上京民商事務局日記

中小業者の日常、問題解決の現場からリアルな経験談

西陣にも工賃引き上げの動きあり

2014-04-28 15:26:52 | 日記
先ごろ、丹後では家内労働法に基づく織物加工の最低工賃引き上げ勧告の動きが報じられた。うれしい話しとして私たちの周りの西陣業者のあいだでも話題になっていた。最近の民商の集まりでは、「2割工賃が上がった」「○○さんが親方に工賃引き上げてもらった話を聞いて、わしも会社に言うてみた、今度の工賃支給日がたのしみや」と明るい話がでていたとか・・。働く条件を良くしないと、後がないのが西陣や丹後の産地のものづくり職人の実態。危機が産地を動かしはじめたのか?世代継承のできるような動きにつながればと思う。

労基法もなんのその、気に入らんからやめよ?

2014-04-18 12:25:52 | 日記
会員の息子さんが、某パチンコ店に勤めている?(勤めていた)先日、支配人から、勤務態度が気に入らん、もう来んでもええと言われて、職場にいけなくなった。先の支配人は、労働基準法を知らんのか?知らんねやろうな、これまでも、気にイランと首を切って、泣き寝入りの人が居たんだろうね。今回はそうは、いかんよ。総評の労働センターにも相談して、まず、解雇理由書を要求することにした。来なくていいと言われた彼は、この2年間、朝の9時ごろから5時ごろまで毎日働いていたとか、それでも自分のことをアルバイトといっていたが、雇用保険もかかっていないのか?そんな手続きをする気がない「パチンコ店」この店は、なんと法人格を持つ、いわゆる会社だ。まさにブラック企業、上京民商は引きつづき相談にのり支援を行う予定です。

消えた年金が見つかった、うれしい!

2014-04-17 18:27:46 | 日記
最近、「消えた年金」が発見されて、さかのぼって年金が増え、支給されることになった会員さんが二人ありました。
仁和支部の谷口ツヤさんは、お手紙を民商事務所にいただきましたので、ご紹介します。

本日はお世話になりありがとうございました。ちょっとでも早い方が良いと思い午後タクシーで参りました。はじめての役所でしたが中々行き届いたシステムになって若い男性の係りの人が老人にとてもとても分かりやすく親切に説明等、ありがたいと思いました。いろいろと話を聞き60年前に谷口織物工場から数人の職人さんと一緒に谷口ツヤとして(1年間だけ)私も厚生年金が納入されていました。よく今掘り出してくれたものと思います。現実にさしずめ5年分25万ほどと、あと1年5万円ほどですが死ぬまで私の年金口座の銀行へ振り込んでくれるそうです。私もよく長生きしていたものだと、やっぱり亡き主人が忘れていたのでしょうが、今そのやさしさが思われて、帰り道ゆっくり歩きながら涙がにじみました。やっぱり私を支えて守ってくれるのだとこれからはますます健康に気をつけ長生きして、主人の愛情にむくいなければと思いました。どうもありがとうございました。いづれ又報告します。

よかったねと話し合った、民商理事会で、「うちの父親は60歳までさかのぼって年金もろたで、国の責任で消えてた年金やし、5年時効はおかしいでぇ」という話をきっかけに、年金事務所に問い合わせてみました。「まず5年支給をして、1ヵ月後ぐらいに本来の支給開始年齢にまでさかのぼって、金利もつけてお支払いします」という回答でした。、民商仲間の体験が「気づき」になったとうれしい話ですが、まだ分からない人がたくさんあるのではと、国の年金対応にも不満が残ります。

洛中手づくりまつり、職人の技・体感

2014-04-11 12:40:03 | 日記
手づくり職人さんたちのべ25店舗が出店した「洛中てづくりまつり」が3月29日、30日の土日に西陣織会館にて開催され、関西中心に約400人が参加しました。
職人と語り合い・体験できるおまつりに
『語る職人と縁結び』を、このまつりの売りにしようと「見るだけでなく、手に触れ、参加体験できる」お店が8店ありました。
 昨年に続き、ロクロ体験、手機体験、ストール虹ぼかし染め、紙きり、手描き友禅、型染め、くるみボタン、ヘアゴム作り・・・などなどおもしろ体験ができました。今回初めて出店した京大美術部有志による似顔絵体験は、大好評、遺影にしたい、額に入れて飾りたいなどの声も聞かれました。

手づくり様々、お客さんから、仲間同士から学び

遠くは東京葛飾柴又からの出店者は実行委員の酒井さんのトラさん映画ファンでのつながりから、バリ島のカゴやバックなどを販売しました。
今回始めて消費者に提供する作品を考え、出店したのは、上京民商仁和支部会員で法衣を縫製販売している(有)蓮祥の専務石井さん、法衣の端切れで考案した『切り混ぜバック』などを販売しました。石井さんは「お客さんの反応が楽しみ、職人さんとも知り合え、色々と勉強できました」と喜んでおられます。

もっと多くの人に!夢がふくらむ「手づくりまつり」

「業者の方と対話できてよかった、これがホントの買い物」「珍しいものがあり、参考になりました」「体験コースが大変よかった」など来場者から感想が寄せられました。場所柄か、外人観光客もこられました。ブラジルから来たという2人連れは染の作品を3万円ほど買い求めたとかと会場で話題になりました。
 出店者も、「そこそこ売れたし、他の職人さんたちと知り合えて、店を出して、お得感いっぱいです」という声も聞かれました。
主催した「西陣・町ミュージアム構想検討委員会」には上京民商の会員や事務局長も関わる団体です。今回も上京民商がまつりの事務局団体を引き受け、府の補助金獲得から、「まつり」の準備や出店者への連絡の実務など「まつり」成功を支えました。西陣のまちの賑わいを取り戻す運動、中小業者が主人公のまちづくりの運動として、さらに夢がふくらみます。

うって変わって親切になった銀行さん、融資スムーズに

2014-04-03 19:36:55 | 日記
先日の銀行に融資申込み書類をそろえていってきました。今の担当者が移動とかで、後任の若手職員さんといっしょに応対してくれました。今度は、普通の?対応で、ややひょうしぬけ、民商の自主計算用紙にびっしり描かれた営業実績には驚いている様子でした。自主計算、自主申告の備えが威力を発揮しました。民商のアドバイスは、「ここではこのデーターが大事、この準備が大切」と生きた経験と知恵で、スムーズに融資申込みとなりました。銀行からは商品である融資ですが、商品であれば、良い得意先には「売りたいもん」です。民商の経営相談の積み重ねが役に立っています。