科目が各々1点ずつアップさせたと。これに対して、ネットではやいのやいの大賑わいだ。

 この下駄をはかせるかどうかの問題、私は、実は昔からの問題と思っている。通常、試験問題を作成するのは数人の試験委員だ。一方受験するのは、試験によって異なるが数千人から数万人だ。そして、国家試験の合格率は、およそ一定の割合の試験が多い。(ガス主任なら13~15%)。これって、変だと思いませんか。数千人の受験者の実力が年によってぶれることはありえない。ぶれるのは数人の試験委員が作る試験問題の難易度の方だ。毎年一定の合格率になるような試験問題は作れっこない。

 さて、実際はどうしているかというと、気象予報士試験なら、学科は○○問、実技は○○点が合格ラインです、と試験の都度公表している。そして合格者数は毎年、受験者数の4~5%だ。

 ガス主任はどうか、こちらは合格ラインは発表していない。学科はマークシートだから調整のしようがないが、記述式の論述で調整しているようだ。でないと、毎年一定の合格率に収束するわけがない。

 公的試験(商工会議所)の試験などは調整はしていないものもある。商工会議所は70%が合格ラインと決まっていて、調整しないもんだから毎回受験者の合格率が大幅に変わる。

 ということで、多くの国家試験は、受験者の公平さを考えて、公表するかどうかはともかく、得点か合格ラインかを調整して合格者数を一定にしている。今回中小企業診断士試験も同類になったということだろう。

 最後に、どうせ調整するなら、気象予報士試験のように、毎回合格ラインを公表すれば一層納得感がある思うが、いかがだろうか。役所の方もこれを読んでいたら考えてみてくださいな。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする